ひな菊の丘から

コウスケさんライブは宝塚線と相性が悪い?

無事、嵐の中を生還した私はぐちゃぐちゃの靴下を履き替えて、ねいろかふぇに向かった。その直前、阪急宝塚線が人身事故のために止まっていると情報が入り、このエリアは振替できる交通機関がないのでこんな時は本当に不便だ。私は徒歩圏内だし、この日の演者さんも同じなのでライブは開催できるのだが、お客様が来られるのか、と思いつつ店に入ると、蛍池で電車が止まってしまったというまさこさんが、既に到着していた。聞くとタクシーで来たそうだ。そういえば、いつかのコウスケさんライブの時は、曽根だったかで止まってしまったことがあったよなあ。


いつもなら、始まる前は外にいてお客さまと喋ってはるコウスケさんの姿がなかった。どこにいてはったんやろ?そして、いつの間にか戻ってきはってライブが始まる。


多分、雨の歌から始まるかな、と思ってたら予想通り。
『Rain Song』、『通り雨』とつづいた。


阪急の事故の話から、以前に十三で、しょーもない映画を見た後で作ったという『摩天楼ブルース』、『Hey, Girl』、最近、よくリクエストされる、という曲『違う言葉』(これはまさこさんが大好きでリクエストも以前したそうだ。)


つい先日、高津神社の仁徳天皇の御霊を入れる船の前で歌ったそうだ。神事の前に賑やかしで歌ったんじゃなくて、神事のひとつとして歌った、『もう引き返せない』『いいこと』の2曲は、中に船が出てくるから呼ばれたんだ、と言うてはったけど、さてそれは?ただ、周りの空気が張り詰めていて、茶化すことはできなかったそうだ。以前、知恩院で歌ったときは法然を制覇したし、今回は仁徳天皇を抑えたな、と言われてた。



休憩の後、少し前のロングツアーの話をされた。17日間、やったっけ?北海道まで車で移動したツアー、よく「おいしいもの食べて来られたんでしょ?」と言われるが、PA担当と車で一緒の移動だったから、ライブが終わっても片付けに時間がかかり、食べに行こうにも店は閉まった後、だからコンビニかドライブスルーばっかりだったと。PAのバラシの間ヒマやから、SNSとか見てたら、みんなええもん食べてるやん、腹立つわ、とも。


良かったのは、すすきのでバニーガールが客引きに外に出てたのに遭遇したことぐらいだったそうだ。そして歌は『遠く離れて子守歌』からスタート。


『Stand by Me』、『しずかな音楽になった』から、昔の話に。かつてフォークル、シューベルツ、クライマックスのマネージャーをしていた友人が大阪に帰ってきたという話から、はしだのりひこ(彼はマントを着てた、という印象らしい)から、バンド解散するから一緒にせえへんか、と誘われたけど断った、という話に行き、シューベルツのカバーで『風』、『気を付けろ』、『心のはなし』、『たとえば』と続く。『ふたり』好きやなあ。そして現在進行中のレコーディングの話になる。ずっと作ってほしいと思っていたのでとても嬉しいことだ。ただ、形になるかどうかは未定らしいけど。


『クロージングタイム』でライブは終了した。いつもは早々に満席になるのに、この日はちょっとだけゆとりがあった。こんな至近距離で聴けるライブは他ではなかなかないと思うので、ほんまにねいろかふぇ、ありがたい場所だ。


初コウスケさんライブ、というマサキさんをお迎えし、ライブには行ってないのに場所を決めて先に始めていた相方のところへまさこさん、テルさんと一緒に向かう。



いい夜だったなあ、昼間の雨のことはどこかに飛んでいた。
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