久々に読んだ本があった。一語一語が腹の底にどすんと落下してくるようで、こんなに強い言葉たちがこの一冊の中に封じられていたのかと溜息をついた。それらの言葉に、言葉の余韻に、身体を内部からひっくる返されるようでもあった。
変な言い方かもしれないけど、言葉のひとつひとつに体重があるのではないか、と、たまに思う。言葉は響きとともに空間を生み出すが、言葉には色彩や光や音が宿ってあり、それらが、その言葉の体重を生み出しているのではないかと思ったりもする。
言葉を巡って踊っているときは、言葉を受けとめたり、言葉に受けとめてもらったり、している。そんななかで、次第に言葉にも体重があるように感じるようになってきたのかもしれない。
音楽に身を揺すられるのもいいが、言葉と身体の関係には、また特別な感じがある。
初めて言葉を聴いたときの記憶や、初めて言葉を喋り得たときの記憶は、生きてるうちにどこかに消えたが、言葉を巡って踊っているときは、それらを思い出しているような感覚になることがある。
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