フリガナの付いたニュース記事&初心者必見サックス演奏法 & etc.

フリガナの付いた記事と初心者必見サックス演奏方法とジャズ

実践・サックス演奏改訂版02 「F#/D♭」 Let's Play The Saxophone! 39

2025-01-14 19:20:35 | 初めてから実践サックス演奏へ

「テンポは運指の動作を最小限にして瞬間で合わせるということを理解できたでしょうか?

残響の多い楽器では分かりにくいですがドラムのような打楽器だと、どうでしょう?

スティックに注目してみましょう。音が出る時スティックはドラムのカワの表面に向かって

いきますが音は出ていません。カワに接触した瞬間に音が出てすぐに消えてしまいます。

この接触した瞬間が拍の始まりです。

サックスの演奏で、この拍の始まりの瞬間に運指の動作による隙間ができると次の拍は

短くなり速いテンポや音価の短い音列が演奏できなくなります。当然ブレスもできません!

初級の教則本の初めには必ず全音符や2分音符などでロングトーンの音階練習があります。

この時にメトロノームを使って拍の始まりを「素早い運指」で正確に合わせることをしましょう。

実践サックス演奏6


ブレス(息継ぎ)の練習です。必ずメトロノームを使って下さい。

ブレスは素早く多くの息を吸い込むことを練習します

ここでは4小節を一息で吹ききり4分休符の一拍で次の4小節分の息を吸い込みます。

テンポは指定してありますが息に余裕がある場合はテンポを遅くし、4小節目までを

吹ききれない場合はテンポを速くしてください。

最初の4小節を演奏して息がちょっと余るかな!という程度で始めます。

4小節目の3拍までを目いっぱいにレガートして4拍目になったと同時に舌でリードに軽くふれ
るとほとんど同時に大きく息を吸い込みます。この時リードの振動を完全に止めること
はなく余韻が残る程度の弱いタンギングのイメージです。タンギングをしても息を吹き込まない
ので音はでません。
この時マウスピースに上の歯を固定して下あごを下げて息を吸い込みます。
息を吸った後に下あごを元に戻しますがこの時下唇を押し付けすぎないように注意してください。
音程が上がってしまったり、音が詰まったりします。
ブレスをしたらそのまま次の4小節の始まりのタンギングにします。

この4小節のパターンを何回連続しても必ず次の4小節に十分な息が吸い込めるようになるまで

繰り返し練習します。この練習でも運指は素早くし音の隙間ができないように注意して下さい。

実践サックス演奏7


ブレス01を何回か演奏することで音のまとまりが出来てきたと思います。

音程はどうでしょうか?音程の高い音になると音程が上がりすぎたり、

低い音程に下がる時下がりきらなかったりしていませんか?

これは高い音に上がっていくときには息の圧力が弱くて唇をしめて

リードの振動部分を短くすることで音程を上げている場合が多いです。

この場合音も伸びがなくなります。唇を緩めて腹筋に力を入れて息の圧力を

上げて音程を上げるようにするといいでしょう。唇を緩めても唇の横から息が

もれない程度の引き締めは必要なのでそこを間違わないように!

「初めてのサックス演奏の01」を見直してください。

リードに圧力をかけないリードの振動の最大値の音と、振動の最大値にある

破裂音部分を無くすことで出る音について見直してください。

低い音程に下がる時下がりきらない場合は、高い音程を演奏して息の圧力が

上がっていると同時に息を漏らさないため唇のリードへの圧力も上がっています。

この唇のリードへの圧力が音程が下がる時は唇を緩めることで下げなくてはいけ

ないのですが唇を緩めきれないため音程も下がりきれなくなります。

どちらも程度の問題ですのでチューニングメーターで確認しながら演奏して下さい。

基本的には音程の低い音に合わせていきます。

ある音だけの音程が相対的音程に対して高いということは唇がリードに圧力をかけ

すぎて振動をおさえ、振動部分が短くなって音程が上がっていると考えるからです。

以上を考えて安定的な息の圧力で音程と音色を安定させ、大きくブレスをします。

「息の圧力」「十分なリードの振動」「大きなブレス」「素早い運指」を考えて

音域を広げていきます。必ずメトロノームを使って下さい。

実践サックス演奏8


大きく息を吸い込むことができたので今回は短い時間で素早いブレスを行います。

音域も増えてフラジオの「B」まで使います。フラジオを忘れている人は

「Let's Play The Saxophone!6 初めてのサックス演奏・倍音による音階」あたり

から見直してください。

運指の予備練習は必ずおこなってから次へ進んでください。各調を単独で練習してから

12の調を半分にして前半と後半の6つの調を連続して演奏して下さい。

連続しても音程とアンブシュアが安定しているかに注意をして練習します。

実践サックス演奏9


ブレスの練習の続き。ブレスの後の小節で運指が遅れないよう注意!

