ひな菊の丘から

赤べえ由紀ちゃんを聴きに岡山へ

さあ、10月になりました。音楽の秋です。この月はフェスが2つ(ほんとは3つあるんだけど、ライブと重なってて行けない😢)、ライブがデイジーヒルとトリオと私は2つ、相方はいくつあるんでしょ?デイジーヒル以外に2つ入ってました。忙しいです、そしてそんな忙しさを縫ってちょっと遠出してきました。

去年の朝霧フェスで、日曜のほぼトリに近い時間に、タイトルの二人が一緒に演奏する、というプログラムがあって、本人たち曰く、今までで2回ぐらいしかやったことない、とのこと。もう30年以上、いや、40年近くか、の仲なのにそんなことってある?でも確かに見たことないわ、珍しいよね。練習してる横で邪魔したりして、本番を迎えました。フェスなので時間も15分程度だったと思います。でも、その時は帰り支度をしていて、もうちょっと聴きたいなあ、ってところで呼ばれたので最後まで聴けずに帰ってしまいました。

このブログでは中途半端に仮名を使って書いてるけど、一応プロのミュージシャンはフルネーム出しているつもりです。で、相方、由紀ちゃんのこともどうしようかな、と思ったのですが、彼女もライターとして名前をオープンにしてる、ということで、書いちゃいます。たくさんのすばらしい詩を(歌詞だから詞なのかも、ですが私はこっちの字の方がふさわしいと思うので。)作られています。

この日のライブのタイトルは、~「佐々木由紀を唄う」赤木一孝さんをゲストにお迎えして~となっていました。マンスリーライブが行われるのは、何度も名前だけは聞いたことがある岡山の禁酒会館。岡山までは、これまでいつも移動は高速バスだったのですが、それだと仕事ちょっと早引け、では間に合わない。えいっ!!と新幹線でいく覚悟を決めました。岡山のお友だちと連絡を取り合い、時間が合えば駅でピックアップしてくださることになりました。

金曜日。その日、初めて職場の同じ部署だけの飲み会があることになってたのですが、それをぶっちして2時間早退。のぞみだと40分で着くのですね、何もするヒマもないくらい。翌日のセットリストの順番を決めようと思ってたけど、ちょっとスマホのぞいたりしてたら着いちゃった。

駅前では音楽イベントもやってたようですが、早く着いたのでご飯食べに行こう、と通り過ぎました。いつもあちこちでご一緒してるisoさんとyoshimiちゃんご夫妻に連れて行ってもらったのは、こんなお店。



人気のあるお店のようで、いつもは並んでるそうです。向かっていたら、ジャム会でご一緒するO西さんとバッタリ。「今、ラーメン食べてきたで。」って。

「デミカツ丼食べませんか?」って誘ってもらったんで、デミカツ丼は食べたいけど、ラーメンもウリみたい。美味しそう。悩んでたら、「どちらも小があるんですよ、セットでどうですか?」なんてすばらしい提案。




デミカツのソースはケチャップが勝った甘目のソース、ラーメンは見た目よりあっさりめの中華そば。とても美味しくて、どっちか中でも良かったかも、とか思ったことはナイショ。

店の前でお二人を記念撮影。



会場の禁酒会館、ものすごく雰囲気のある建物でした。





その手前の駐車場の奥に、石垣があるのですが、これが本物の岡山城の石垣だそうです、重要文化財ですって。





プチ観光、グルメも楽しんで、さあ、ライブです。



階段を上がったところで赤べえに遭遇。ビックリしてもらえてよかった。

会場にはパイプ椅子が並べてあって、後方にお茶やお菓子、コーヒーなども置いてあります。これらはサービスとのことでした。県北部から、パンを販売される方も来られていました。お土産に買って帰ったけど香りのいい美味しいパンでした。

主催者のO崎さん、何のポーズだろ?ライブの説明や、CD販売のこと、後ろの飲み物の話など、予めの案内の後、



主催者のバンド、OZAKI UNITの演奏が始まりました。





こちらは初めて聴かせていただいたのですが、説得力のあるO崎さんのヴォーカルに、絶妙のタイミングで絡むギターがとてもすてきでした。最前列に陣取ったので、近すぎて全員フレームに入らず残念。

このバンドについても、色々書きたいのですが、長くなりすぎるので、次回の機会を待ちたいと思います。そしてついに赤べえ登場。



靴はいてたのに



脱ぎましたよ。



入って来た時、杖を持ってたので、もしや?と思ったらやはりそうでした。2日前から発作が出たのだそうです。この日は、優先座席にこの格好で座って来たそうです。「杖持ってたら強いですね。」って言ってました。



