たしか、日本時間で夜の9時半ごろから10時過ぎあたりのあいだだったと思います。
NYで大変なことになっているみたいだ、大きな火事だろうか、いや、飛行機が墜落したみたいだ、、、どうしたんだろう、、、、そう思ってテレビを見つめていると、2機目の飛行機が、、、、。
2001年9月11日。
この日から始まったことは、自身のダンスにも、重要な問いをもたらしました。
この日の同時多発テロに続いて、10月にはアフガンの出来事があり、それらをめぐる不安や慄きや怒りや悲しさのなかで、そして、あの出来事に続く世の中の急激な変化の流れを感じながら、衝動のまま、ごく短期の間に企画制作したのが、写真上の舞台でした。下は当時の公演チラシ裏面の文章です。
『ガラスの背後からの叫びと共に 〜 非暴力と不服従へのダンス第一番』(2001年plan-B、ソロ)
と題したこの公演から以後、次第に「独舞」というものに対する追求心が強まっていき、いつしか僕はソロダンサーという活動の仕方を重視するようになっていきました。
また、次第になのですが、私はなぜ踊るのだろうか、ということ以上に、人間はなぜ踊るのだろうか、ということに、創作の軸が変わっていった気がします。
20年前の出来事とそこからの創作は、現在継続している公演シリーズの開始点とも言えるし、ダンサーとしての第二の出発点だったかもしれません。
やがて、震災があり、放射能が降り、このコロナ禍が訪れ、
想像さえ出来なかったことが次々に身辺に起こって世の中が変わって、
いま現在、というものが、ここにあります。
ここから、私たちは、どのように歩いてゆくのでしょうか。
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Stage info. 櫻井郁也/十字舎房:公式Webサイト
ただいま前回ダンス公演の記録をご紹介しております。次回公演情報は、いましばらくお待ちください。