ひな菊の丘から

ライブ終了

10ヶ月ぶりの壱服庵ライブ、何とか終わりました。
夏のお疲れが出ているのか、あちこちで週末イベントが重なったためか、お客さまの数は少数精鋭でしたが、お店の持つ独特の心地よさに、気持ちいいライブができました。



歌詞を覚える、という大事なミッションが、年とともに難しくなってきて、刷り込まれている歌はよほどヨッパライにならなければ勝手に口をついて出てくるのですが、そうでない曲はなかなかすんなり頭に入ってくれません。だけど、好きだからやってるわけですし、やるからには、たまには人前でも歌いたいな、と思います。もっと精進しろよ、と言われたら一言も返せないんですけど・・・。



果てしなく遠い階段、何かを象徴しているかのような。


40分2セット、譜面台なしでライブするとなると、いつもいつも同じ歌、になっちゃいます。もしかすると、聴いてくださる方の中に、「いつもやってるあの歌が聴きたい。」と思ってくださる方がおられるかもしれないのですが、日の目を見ない曲たちに、たまには光を当ててやりたい、と、敢えてお馴染みの曲は外しました。その分、譜面台と仲良しにならざるを得ない、情けない私です。

くつろぐ相方



楽屋にはタカラモノがいっぱいです。



前の記事にセットリストを載せたのは、当日書いたものだったから。普段は終わってからしか書かないのですが、(よく直前変更や差し替えもあるし)今回はその通りに進んだので、ちょっとそれぞれ曲に対する思い入れ、みたいなのも書いてみたいと思います。ステージ写真少ないのに文章は長くなりそうです。

あ、写真は、お客さまのTさんからいただきました。ありがとうございます。



1ステージ目、いつも最初は短いインストを入れますが、今回は新曲?です。だいたいは相方の手癖でちょろり、とできてしまうものが多く、これも恐らくその部類でしょう。Boulder Canyon、というタイトルに特に意味はないそうです。強いて言えば長女の好きなポテトチップスのブランド名。

箱根でも歌いましたが、If I Give My Heart、アリソン・クラウスの初期のアルバムに入っていて、前から知ってたのに、別にやりたいと思わなかったのですが、エヴァの歌を聴いて、急にやりたくなってしまいました。多分、エヴァはアリソンのカバーなのだと思うのですが。

Baby Blue Eyes、ライブでは時々やりますが、歌詞が頭に入ってない側の歌です。好きなんだけどなあ。入るまでもうちょっとです。

久々にやったDear Friends & Gentle Heart、フォスターのことを歌った歌ですが、客席の反応がとても良かったのでちょっと驚きました。地味な歌だと思うのにな。亡くなった時、ポケットには数枚のコイン、手元にはくしゃくしゃになった詩を書いた紙、という内容の説明をしたのが良かったのかな。北海道のヨーコSUNのステージや、ラッシーのおふたりのステージでは、ていねいな曲の説明があります。いつもそれを聞いて、なるほど、と納得したり、そうだったのか、と新しい発見があったり。私もしょうもないMCやってんともう少し歌について勉強しないとダメだわ。

フォスターつながりでGentle Annie、この歌がぴったりハマる、という人を知っています。彼女の歌には及ばないけど私も大好きな歌なので、大切に歌っていきたいと思ってます。

Here Today & Gone Tomorrow、Hazelが歌ってたので覚えました。デイジーヒルはベタコーラスが少ないので、少しずつでも増やしたいなと思ってます。

順不同ですが、High On A MountainとI've Enduredはどちらもオラ・ベル・リードの作品です。この夏知り合えたAnyaが、彼女の歌をとてもとてもすばらしく表現していて、それに刺激を受けました。この二曲は割とよく歌っている方の曲です。

Danny Boy、言わずと知れた名曲、ですが、有名な歌でもレパにしたいと思わないものもあるし、みんな歌ってるけど私も歌いたい、と思うものもある。これは後者です、が、難しい。

Like A Hurricane ニール・ヤングのじゃなく、パット・アルジャーが作った方。キャシー・マテアのLPで覚えました。元々は、Goin' Goneをやりたいと思ってアルバムを聴いてたら、こっちの方がいいや、と乗り換えたのです。

Faded Coat Of Blueはメロディが二つある曲です。ホントはもっとあるのかもしれませんが、「今回はどっちでやる?」「Dの方」なんてやり取りで決まったのは、カーターファミリーのではない方(ジェイ・アンガーとモリー・メイソンがやってました。)どちらのバージョンも好きですが、こちらのほうがちょっとおしゃれかな?