1曲目はタイムリーな「風が痛い」、そう、彼の持病は痛風でした。



足が痛いので、ギターもラインを通さず生で。なんかそれもオープンバックのバンジョーと合ってて良かったな。

「坂道の町」、「空っぽの部屋」、とCDからの曲をソロで歌い、



4曲目からは由紀ちゃんが加わります。



彼女のバンドで聴いた曲「夏」から、これも女子バンドでやってたよね?「Syufuと生活」コーラスも付きます。



恥ずかしいからここで記事にしてないけど、実は私、クロウハンマーバンジョーのワークショップを彼女にやってもらっているのです。ちっとも弾けない。でも聴くのは大好き、だからそれも楽しみにしてきました。





次の「いいよ」もハーモニー付き。由紀ちゃんもいっぱい歌います。
大好きで自分でも歌っているLong Journeyは「秋」というタイトルの曲になっていました。秋の静けさとうつくしさを歌った曲でした。これいただこう。



「星降る丘の上」では飯田高原フェスで見たどこかのご夫婦の話をネタに。これも景色が見えるようなすてきな詩です。その次は、季節にぴったり、年齢?にもぴったりな「秋の海へ」この曲の原曲が好きで、デイジーヒルでもよく歌いますが、実は季節限定で、秋だけは彼女の詩を歌っているのです。ライブの翌日、地元で自分たちのライブをやったのですが、初めてこれを聴いたお客さまがとても気に入ってくださいました。詩が深い、って。



いつもステージでは彼女の衣装も楽しみにしています。この日は上に羽織ってる黒い服がすてきでした。



1部の最後はStay All Night、懐かしい曲。踊りたくなったけどガマンした。



休憩時間にパンを買ったり、お喋りをしたり、あっという間に2部が始まりました。最初は由紀ちゃんのバンジョー愛を熱く語るコーナーがありました。



彼女のリードヴォーカルが2曲、まずは「Banjo Picking Girl」、この年になって、ガールって言うてもええんやろか、と思ったら、ものっすごいおばあちゃんが歌ってはる動画を見つけたから、ええやろ、と思って歌ってます、とは彼女の言葉。そして次が新曲らしいのですが、もうノックアウトされました。「かっこいいおばあちゃん」



私が弾けるほぼ唯一の曲、Old Joe Clarkのメロディで、内容はどんなかっこいいおばあちゃんか、という説明が続きます。曰く、

♪健康なんて気にしない、夜更かし大好きで、身体にいいこと気にしない、食べたいもの食べる♪

この辺りは私も大丈夫、だけどここから先はとても難しい。

♪年中行事に興味がない、しきたり大嫌い、付き合いたいして興味がない、つるむの大嫌い。ききたくない事聞こえない、便利な遠い耳、気になる言葉は逃さない、たちまち切り返す♪

こんなカッコいいおばあちゃんに私もなりたいもんですが、無理やろな。



2部の最初は赤べえもバンジョーです。このバンジョー、今使ってるのを手に入れるまでは、由紀ちゃんのお気に入りだったはずなのに、すっかりセカンドになってしまったのね。



この後しばらくは赤べえのソロタイム、MCでは、「由紀ちゃんは無口な人が好きなんです。僕もこう見えてむくちです、口が六つ。」から、「お父さんの朝ごはん」



休憩中



お父さん繋がりで、「お父さんのおっぱい」息子さんの話を交えながら。





赤べえが弾いてたバンジョー、猫のストラップがかわいいのです。



CDに入れたかったけど入れられなかったという曲、「外は5月」「雨の夜はひとりで」までをソロでやった後、「月の庭」彼女の詩の中で、一番有名になった曲かもしれません。



アイコンタクト



それにしてもこんなにたくさんツーショット写真撮ったことがあっただろうか。
ひとりの時は、この曲を最後にやります、という「たびだち」ケイジャンなんかをよく聴いてた頃に作った曲に、由紀ちゃんが後で詩を付けたそうです。そして最後は「2030年の秋にも」すばらしいラブソングです。



足が痛くて動き出せなかったので、そのままアンコールに突入しました。「ごきげんおじさん」、



そして、かつてのバンドメンバーに歌詞を酷評された、という「ぬかるみの道」そんなきっついこと言うの、多分ky子ちゃんやろな、って話してたけど違うかな?私はとてもとても感動した。ええ歌やと思いました。



終わっちゃいました。



翌日が自分のライブだったこともあるけど、できればここでもらった感動をそのまま家に持って帰りたくて、急いで駅まで送ってもらい、またも新幹線で帰阪。家に着いたのは午後11時過ぎ。いつもの週末の夜遊びより早い時間でした。(素面だったし)

由紀ちゃんの歌詞は、ひとつも難しい言葉を使わない、でも深いです。しみじみ心に沁みます。じっくり歌詞を読むと、泣きそうになるものもたくさんあります。まだまだたくさんある、って赤べえが言うてたけど、聴きたいなあ。特に私たち世代が一緒なので、その時代時代で胸にぐいぐい来るものがあります。そしてそれを表現する赤べえは、彼女の詩をとても大好きでリスペクトしている、というのが伝わってくる歌です。またふたりでやってほしい、というのはあの場所にいた全員の総意に違いない、と私は確信しています。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ライブ鑑賞」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事