砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

SF小説

2004年05月12日 | ログ
【エンダーのゲーム/オースン・スコット・カード】ハヤカワ文庫

ヒューゴー賞とネビュラ賞を同時受賞してる作品。
見所は多々あるが戦略に対して天才的な才能を持つたった6歳の少年が
大人たちによって人間的な部分を削り取られ世界を救う為の司令官として
育てられていく経過は見ていてもの悲しい。
エンダーは天才だが昨今にありがちな「天才」ではない。
彼の苦しみ、リーダーとしての孤独、家族への哀愁を筆者はちゃんと描いている。

ライトノベル

2004年05月12日 | ログ
【海底密室/三雲岳斗】徳間デュアル文庫

海底施設『バブル』で起きた殺人事件を好奇心旺盛な雑誌記者の所有する情報端末の視点で描いた作品。
和久井の皮肉屋のキャラが良い。他のキャラはあんま印象にない。
作品の完成度も【ランブルフィッシュ】に次ぐ出来だと思う。
ただ仮にも推理物なのに一般人では絶対に分からないトリックを使用するのはどうだろうか?
犯人とその動機とその解決は読者によって賛否両論ありそう。
私はまぁアリだと思う。