「ほとんどの人は沈黙していた」
トリニティー原爆実験でのオッペンハイマーの発言。
何とも冷やりとしたものと、底知れぬ不気味さを、
僕はこの一言から感じてしまう。
これが、最近なぜかしら、唐突に思い出される。
前回1964年の東京オリンピックでは、
8月6日の原爆投下その日に生まれた人が聖火の最終ランナーだったという。
写真は2014年に上演した自作『ひかり』の一部。
小さな光を見て希望をつないでゆくうち、もっと大きな希望が欲しくなり、もっと光も欲しくなり、どこまでも明るさも希望も欲しくなって、気づいたら得体の知れない巨大な光に包まれて何も見えなくなっている、そして、明るすぎる光の中で肉体が焼け焦げて消えてしまう、、、。
そのようなプロットがこの作品にはあったが、これにはやはり、どこかで核をめぐる不安が影響していると思う。
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