SYMの4スト原付
オーナーのメンテナンスがいい加減の割には、
その後15000km最低限のメンテで動いていました。
しかしエンジンが止まり、更にバッテリーも上げてしまったとか〜
もう3万キロですから、そろそろ色々整備が必要な時期
メーターの色落ちが激しいのが、いかにも台湾スクーター
まず点火プラグ交換
まず点火プラグ交換
Vプラグ入れてたの忘れてました(笑)
Vプラグだと、この距離は無理ですよね〜
明らかに電極が摩耗してました。
キックが軽いので、カーボン噛みを疑い、プラグ穴から洗浄剤投与
時間を置いてはキックの繰り返し〜
今後の作業の為に、エンジン周りも洗浄
待ち時間の間にエアエレメントの点検
この年式位から排ガス対策のためブローバイガスは多い〜
夕方に持って来たので、
結果その日は直らず〜
次の日は一日かけて整備をする気だったので、作業姿勢を確保するために外装を外しました。
国産車に比べ原付二人乗りがOKな国にも輸出する為、フレームが太く明らかに剛性高いです。燃料タンクも大きめに取っています。
シートが少し高い代わりにメットインは深め、フルフェイスが入ります。
私の仕事で使う125スクーターの次の世代です。
明らかにカウル類の精度が上がっている。
プラスチックの材質は相変わらずですが(笑)
脱着が楽、穴の位置も正確
ここまで分解したらプラグホールから溶剤を入れ易い
ここまで分解したらプラグホールから溶剤を入れ易い
エンジンは、オイル滲みは軽くあるものの,漏れはありません。
SYMもレベルを上げてる感じでした。
ちょっとフレームが錆び易い(笑)
アースの部分が錆びていたので錆を落としてイグニッションコイルを付け直しました。
リアキャリアの固定部分のフレームが、錆びていたので錆びを落として色を塗りました。
燃焼室内のカーボンがしつこく、かなり時間が掛かりましたが、エンジン始動に成功。
溶剤がオイルに混ざることを想定してオイル交換も一緒に
走行3000kmで交換ですが、オイルの劣化と乳化的に、少し遅い感じ〜
ちなみに台湾は、メーカー差や車種によりますが、メーカーのオイル交換指定距離は1000キロや2000キロだったりします。
ギヤオイルは15000キロ無交換
信じられない位ヤバい色。
私のキムコみたいにギアボックスベアリングが分解しないとイイが〜
(^_^;)
このギアボックス、HONDAは殆どオイルは汚れ無いし故障も無いンですが、ヤマハはベアリング結構逝きます。
やはり台湾メーカーの油脂類は国産メーカーより早めに替えた方が無難
儲からんけど、ウチで売ったのでサービスで駆動系点検
このカバーは台湾SYMオリジナル?
何のためにあるのか?
駆動系冷却の空気通路にエアフィルター有り、
駆動系冷却の空気通路にエアフィルター有り、
カバーはこの空気通路の確保と駆動系のカスなどホコリがキック系に付着し難くしていました。
ここから空気を取り入れ
ここから抜いています。
ここから空気を取り入れ
ここから抜いています。
普通はクラッチより、更に後方から空気抜くところがあるんですけど、このバイクには有りませんでした。
駆動系は基本的に国産車と同じ形ですが、
駆動系は基本的に国産車と同じ形ですが、
どこかで見た事があるような形かな(笑)
でもトルクカムのグリス漏れ対策など形状に一工夫あり、
単なる猿真似は、台湾メーカーは脱却しています。
単なる猿真似は、台湾メーカーは脱却しています。
売却時に駆動系は新品にして15000km走行、ベルト等まだまだ使える感じ
今回整備して思ったのは、
台湾メーカーの技術的追い上げが早い事。
台湾メーカーの技術的追い上げが早い事。
新車が特に安くないので買う気はしませんが、中古なら良いかもしれません。
ある程度,直すスキルが必要ですが〜
台湾スクーターは、原付でもFサスはオイルダンパーが標準なのが良い所
また彼方此方実用性重視でシャーシ等が高剛性です。
総代理店の不安定さ等、パーツ供給体制の不安が問題点ですね。
しかし機械としてのクオリティの向上は著しいです。