クレモナ カルテット

ロボットは歌うのか?

前回今年のイチ押し本としてご紹介したヴァイオリン職人の推理小説

この作家さんの力量がすごいというお話をしたのですが

今3冊目を読んでいてよくぞ言ってくれました!という一文があったのでご紹介します。

『世間ではじきにロボットがわれわれの仕事のほとんどを引き継ぐだろうと言っている。うちの子供たちは、彼らの世代の技術上の脅威がしみこんでおり、遠からずすべてのヴァイオリンは機械で作られるようになると言ってわたしを怒らせようとするが、わたしはそんなことは信じない。ロボットは楽器の製作に使われる技術をすべてマスターできるかもしれない_

とはいえわたしは疑わしいと思っている_しかし完成した製品は手で作られたヴァイオリンとは絶対に比べ物にならないだろう。それには心もなく、魂もなく、そして何より大事なことに、声もないだろう、なぜならロボットにほかの何ができたとしても、歌うことはできないのだから。』

ヴィオリン職人と消えた北欧楽器ーポール・アダム著 P324より抜粋





主人公である職人ジャンニの言葉が私のおぼろげな考えを強く代弁してくれていて

よくぞ言ってくれましたあっぱれ!と拍手したくなる事がこのシリーズを読んでいると度々ありました。

作家さんの取材と想像力に感服!!


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