甚目寺観音の南側の静かっというより?失礼だが寂れた住宅街って方が正しいかな?行き止まりじゃない?中々先に入っていくの勇気が必要な細道を進むと、知らない方には絶対わからない少し奥まったところに店がある。
夜だから灯ついているのでわかるものの、昼間は普通の古民家?っと全く気づかないかも?
それが最近オープンした「古民家蕎麦処 甚目寺ノ龍三郎」だ。
実はここTV「オモウマい店」で埼玉県の"暴れん坊そば名人"の店として有名になった「會津野 茂三郎」の76番弟子さんのお店なのだ。番組見られていた方ならば興味あるのではないだろうか。ちなみにメインで取材されていた40番弟子は破門されちゃったようだけどね。
首都圏離れてもう〜20年以上。破天荒な師匠の好き嫌いはともかく、これだけの弟子が募るという蕎麦を1度食してみたいと思っていたんだよね。流石に東松山のもっと先は通すぎるからね。
夜だからか?店内は貸切状態。えっ大丈夫?っとも思ったが、テーブルには丁寧に経緯が紹介されていて、まさに”茂三郎”の看板背負っている店主の覚悟は十分伝わってきた。気を引き締めて頂くとしよう!
まずは日替わりという天麩羅5種盛り合わせからだ。日替わり天麩羅は「5種類なんだけど店主がその日にある食材で追加しちゃう」と紹介されているが、確かに数えてみると・・・7種盛り?
地味というか?ポピュラー具ばかりかな?でも、カリッと揚がった感はすごく美味そうだ。早速頂こう。
かぼちゃ、シソ、もずく、しめじ・・・おぉ〜どれもめっちゃ美味い。
何よりサクサクがいいのだ。そして、ひと口して驚いたのが↓最後の丸いやつ・・・ミニトマト?いやっ皮の弾け方は似ているが甘味が全然違う!なんだぁ〜これっ?
なんだ〜この爽やかな甘み・・・すげぇ〜上品なんだよ。でもその余韻で何ものかの答えがわかったよ。
この爽やかな甘みっとくればシャインマスカットだ。なんて美味いんだぁ〜かなり驚かされたぞぉ〜。確かにあとで画像見たらやや緑色っぽいもんね。
シャインマスカット天麩羅の美味さに驚かされたあとは、待ってましたメインの蕎麦だ。普通にもりそばと思っていたのだが、メニューにあった盛そば 福島産の在来種とあいづのかおりの食べ比べが目に飛び込んできた。
これっ見ちゃったら食うしかないだろう?もちろん大盛りね。決まりだ!
天麩羅食べ終わる前に注目のWそばが登場。先に天麩羅食べちゃうか?蕎麦にしちゃうか?悩んだが、天ぷら冷めちゃうことより、この2色の蕎麦見ちゃったら我慢限界。先に少し盛そば頂いちゃおう!
まずは何もつけずそのままだ。あいづのかおり(右)そして在来種(左)の順で風味を嗜む。う〜ん、どちらも十割らしく風味は素晴らしいが極端な違いハッキリしなかったかも?
続いては麺つゆで頂く。とにかく食べ比べっていうより、どちらもめちゃくちゃ美味〜い!この細切り麺とにかくすごいのだ。なんて言ってもこの細切りなのに超コシが強くまさにアルデンテ!そう、アルデンテなのだ。細麺だからもちろんツルツルと喉ごしも最高!
いやぁ〜「會津野 茂三郎」の蕎麦ってこう〜なんだぁ〜。なるほど個性は強いし確かに美味い。そして肝心の食べ比べはざらつき感っていうの?食感違いが楽しいかも?
ここで残りの天麩羅もいっちゃおう!定番の海老、ニンジン、そして秋の主役とも言えるサツマイモだ。う〜ん、どれもサクッとホント美味い。
だけど先のシャインマスカットの天麩羅の美味さが衝撃過ぎちゃって・・・それくらいのインパクト強すぎ!
ここは麺つゆに加え、もう1つ大根の搾り汁も用意されているのも嬉しい!好みで醤油を入れ頂くようだ。辛味大根系なのかな?
このどれだけツーンと辛味がくるか?ドキドキしながら口にするのも楽しい。さてどう?福井で辛味大根食い慣れているからか?やや辛くらい程度?でもこの辛味のパンチがさっぱりしていいんだよねぇ〜。でもこの2つ用意は大賛成だ。
そして、蕎麦の〆は蕎麦湯と決まっている。麺つゆ、大根搾り汁ともちろん2味頂いた上、最後にそのままで頂くのがマイルール。トロみなどない俗にいうあっさりタイプ。
サラサラと飲めちゃって自分的にはかなり物足りなさはあるものの、蕎麦湯は主役じゃないからね。もちろん麺つゆ等を割った際には旨みガッチリ楽しめたからね。
正直、あんな横柄な方に繊細な蕎麦が打てるの?っと思っていたが、ここで食してみて改めてあれだけ入門者が絶えないのが理解できたかも?単純に蕎麦がめちゃくちゃ美味い!十割でここまで細く、更にコシが強い蕎麦って中々お目にかかれない。繊細さだけでなく力強ささえ感じさせる蕎麦だ。更に、ボリュームもかなり多め。これぞっ茂三郎のDNAなのだろう?
う〜ん、正直かなり気に入った。場所がわかりにくいのが難だが、再訪間違いなしと言える。ご馳走様でした。
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