史郎ったらな、
私のこと好きで好きでしょうがないみたいで、
私をみると飛びかかってくるねん。
マジ怖ぇ…
昔から猫は大好きなんやけどさ、
猫と遊びたいのか?って言われたらそうでもなくて、
ただ、猫と一緒におりたいだけなんよな。
だから、仕事帰りによく史郎んちに寄るけど、
猫じゃらしで遊ぶワケでもなく、
撫で撫でしたり、ブラッシングしたりするワケでもなく、
ただ、そこにおるの。
目の前で猫がウロウロしてんのが嬉しいだけなんよ。
で、や。
こないだばかいぬんち遊びに行ったんよ。
ばかいぬんちには猫が6匹と犬が1匹おるの。
楽園やろ。
やのに…
やのに…
私が家に入った瞬間、
ドドドドドーッ
って音と同時に猫が消えた。
リビングに残ったのは猫1匹と犬が1匹だけ。
みんな上手に隠れよんねん。
野良猫か。
家中探し回って、
ベッドの下に2匹おんのは確認したけど、
2匹は完全に消えた。
インビジブル。
猫エイズの猫が1匹隔離されてんねんけど、
その子も布団の中にもぐりこんでた。
私はぁ、
君たちとぉ、
遊びたいワケではぁ、
ないのぉ!
ただ、そこにおってくれるだけで、
幸せやのに…
毛玉どもが…