毎日を過ごす中で
たくさんの選択肢はあるもの。
そこから何を選ぶのかは
本当に難しいですよね。
この記事を書いている2024年1月25日に
国内でもたくさんの方が注目していた事件の
判決が下されました。
いわゆる『京アニ事件』
2019年7月に
「京都アニメーション」第1スタジオに火をつけ
36名もの方を殺害した事件です。
(重軽傷者も32名おられました。)
裁判の結果は
報道の通りなのですが…
事件の記事を読んでいて
同じアニメ界の別の出来事を
考えていました。
私が偶然読んだ本から知った、
今から80年ほど前の話です。
ウォルト・ディズニーに憧れていた青年は
ディズニーで仕事をするために応募をしたものの
採用されませんでした。
(1941年の記事参照)
今回の『京アニ事件』の被告も
同じようにコンクールに自分の作品を応募し、
採用されなかったのだそうです。
ただ、80年前のアメリカでの出来事は
ここからが『京アニ事件』とは
大きく異なるところ。
青年はそれでも自分の作品を描き続け
9年後には4コマ漫画を発表。
その作品は50年間も
連載され続けることになります。
その青年の名前は
チャールズ.M.シュルツ。
彼が2000年まで約50年間描き続けたのは
「ピーナッツ」での
スヌーピーやチャーリー・ブラウンです。
投稿したけれど
採用されなかったところまでは
『京アニ事件』も
チャールズ.M.シュルツも同じ。
そこからが全く違います。
一方は犯罪に手を染め、
他方は世界的な漫画家となりました。
同じような苦境があっても
結論が同じわけではありません。
『(目の前に起こる)出来事に意味はない。
あなたが意味を与えるまでは。』
10年以上前に読んだ本の中で
ジェームス・スキナーさんが
書かれていた言葉であったと記憶しています。
今回のケースでは
「不採用」という出来事を
どのようにも意味づけすることができました。
「採用された人・会社への不満」
「さらに良い作品を描くためのモチベーション」
どちらの意味づけもできたのに…
だったのです。
毎日を過ごす中で
たくさんの選択肢はあるもの
より建設的な選択肢を選ぶということも
私たちに求められていることなのだと
考えています。