ご近所にこのお店があるって、なんて幸せなことだろう。たくさんのミュージシャンをここで初めて聴いたし、大好きな人のライブを実現できたこともあるし、そしてこの日は、タイミングが合ってようやく聴きに来ることができたアリさんこと松田幸一さんのライブ。
のんびりと開演30分前くらいに着くように出発したら、席はほぼ埋まっていた。私の席はいつものカウンター。アリさんは客席とまるでご近所さんか親戚の集いみたいな感じの会話をされていた。
でも、ライブが始まると雰囲気は一転。決して緊張を強いるようなライブではないのだが、一音も逃したくないような、息をつめて聴くような音の洪水。
Arkansas Travelerから始まり、Summertimeと続く。
オリジナルのTearsという曲は、NHK BSの番組(鉄道関連の)の音楽を担当した時に作られたそうだ。
ギターとハーモニカ、ハーモニカ2本、ハーモニカ1本のみ、と色んなバージョンで聴かせてくださる。合間のMCは、けっこう暴露系だったり。某有名フォークシンガーの裏話を色々話した後、「いい人ですよ、知らんけど。」ってさすが大阪人、使い方間違ってませんねえ。
Shenandoah、変わった曲調のオカリナタトゥー(で合ってたかな?)は、スロベニアとかインドの曲調とか。
1stが終わった時、「今日はハシゴやねん、次はF井さんの出てるフォートワースに行かなあかん」というマーベラス。東京生活も長かったし、あちらでアリさんとはお付き合いがあったようだ。雑談の中に、知ってる人の名前がバンバン出て来てちょっと笑いそうになった。
記念の自撮りをする様子を撮る。
2ndは赤ワインで。
そろそろ準備はいいかな?
譜面を広げてはるのは、スリーダンスという曲のうちの1曲で15,6世紀にできたもの。タイトルがラロッタなので、イタリアかな、二つ目はイギリスの曲で、三つ目はブルーグラスの曲?3曲とも短い。
チャーリー・マッコイという有名なミュージシャンがいる。アリさんは師匠と言われていた。私はArea Code615のアルバムで何度も聴いた人で、ハーモニカの名手だと思ってたらマルチプレイヤーらしい。(ウィキによる)何度も来日されてたはずだけど機会がなく行けてない。
その、チャーリーの書いた本があって、翻訳までされているけど、まだ書店に並ぶところまで行ってないそうで、いろいろ面白そうなことが書いてあるようなので、読んでみたいな、と思った。エルビスのエピソードとかレナード・コーエンの話とか載ってるらしい。
歌を2曲、とはじまったのは『見上げる星空』と
先日亡くなった、アーリータイムストリングバンドの渡辺勝さんと、春一番の
福岡風太さんに捧げる、と『クロージングタイム』
どちらも、コウスケさんとの共作だが、おふたりそれぞれの個性が出てるなあ、と思った。
MCで、かつて大阪でバンドを組んでいた話があって、『愚』の頃、東京からミュージシャンがやってきても、イサトさんは知らんふりをして横を向いていた、とか。コンプレックスの裏返しなのかもしれない、でもそれが関西フォークを生み出す原動力だったのかな、という話をされていた。
会場には、ハーモニカ教室の生徒さんも来られていたようで、それが余計に親密感を生んでいたのかもしれないなあ。
大量のハーモニカ、それぞれ用途がちがうのだろう、でも、元あったところに置かないから、いちいち探すことになるみたい。
ブルーズで暑気払い。
初心者なので曲名がわからない。超有名曲をやってくださると、とってもありがたい。
たっぷりアリさんワールドに浸って、アンコールはまずWhat's a Wonderful Worldを、お客さまで来られていた方と一緒に。九州から来られたそうだ。
口笛付き
2曲目はGood Night Ireneを日本語で。高田渡バージョン。こちらもお客さまとご一緒に。
2番はトイレの前に座っておられたお客さまと。
ああ、いい夜だった。
朝から忙しく動いておられたようで、翌日は教室もこちらで行われたとか。暑さに負けないでくださいね~~!
次のライブもタイミングが合いますように。今度は相方も誘ってやろう。