櫻井郁也ダンスブログ Dance and Art by Sakurai Ikuya/CROSS SECTION

◉新作ダンス公演2024年7/13〜14 ◉コンテンポラリーダンス、舞踏、オイリュトミー

聴くことから、、、:櫻井郁也・新作ダンス公演(11/9〜10)プロセス

2019-10-20 | ダンスノート(からだ、くらし)

 

 

 

聴く、ということについてあれこれと思いめぐらせることが多い。

 

聴くこととオドルことには分ちがたく深い関係がある。

聴くことも、踊ることも、ともに自他をひとつに結びつけようとするチカラが働くことだ。

 

聴くことを通じて私は他者を引き受け、身を委ねる。

聴くことを通じて私は解体され、組み替えられてゆく。

 

踊る姿は聴く姿でもある。

 

聴く。音や言葉を通じて、何者かを、何か別の世界を、体内に受け容れる。

聴くことによって、イメージの受胎がはじまる。

 

この秋の新作に関わりが深いのは、沈黙への傾聴である。

 

いま聴くべきものは、聴こえない声なのではないか、聴こえない音なのではないか、

という思いが、いつしかふくらんでいる。

 

聴こえない、声、音、それは、、、

 

街にでると、けたたましい音が耳を障る反面、人の話し声はあまり聴こえてこない。

気がつけば、話さない時間が、どこまでも増えつづけている。

 

僕らは、かつてなかったほど無口になって暮しているのではないかと思う。

なぜ黙る。

そう思いつつも、黙ることによってしか語り得ないことばが、あるのでは、

とも思う。

黙らざるを得ないところに追い込まれ、

断たれ、そして絶たれた言葉も、、、。

 

あふれる騒音のなかで、しだいに沈黙が拡大している。

ひろがりゆく沈黙に、声にできない声が、言葉を超える言葉が、無音の轟きをたてているのではないか、という気が、してならない。

 

世界を浸してゆく沈黙の底から、

 

どどどど、と、

押し寄せてくる何かがある気がしてならない。

 

 

(写真=前回公演、文=稽古日誌10/18より)

 

 

 

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秋の本公演 Next performance

櫻井郁也ダンスソロ最新作《沈黙ヨリ轟ク

11/9〜10:公式webサイト

東京・中野 plan-B

チケット予約、くわしい内容など、上記LINKより。

お早めにお申込みください!

 

SAKURAI IKUYA DANCE SOLO 2019

"Distant Cry" 9th-10th Nov.

detail and ticket information is abalable on the LINK

 

 

 

レッスン&ワークショップ 

櫻井郁也ダンスクラス 参加要項 

(からだづくり、コンテンポラリー、舞踏、オイリュトミー)

 

 
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