クレモナ カルテット

アーティスト・クリストに出会う

 裏板の上に横板をおき、デザイン中

 切出し後 左:表板 右:裏板



青月さまがいらした時

自作のテーマが「水」だということで湖にお連れしたくて

色々と候補を挙げていましたが

ちょうどクリスト&ジャンヌクロードの作品が

イゼオ湖で2週間だけ開催されていた時期と重なっており

ご存じのアーティストだという事で話がまとまり行ってきました。

 イゼオ湖に現れた巨大な橋

このプロジェクトは

最初に1970年アルゼンチンの川、

96-7年には日本のお台場と

計画されましたが両方開催まで至らず

2014年北イタリアの湖でプロジェクトは再浮上しました。

北イタリアにはマッジョーレ、コモ、イゼオ、ガルダ湖と4つの湖があります。なかでも

島があって人も住んでいるのに、橋がないイゼオ湖が選ばれました。


橋は何から出来ているかというと

ポリステロール50×50×40cmを20万個を重ね黄色い布をひいています。

歩くと船の上を歩いている感覚に

さらにアーティストは裸足で歩くことをお勧めしていたので裸足で炎天下を歩きました。

暑かった



この作品のコンセプトはクリスト自身が

バーチャル(仮想)でなく、リアル(現実)に存在するものを大切にしていること

人間は寒さ、暑さ、乾燥、風雨などを感じて生きている。絵画などの鑑賞するアート作品とは違い

実際に足を運び人間の感覚を感じて作品の一部になって欲しい、という生きたアートなのです。

構想から46年の時が経つ作品はまた期間限定の入場無料であり、そして2度と同じプロジェクトはないそうです。

また人々から愛される理由の一つに

プロジェクトにかかる膨大な費用は自身のドローイングなどを販売した自己資金でまかなっているということで、

地元住民や行政への説明会など全てアーティスト自ら足を運び行っているそうです。

アイデアを生み出し、周りの多くの人を巻き込みながら巨大な作品を実現させる!!

16日間で訪れた人は120万人を超え、その経済効果は約100億円

アーティストが考える事は私達の想像を遥かに越えています。



現地に赴き、参加することで作品の一部になる、暑くてしんどくてクタクタになりましたが、

今まで体験した事がない一日を過ごすことが出来心地よい疲れでした。

作品を体感した後も自分の中で物事のとらえ方や考え方が広がりました。

私たちが訪れた開催日5日目の動画がyoutubeにあがっていたので

ご興味のある方はこちらからどうぞ!

船にはアーティスト・クリストが!!

  船から眺める完成した自分の作品、うれしいだろうなぁ。
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