「テンポは運指の動作を最小限にして瞬間で合わせる」ということを理解できたでしょうか?
残響の多い楽器では分かりにくいですがドラムのような打楽器だと、どうでしょう?
スティックに注目してみましょう。音が出る時スティックはドラムのカワの表面に向かって
いきますが音は出ていません。カワに接触した瞬間に音が出てすぐに消えてしまいます。
この接触した瞬間が拍の始まりです。
サックスの演奏で、この拍の始まりの瞬間に運指の動作による隙間ができると次の拍は
短くなり速いテンポや音価の短い音列が演奏できなくなります。当然ブレスもできません!
初級の教則本の初めには必ず全音符や2分音符などでロングトーンの音階練習があります。
この時にメトロノームを使って拍の始まりを「素早い運指」で正確に合わせることをしましょう。