櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

水曜オイリュトミー・クラス:報告6/15

2016-06-15 | レッスン・WSノート
水曜日のオイリュトミークラス。
リズミカルなステップを練習しながら、カラダを軽くしてゆく。動きながら気持ちをリラックスさせる。そして背筋を伸ばしたり胸を開いたりしてゆく。キリリとした心地よい緊張感から、パッとした解放感へ、解放したあとはリラックスして落ち着きへ。そんなことを繰り返すうちに、カラダが温まり目覚めてゆく。お仕事中のチカラがとれてくると、想像力の世界へ。ピアノを弾いて、音の響きをたっぷり感じる。音の輝きを、音の広がりを、音と音の重なりやアップダウンやそれらの「あいだ」から誘われてゆく気分の変化を、全身で表現し踊ってゆく。
そう。きょうは音楽を踊る基本を練習した。練習しながら、オイリュトミーの創始者シュタイナー夫妻の踊りや音楽についての考えや、オイリュトミー(すばらしき律動という意味だ)という踊りに託したメッセージを紹介した。

妻のマリーは女優さん、夫のルドルフは思想家だが、二人は未来のコミュニケーション/人と人の触れ合いにとって、踊りや身体表現が極めて大切になると思って新しい踊りのスタイルや練習の仕方を創案し、オイリュトミーと名をつけた。

ルドルフはヨーロッパ文化の根源を研究し、やがて人間の知性や感覚の可能性に思索を広げ新しい芸術や建築や農業や教育や金融システムの構築を試行錯誤した人だが、彼は、音楽や舞踊が人間の知覚と想像力の豊かさとって如何に絶大な力を発揮するかを語っていて、その内容も少し紹介した。

動き、聴き、踊り、話し、という二時間は短く過ぎてしまったが、参加者からもっと続きをとの声をいただいた。

人はなぜ言葉ばかりでなく音楽を生み出したのだろう、私たちはなぜ高度に発達したコミュニケーションを持ちながらも原初的な踊りに魅了され楽しくなるのだろう。

そんな問いかけが、オイリュトミーを練習していると沸々と涌いてくる。

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