正確な音価はそれぞれの拍の始まりが正確にメトロノームのテンポと合わないと達成できません。
この場合は同じオクターブのフレーズですが4分音符、8分音符、16分音符と音価は変わっていきます。
それぞれの拍の始まりを意識して演奏します。無意識の手癖で演奏しないようにします。
オクターブキー・ブレス・運指・腹筋の力のそれぞれのタイミングを合わせて演奏できるように
します。それなりに難しいです。うまくいかないときはリードの弾力がなくなっている可能性も
あります。リードを何枚か用意してください。速さは「♩= 69」です。
素早い運指を意識してスラーの始まりの音がぴったりのタイミングで演奏できるように意識します。
スタッカートは軽く、スタッカートの次の16分音符の出だしを正確に!
これまでの音価に加え3連音符があります。一拍の長さは同じです。その一拍のなかに
1つ、2つ、3つ、4つと音があります。それぞれが十分な長さを保って演奏できるようにします。
音価(Note value)とはある音(または休止)に与えられた楽譜上の時間の長さをいう。
この音の長さを考える練習です。楽譜を見ると音は小節線で区切られています。
演奏しているときこの小節線を見ると、そこがフレーズの区切りのように感じることが
あります。それぞれの音を十分に伸ばし正確に長さを保とうとするあまり長くなって
しまうことがあります、すると小節の最後の音を短くして調整してしまうことが多々あります。
これは微妙なので無意識の行われることが通常です。これを意識できるようにします。
メトロノームの音に対して最初はタンギングでそれぞれの音のタイミングを合わせます。
次にタンギングをせずに運指の素早い動きでタイミングを合わせます。一段ずつが
一区切りになっています。この段の最後の付点2分音符の音の出だしのタイミングが
正確にあっているかを意識して下さい。運指が素早く出来ると前に詰まって最後の
付点2分音符が前に突っ込んで速くなってしまうことがあります。
高音はアンブシュアを緩めて腹筋を使って上げます。
指の位置を意識しないほどに覚えてください。
テンポ(メトロノーム音)に対して正確なタンギング
タンギングの方法は「 Let's Play The Saxophone! 26」を見直してください。
「1」では矢印のところがタンギングの位置で2段目ではスラーで演奏します。
上の段のスラーでない場合はタンギングでそれぞれの音符の区切りができる形で
2段目はスラーの最初の音でタンギングをし、それから後は運指で音符の区切りが決まります。
「2」ではスラーとスタッカートが混ざっていてタンギングは素早く的確さが求められます。
必ず♩=152の演奏を行い、タンギングと運指の素早さ、それぞれの音符の区切りを確認します。
特に「2」では音符の長さが変わってもタンギングの素早さは同じになります。この素早さ
がないとその次の拍は後ろに下がるか短くなるかです。
次はシンコペーションです。ここでも正確で素早い運指とタンギングが求められます。
タンギングと運指のタイミングやその瞬間の素早さがないと最悪の場合はリズムが裏返って
しまいます。速いテンポでも遅いテンポでも運指とタンギングのその瞬間の動作は変わりません。
最後にジャズで「Stanley TurrentineのSuger」を演奏してみてください。
ゆったりした曲なので16分音符を演奏する時のタンギング、スラーのフレーズの
始まりの音のタンギングが正確でハッキリしないとリズム感がなくなってしまいます。
タンポの速いスタッカートのタンギングやダブルタンギングは薄くて腰の強いリードで
練習次第でそれなりになります。
しかし、タンギングや運指のタイミングは常に意識していないと演奏する曲が壊れてしまいます。
ここでは「LANGEY CARL FISCHER Tutors Saxophone」の練習曲を使わせていただきました。