それぞれの調を別々で練習した後にいくつかを続けて演奏して下さい。

実践サックス演奏10

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実践・サックス演奏・改訂版03 タンギング01 Let's Play The Saxophone! 44

2025-01-14 07:03:14 | 初めてから実践サックス演奏へ

テンポ(メトロノーム音)に対して正確なタンギング

タンギングの方法は「 Let's Play The Saxophone! 26」を見直してください。

「1」では矢印のところがタンギングの位置で2段目ではスラーで演奏します。

上の段のスラーでない場合はタンギングでそれぞれの音符の区切りができる形で

2段目はスラーの最初の音でタンギングをし、それから後は運指で音符の区切りが決まります。

「2」ではスラーとスタッカートが混ざっていてタンギングは素早く的確さが求められます。

必ず♩=152の演奏を行い、タンギングと運指の素早さ、それぞれの音符の区切りを確認します。

特に「2」では音符の長さが変わってもタンギングの素早さは同じになります。この素早さ

がないとその次の拍は後ろに下がるか短くなるかです。

次はシンコペーションです。ここでも正確で素早い運指とタンギングが求められます。

タンギングと運指のタイミングやその瞬間の素早さがないと最悪の場合はリズムが裏返って

しまいます。速いテンポでも遅いテンポでも運指とタンギングのその瞬間の動作は変わりません。

最後にジャズで「Stanley TurrentineのSuger」を演奏してみてください。

ゆったりした曲なので16分音符を演奏する時のタンギング、スラーのフレーズの

始まりの音のタンギングが正確でハッキリしないとリズム感がなくなってしまいます。

タンポの速いスタッカートのタンギングやダブルタンギングは薄くて腰の強いリードで

練習次第でそれなりになります。

しかし、タンギングや運指のタイミングは常に意識していないと演奏する曲が壊れてしまいます。

 

ここでは「LANGEY CARL FISCHER Tutors Saxophone」の練習曲を使わせていただきました。

実践サックス演奏11


音価(Note value)とはある音(または休止)に与えられた楽譜上の時間の長さをいう。

この音の長さを考える練習です。楽譜を見ると音は小節線で区切られています。

演奏しているときこの小節線を見ると、そこがフレーズの区切りのように感じることが

あります。それぞれの音を十分に伸ばし正確に長さを保とうとするあまり長くなって

しまうことがあります、すると小節の最後の音を短くして調整してしまうことが多々あります。

これは微妙なので無意識の行われることが通常です。これを意識できるようにします。

メトロノームの音に対して最初はタンギングでそれぞれの音のタイミングを合わせます。

次にタンギングをせずに運指の素早い動きでタイミングを合わせます。一段ずつが

一区切りになっています。この段の最後の付点2分音符の音の出だしのタイミングが

正確にあっているかを意識して下さい。運指が素早く出来ると前に詰まって最後の

付点2分音符が前に突っ込んで速くなってしまうことがあります。

高音はアンブシュアを緩めて腹筋を使って上げます。

指の位置を意識しないほどに覚えてください。

実践サックス演奏12


音価(Note value)とはある音(または休止)に与えられた楽譜上の時間の長さをいう。

この音の長さを考える練習です。四分休符では大きくブレスをして息をたくさん吸い込む

習慣をつけます。ここで十分に息が吸い込めないと速いブレスで息が入っていきません。

スラーで演奏する時にスラー部分が1フレーズにならないようそれぞれの拍を意識して合わせる。

実践サックス演奏13


正確な音価はそれぞれの拍の始まりが正確にメトロノームのテンポと合わないと達成できません。

この場合は同じオクターブのフレーズですが4分音符、8分音符、16分音符と音価は変わっていきます。

それぞれの拍の始まりを意識して演奏します。無意識の手癖で演奏しないようにします。

オクターブキー・ブレス・運指・腹筋の力のそれぞれのタイミングを合わせて演奏できるように

します。それなりに難しいです。うまくいかないときはリードの弾力がなくなっている可能性も

あります。リードを何枚か用意してください。速さは「♩= 69」です。

素早い運指を意識してスラーの始まりの音がぴったりのタイミングで演奏できるように意識します。

スタッカートは軽く、スタッカートの次の16分音符の出だしを正確に!

これまでの音価に加え3連音符があります。一拍の長さは同じです。その一拍のなかに

1つ、2つ、3つ、4つと音があります。それぞれが十分な長さを保って演奏できるようにします。

実践サックス演奏14


教則本のテクニカルな練習の前に出来るようにしておくと

良いと思われることの練習を終わります。最終回は音価の変化していくスケールです。

最後は番外で左の薬指を動かす練習です。

実践サックス演奏end

テクニカルな練習でつまづいたらここに戻ってください。きっとヒントが見つかります。

 

次は「Improvisation」について書きます。アドリブ・作曲に興味のある人は是非ご覧ください。

注意・これはカッコいいフレーズを教えるところではありません。それぞれの人のオリジナリティを

探すための一助となることを目的としております。コード進行などの音楽理論を知らなくても大丈夫!

