砂蜥蜴と空鴉

ひきこもり はじめました

RR-1

2005年06月25日 | ログ

「勇者よ。世界を救えるのはお前しかいない」

眼前の男の言う世界とは何だろう。

勇者と呼ばれた男は考えた。

彼の国か。彼の娘と妻の戻った彼の日常か。

大陸規模の安全保障 / あるいはこの惑星の恒久的な武力解決の消滅

世界の尺度は個人により異なる

同時にそこに求める平和、救世の概念も。

自分でやればいいのに。

嫌味や皮肉ではなく心の底からそう思う。

それとも。

自身の「世界」を救うという大儀を他人任せ出来るとうのは

王の度量というものなのだろうか。

三回目の賛辞と激励。

頷き、頭を下げ、俺は世界を救いにいく

王様の世界を。