
この間、ある人が後輩から
「〇〇さんて、〜なんですね」
と言われたと激しく怒っていて、それがとても興味深いなと思いました。
そういや自分も昔、後輩から「〇〇さんて、天然ですよね」と
言われて、内心ムカってときたことがあります。
「〇〇さんて、〜なんですね」
と言われてハラが立つ理由を考えてみると
・他人から評価されているような気持ちがする
・ちゃんと自分のことをわかって欲しいと思う気持ちが強すぎる
こんなところでしょうか。
「評価」というのは自分より立場が上の人がするもの、という認識でいます。
会社の人事評価などがそうですよね。
ところが、自分と同等か、自分より「格下」と思っている相手が
上から目線でじぶんを「評価」した、と感じると
「一体何様のつもりだー!」ということでハラが立つんでしょうね。
「〇〇さんて、〜なんですね」は
実は評価ではありません。
相手の自分に対する「感想」なんですよ。
ホラ、私たちだってTVに出ている俳優やタレントのこと
「あの人、芝居がヘタねぇ」だの「あの人、ホントはネクラだと思う」だの
好き勝手に言いますよね。え、そんなこと言わない?
……(´Д` )
とにかく 「〇〇さんて、〜なんですね」は
所詮はそれを言った人の勝手な感想に過ぎないんです。
「自分をわかってほしい」が強ければ強い人ほど
自分自身について自覚していることと、少しでも外れた見方を他人にされると
「どうして正しくわかってくれないんだよ」と激しい怒りを覚えます。
ですが、人が誰かを正しく完全に理解するなんてことは、100%ムリです。
それが親友であっても恋人同士でも、たとえ家族であっても。
そんなことができたら、私たちは人間関係や相続や介護の問題で悩んだりしないです。
親友だから、家族だから、血が繋がっているから完全に理解できると思い込んでいると
厄介なことが起きるんですね。
人は完全に理解することがムリだからこそ、
コミュニケーションをとって互いに理解しようと努力し、良好な人間関係が築けます。
何度も言いますが「〇〇さんて、〜なんですね」は
言ったその人の感想に過ぎません。
それが余りにも現実の自分とかけ離れてるなぁ、と思うときは
「と、あなたはそう思うのねー。」と言って笑っておくのが一番。
相手に知性があれば、言葉の意味をちゃんと理解してくれますよ。