実践サックス演奏15

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

実践・サックス演奏・改訂版01 Let's Play The Saxophone! 34

2025-01-14 07:02:46 | 初めてから実践サックス演奏へ

今回からは実際に教則本を題材にしてどのように演奏したらいいのか?の参考になりそうな

事を紹介していきます。今回はロングトーン(全音符や二分音符)の演奏をどのようにするか?です。

音の発生から減衰の連続を視覚的に表すと下の図のようになります。

サックスで演奏すると音は連続しているように考えますが実際は「2」の例のように

音の隙間ができます。これらはサックス以外のどんな楽器にも当てはまります。

トランペットなどの金管楽器のピストンバルブを動かす時間、

ピアノのハンマーが弦にあたって音になるまでの時間、

ギターのピックが弦を弾く強さや左手の移動時間などどんな楽器にも当てはまります。

本題に戻ります。この隙間は実際は息が吹き込まれていますから瞬間的な

短い時間のグリッサンドになっていると考えられます。

ここで問題になるのはこの隙間です。

「1」のように同音の場合はタンギングによってテンポとそれぞれの音との

タイミングは合わせることができます。長さも保てます。

「2」の場合を見てください。音の隙間が出来ています。この隙間がずれたり

増減することでフレーズやテンポとのズレが生じます。また、早いフレーズが出来ない

とかタイミングが合わないということもこの隙間が原因の一つになります。

この隙間を極小にするためにはタンポの開け閉めを素早く行うことがその誤差を

最小限にすることとなります。素早い運指と言っても漠然としていますので

下の譜面のような練習を試してください。全音符や2分音符では素早い運指は想像できません

ので素早い運指をしなければならない状況で、より素早くタンポの開け閉めをすることを考えます。

ここでは素早く動かすフレーズとして16分音符を使います。そして、この運指の素早さで音価の

長い音符(4分音符・2分音符・全音符など)でも素早い運指をすることを覚えます。

また、音価の短いものやテンポの速いフレーズや演奏でもその素早さにより音の長さが保てるよ

うになります。ここでは音価の短い16分音符から音価の長い2分音符へと順に変わりますが

始まりのタンギングと素早い運指は変えません。

ここまで来て素早い運指で音の隙間を最小限にすることの意味が漠然として

いる方へ「バッハのG線上のアリア」を聞いてください。

これをもしサックスで演奏するとしてあの大きなフレーズに音の隙間が

あったらどうでしょうか?

実践サックス演奏1


前回Let's Play The Saxophone! 34での「素早い運指」を完全なものにするために

色々な調、音域で練習していきます。「素早い運指」は速い曲やフレーズで使うのでは

なく全ての音の長さの音符で行われます。

実践サックス演奏2


 

メトロノームに正確に合わせることが上手くいかないか、分かりにくい場合は、

鉛筆などの硬いもので机などを軽くたたいてメトロノームとぴったり合わせる

ことを試してください。軽くたたいて出た音がタンギングをするところで各音の発生点です、

例えば鉛筆の頭側が机に接触する瞬間がタンギングの「タ」と舌がリードを弾くところです。

鉛筆とタンギングを合わせてからメトロノームの音の発生の瞬間に合わせます。

実践サックス演奏3


テンポは瞬間であわせる!

メトロノームでテンポに正確に合わせることはできたでしょうか?

鉛筆の音とメトロノームの音が合うとメトロノームの音が感じなくなったり

自分がテンポを出しているような感じになります。

そして、今まで鉛筆を振り下ろしていたと思っていたものが音の発生点が

机との接触した位置になると鉛筆が跳ね上がっている感じになったと思います。

実践サックス演奏4


運指のタイミングを確認する。

ここの前半では、楽器に息を吹き込んで音を出すことをしないで運指の動きだけで

メトロノームに合わせることをやってみます。タンポが閉じる瞬間の音とタンポが

開く瞬間に意識を集中してメトロノームにあっているかを確認します。

まず、指をキーに触れる程度ですべてのキーが開いている状態で予備カウント

を待ちます。メトロノームを聞きながら「3・4」とアウフタクトから始めます。

音のイメージは各音符は次の拍の寸前までを目一杯に伸ばしたレガートで次の拍に

瞬間で移ります。

次は速度を下げて行ってください。遅くなるほど瞬間をとらえる集中力が必要になります。

素早い運指を確認したうえで様々な長さの音符で演奏し実感して下さい。

実践サックス演奏5

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする