突風みたいなタイミングで悲報は訪れるのかな。
ルー・リード氏の事……。
ついこないだの台風が唸っていた夜、尊敬する人が突然《ベルリン》をその音を包み込むように踊って目を見張った。とても久しぶりに、たぶん10何年ぶりとかに、うんと堪能して聴いた。やはり久々にときめいたから、長い間しまってあったLPを引っ張り出して、もちろんベルリンやトランスフォーマーや、それからウォーホールがデザインしたあのバナナのジャケットのヴェルベットをレコード針の機械にのっけていたところだった。とりわけトランスフォーマーはずいぶん聴いて聴いてヒドい雑音になっちゃっていたけれど、それがまたいいな、なんて思っていたところ。真っ暗な明るさの歌詞、恐ろしく哀しく優しいビート。トランスフォーマー=変換する人。
今週末の上演になる『ひかり-not here』というソロダンスの創作帳の最初には、こんな言葉が乱雑にメモってある。
「それは実際すぐそこにあるんだけど、
目には見えない・・・」
そう、ウォーホールの言葉だ。
(ウォーホールも、ニコも、とっくに天使になっているけれど)
ヴェルベットアンダーグラウンドは友達とよく聴いたけど、リードのソロを聴くのは大抵一人の時だった。
一人だけで聴きたい声だった。
朝いつもの日常がいつものように始まろうとしていたそこに、ひどく小さな音で、ウォーク・オン・ザ・ワイルドサイドが聴こえて消えた。
亡くなった。
というTVニュースだった。
ルー・リード氏の事……。
ついこないだの台風が唸っていた夜、尊敬する人が突然《ベルリン》をその音を包み込むように踊って目を見張った。とても久しぶりに、たぶん10何年ぶりとかに、うんと堪能して聴いた。やはり久々にときめいたから、長い間しまってあったLPを引っ張り出して、もちろんベルリンやトランスフォーマーや、それからウォーホールがデザインしたあのバナナのジャケットのヴェルベットをレコード針の機械にのっけていたところだった。とりわけトランスフォーマーはずいぶん聴いて聴いてヒドい雑音になっちゃっていたけれど、それがまたいいな、なんて思っていたところ。真っ暗な明るさの歌詞、恐ろしく哀しく優しいビート。トランスフォーマー=変換する人。
今週末の上演になる『ひかり-not here』というソロダンスの創作帳の最初には、こんな言葉が乱雑にメモってある。
「それは実際すぐそこにあるんだけど、
目には見えない・・・」
そう、ウォーホールの言葉だ。
(ウォーホールも、ニコも、とっくに天使になっているけれど)
ヴェルベットアンダーグラウンドは友達とよく聴いたけど、リードのソロを聴くのは大抵一人の時だった。
一人だけで聴きたい声だった。
朝いつもの日常がいつものように始まろうとしていたそこに、ひどく小さな音で、ウォーク・オン・ザ・ワイルドサイドが聴こえて消えた。
亡くなった。
というTVニュースだった。