ベルリンを拠点とする現代美術家アイ・ウェイウェイ(艾未未)氏が制作したドキュメンタリー映画『ヒューマン・フロー 大地漂流』が1月12日から公開されることを知った。
2017年の横浜トリエンナーレ出品作は記憶に残っている方も多いと思うが、彼は横浜美術館の外壁にずらりと救命ボートを掲げ、入口の大きな柱を大量の救命胴衣でびっしりと覆って、それらは中東や北アフリカからの難民たちが実際に着用していたものだった。
昨年見たものでは森美術館『カタストロフと美術のちから展』にも氏は巨大な壁画(写真、同展)を出品していて、これはまだ1月20日まで観ることが出来る。まずその大きさに圧倒され、古代エジプトの神殿やボロブドールやアンコールワットの絵を思い重ねたが、近づくと、そこには避難する人々の姿やデモを鎮圧する警官隊の姿など、膨大な量の絵とメッセージが描きこまれている。胸をつかまれた。立ち去りがたいような複雑な思いもあった。なぜだろう、アイ・ウェイウェイ氏の作品の力強さと悲しさは、透明なレクイエム音楽を聴いた時のように染み込んでくるのだった。
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アート・音楽・その他
ダンス公演情報
2017年の横浜トリエンナーレ出品作は記憶に残っている方も多いと思うが、彼は横浜美術館の外壁にずらりと救命ボートを掲げ、入口の大きな柱を大量の救命胴衣でびっしりと覆って、それらは中東や北アフリカからの難民たちが実際に着用していたものだった。
昨年見たものでは森美術館『カタストロフと美術のちから展』にも氏は巨大な壁画(写真、同展)を出品していて、これはまだ1月20日まで観ることが出来る。まずその大きさに圧倒され、古代エジプトの神殿やボロブドールやアンコールワットの絵を思い重ねたが、近づくと、そこには避難する人々の姿やデモを鎮圧する警官隊の姿など、膨大な量の絵とメッセージが描きこまれている。胸をつかまれた。立ち去りがたいような複雑な思いもあった。なぜだろう、アイ・ウェイウェイ氏の作品の力強さと悲しさは、透明なレクイエム音楽を聴いた時のように染み込んでくるのだった。
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