線引き

我が家はどこからどう見ても、

猫屋敷だ。


近所の人も、

みーんな知っている。


そのうちいつか、

家の前に猫を放置されるだろう。


その覚悟はできていた。


が、しかし。

猫を放置されることはなく、

ただただ、

野良猫が居ついている。


なんでやねん。




この子も野良猫のうちの１匹。




この子は以前、

夜遅くに訪ねてきた子。


そして、

今朝、仕事で行こうと玄関を出ると、

ぼんちゃんゆうちゃんちのてんちゃんにそっくりな子がいた。



「てんです」


あろうことか、

玄関前ですれ違った。


「あ、ども」

と、てん似は庭の方へ歩いていった。


うちに慣れすぎやろ。

まぁ、かまへんけども。


私は野良猫にはエサをあげへん主義。

もしお腹すいてしゃーなかったら、

うちに入っといでなー。

真夜中の珍客

わ！ぶぅちゃん！

どうしたん!?

そんなかわいい寝方して!?




「暑い」




「暑いです」

こんにちは、

メメです。


昨日は暑かったね。


そんな暑い中、

昨夜もまたサバゲに行ってきたよ。


蚊んにゃろう、

いつまで血ぃ吸う気や。

腕ブツブツやわ。

腹立つ。


敵チーム戦ってんのか、

蚊と戦ってんのかわからんまま、

日が変わり、解散。


今日もよう遊んだなぁと思いながら帰宅。

そしたらさ、

どこからともなく声が。


「ここはどこですかー」

「ちょっとー」

「誰かいませんかー」


こんな時間に誰？

どこ???


よくよく聞いてたら、

どうも私のリュックの中から声がすんの。


え？

まさか・・・


と、ソーッとリュックを開けると、

そこには、コオロギ。




フィールドから連れて帰ってきたみたい。


幸い、猫の立ち入り禁止の和室やったから、

リュックから出たコオロギは猫に狙われることなく、

そこら中を跳ねまわってた。


かわいいなぁ、もう。


しばらく眺めた後、

庭に放したよ。

うちの虫たちと仲良くやってくれ。


真夜中にほんわかしてもたわ。