(art work by Takizawa Kiyoshi)
『ホーリーバード』本番まで残り数日となった。
二つの夜。それぞれ二度とない。
呼吸、渦、遭遇、対話、規定され得ないすべての一回性。
今回は桜花の開花が作業の仕上げを励ましてくれるようだ。
想念よりも、哲学よりも、ひとひらの花がくれる力のほうが、はるかに大きい。生き物だからだ。
ここにきて、カラダがすべてを教えてくれているような感覚がでてきたかも。
言葉、経験、イメージ、、、それらの役割がやっとおわったのかもしれない。
「體」というものに再会できそうな感じもしてきた。
でも、わかりはしない、わかるわけがない。
刻一刻と身も心も変化するから。
そして現場でも、いや現場でこそ、
全ては分解され、溶解され、散らばってゆく。
その日その場にしか感じることが出来ない何かになって、
観る人のみがその何かを感得する。
舞台は、溶鉱炉だ。
何かが現れ、消える瞬間。
視野のなかで血や肉は、どうなるのか。
いま、沸騰しそうだ。
無防備に、、、。
どこまで開いてゆけるか。
_________________________________
【これからの公演】
Next Performance