2ステージ目、最初はいつものご挨拶がわり、Forever Upside Down、曲名の説明をしたら久々にウケました。

日曜日だし、と選んだ曲を「私は浄土真宗本願寺派ですけど」とやったら、またもウケました。この日、会場に本願寺派率がとても高かったです。I'll Meet You Church Sunday Morning、久々に歌詞を覚えなおそうとよく読んだら、とてもわかりやすく宗教色の強い歌詞だったので妙に納得してしまいました。本願寺派なのに。

学生時代からずっと好きで歌っている歌、Gold Watch & Chain 8月に亡くなった、音楽仲間のHっさんが、晩年、ソロだったりデュオだったりで何度も歌っておられたのを記憶しています。私たちがステージでこの歌をやると、大げさなくらい拍手してくださった。壱服庵でもマンスリーソロライブをなさっていたので、もしかしてあの場所で一緒に歌ってくれてはったら嬉しいな、と思いつつ歌いました。

まだ歌は残ってますが、続きは後日。昨日夜更けまで娘の手伝いでベタ塗りしてたので睡魔が襲ってきました。

と書いてから二日経っちゃいました。その間、五十肩デビューが発覚し、更新が滞ってしまいましたが、次が控えているのでがんばります。

Gold Watch & Chainの後は、ぽっとでいじーでもレパにしているMy Tennessee Mountain Homeです。マリアのファーストアルバム、Old Time Ladyに入っているこの曲は学生時代から大好きでした。どうも私は歌詞で風景が見える歌が好きなようです。もちろんご本家、ドリー・パートンのも大好きです。可愛いイメージで歌えたらな、というのが目標。

Memories Of Mother & Dad、ビルモンソングですが、やっぱり覚えたのはヘイゼル&アリスでした。数少ないベタコーラス、大事にしなくちゃ。

元々ギター弾きだった相方、数々のバンドでリードヴォーカルをやっていましたが、デイジーヒルではコーラスのみ。しかもほとんどその出番もない曲もあります。たまには歌ってちょうだい、と持ってきたのがI Hear A Sweet Voice Callingでした。我らが父、ビル・モンローに敬意を表して。彼の声は男声の中ではかなりのテナーヴォイスなのですが、私のキーと合わせると、一番オイシイ音が使えません。ちょっともったいないです。

Don't Wake Me Till It's Over、レッド・アレンもかなり好きです。ふたりでやるユニットに、テンポ早めでちょっと攻撃的?な曲も入れて緩急付けないとね。こちらは長いことやってるからか歌詞は入ってます。(最近覚えたほうが忘れる確率高いかも。)

Come Early Mornin’、カントリーの曲もたまにはね。とはいえ、早世したとってもチャーミングなシンガーの、ニコレット・ラーソンで覚えたのですが。彼女の超ロングヘアーの三つ編みスタイル、可愛かったなあ。Nicoletteというアルバムの歌はみんな好きでした。

Long Black Vail、殺人犯に間違われた男性が、アリバイを証明しろ、と言われてできなかったがために死刑になる。実は彼はその時間、親友の奥さんと一緒にいたのですが、それを言えなかった(言わなかった)のです。長く黒いベールをまとって彼女は彼のお墓にやってくる、っていうような悲劇的な歌です。とあるサイトで「これは男の歌やなあ」という話になり、「いや、でもHazel歌ってるんですわ。だから私も歌いたい。」というと、「あんたならええやろ。」と言われた覚えがあります。なんで私なら?おっさんやってこと?

Oh,Mandolin、何名かの共作らしいですが、中にデビー・ニムズがいることを後になって知りました。バレリー・スミスのアルバムに入っていた、コーラスがとても素敵な曲です。だいぶ前からyou tubeで追っかけているA.J.Leeという可愛い女の子が、まだおちびの頃から歌っていました。

最後は、赤べえこと赤木一孝さんのアルバムにも入っている、月の庭。お昼のライブだったので、どうかな?と思ったのですが、相方があと1曲ならこれは?と背中を押してくれたので入れました。佐々木由紀さんの作詞が本当に素敵な大好きな歌です。メロディはアイリッシュの有名曲、サリー・ガーデン。



2ステージ終了後、お客さまはそれぞれ次の予定に向け出かけたり、遠路車で来てくださった方は、ノンアルでお帰りになりました。私たちは美味しいビールをいただき、店主ご夫妻とちょっとお喋りしてから帰路につきました。



子どもたちはそれぞれ何とかしていたので、重い荷物をおろしてから近所の店でプチ打ち上げ。この舟盛り980円はお値打ちでしたが、そしてお料理も悪くないのですが、たぶんこのお店は再訪することはないかな、って印象です。



次の単独ライブは今のところ11月のアビリーンです。その前に、久々の京都ホンキーが入ってます。たくさんのお客さまに聴いていただけたら、と思っています。

コメント一覧

デイジーヒルようこ
junkoさん、有名な曲ほど難しいよね。それでも歌いたい、って今度聴かせてください。私も精進するわ。
junko@お針部屋
1曲1曲への思い、楽しく読ませていただきました。

Danny Boyが難しい、に同感。
アイリッシュの集まりで課題曲になってるのですが、ダメダメです。下手に入れてハンマーダルシマーの響きを壊しちゃうなら、歌わない方がいいかな・・・と凹んでるところ。
それでも歌いたい!!と自分が強く思うかどうか、ですよね。。。

続きを楽しみにしています。
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