Being on the Road 2

日常の中に旅があり、旅の中に日常がある。僕たちは、旅の途上。
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美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/ふらっと群馬 第5回

2024-09-21 20:08:56 | 旅行

2024年の記録

7月末に来足(足尾に来る)した友人を相老まで送った後に桐生市の教会巡礼と8月に桐生川源流林の撮影後に再び桐生を散策した時の記録

 

 

足尾に居を構えて以来、つくづく思うのだが、渡良瀬渓谷の空は美しい。

 

 

来足した友人と旧足尾町内を散策した後、富弘美術館に連れて行き、東武桐生線の相老駅まで送った。その後、桐生市内の教会を散策し、1週間分の買い物をして帰宅。

 

 

草木湖畔にたたずむ富弘美術館は、不慮の事故により手足の自由を失い、口に絵筆を咥えて創作活動をした詩画作家 星野富弘さんの作品を展示している。(草木湖畔は、星野富弘さんの出身地群馬県旧東村=現みどり市東町である。)

素朴で美しい詩と透明感ある水彩画は、見た記憶のある方も少なくないと思う。

 

作品の美しさもさることながら、手足の自由を失う絶望を乗り越えて創作活動を始めた精神力には、感動、尊敬しかない。事故当初は、喋ることも、首を振ることさえできず、文字盤へ注ぐ視線でコミュニケーションを開始している。もし、僕が同じ境遇に陥ったら生きる希望を失い、安楽死を切望するだろう。

 

 

旧群馬県衛生所(桐生明治館)は、1878年(明治11年)竣工の木造二階建て擬洋風建築で、重要文化財に指定されている。

 

群馬県衛生所兼医学校として新築後、県立女学校、師範学校付属小学校、群馬県農会などに転用、1928年(昭和3年)に相生村役場として、現在地に移転・改築工事開始、翌年工事完了。1986年(昭和61年)創建当初の姿に復元し、桐生明治館」として公開。

 

 

カトリック桐生教会聖堂は、1958年(昭和33年) 外観はロマネスク風、内部の尖頭型アーチや窓枠等はゴシック様式が取入れられた鉄筋コンクリート造として竣工。一部2階、塔4階となっている。

 

 

日本基督教団桐生教会教会堂は、1930年(昭和5年)竣工。木造平屋建て、外壁はモルタル塗りで、ドイツ壁風に仕上げられている。2024年に国の有形文化財に登録された。

 

 

桐生市内で偶然発見した教会堂建築。

株式会社カチタスという東証プライム上場の中古住宅を買い取り、リフォームして販売する中古住宅再生会社の本社敷地に隣接している。ググってみたもののヒットせず。

ご存知の方が、いらっしゃいましたらご教示のほどお願い致します。

 

 

【メモ】

テレビ番組を視聴していて、アナリストのコメントを聞いて、「勝手なこと言って」と憤った時の愚痴を記録しておく。(女性読者の反論、異論を是非!)

 

アナリスト先生(女性)曰く、「日本の上場企業は、女性役員比率が、依然として10%未満ですね。」と男女共同参画社会が進んでいないと指摘。

僕の愚痴 「何言ってるんだ!高々10年で変る訳ないだろ。そもそも、役員になって、企業を牽引しようって女性が、どれだけいるんだよ」

良いことではないが、日本社会は、ず~っと、女性は“従”みたいな教育をして、女性の可能性を限定してきた。そんな悪しき社会が、5年や10年で変わる訳ないじゃないか。

さらにアナリスト先生曰く、「特に重工系(←僕もその端くれ)が酷い、女性役員ゼロや社外取締役やヘッドハントの中途採用者で、体裁だけ整えている。“生え抜き”の女性役員がいない。」

僕の愚痴 “生え抜き”という言葉で、キレた。国のトップは、人材の流動化を促進し、人材(雇用)市場の活性化みたいなことを掲げているのに“生え抜き”に拘る意味不明!

そもそも、僕が就職した頃、重工系製造業で、女性総合職採用など聞いたことがない。女性の採用は、一般職で“寿退社”前提の人選だった。(要するに経営に直接携わろうといった志向のない女性を採用していた) “生え抜き”の女性を役員に抜擢するには、30代で抜擢しなくてはならない。30代社員に役員業務の遂行能力がないとは言わないが、オーナー系は、別にして、30代で役員業務が遂行できる教育もしていなければ、組織にもなっていない。今の今、“生え抜き”女性役員数を云々言うのは、現状認識甘すぎ!

 

しばしば思うことだが、議会やマスコミ・・・で発言・発信する人たちは、平均的な日本人ではないので、彼らの志向と平均的な日本人の志向は、一致していない。我々庶民を見下されても困るが、我々庶民の志向と発言・発信する人たち自身の志向は違うことぐらい理解して、発言・発信して欲しいものだね。

 

 

旅は続く

 

過去記事は、

https://blog.goo.ne.jp/dandyzhen/0

 


美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/足尾山地・夏の渓流

2024-09-18 23:25:10 | 旅行

2024年の記録

8月、9月に足尾山地の渓流を散策した時の記録

 

 

すでに9月も半ば、中秋の名月のも終わって、「残暑お見舞い」は、ないだろう。しかし、関東平野部の日中は、30℃を超える。一方、日光・足尾地区の朝晩は、「寒い」の一歩手前。

今さらながら、これでもかと、足尾山地の渓流写真をアップする。

 

 

日光・足尾地区には、有名無名の滝や渓流がある。あえて、マイナーな滝と渓流を選んでいる。

 

 

桐生川源流林は、群馬県桐生市を流れる利根川水系渡良瀬川支流の桐生川の源流に広がる。桐生市は、酷暑地点として、耳に覚えのある人もいると思うが、源流林は、別世界。

一般的なアクセス方法は、酷暑の桐生市街から北上し、桐生新町重要伝統的建造物群保存地区を抜け、梅田ふるさとセンターを目指す。しかし、栃木県側からは、渡良瀬川を堰き止めた草木湖(草木ダム)を渡り、三境峠、屋敷山を越え、源流側から入る。

 

桐生市街から北上するルートは、河原は家族連れのキャンパーに占領され、路肩に駐車するクルマで、往来に支障が発生することも。一方の三境峠から入るルートは、対向車もほとんどなく、アクセスは快適だ。

 

 

地蔵滝は、国道122号線・日足トンネルを足尾側に抜けて、すぐ右側にある。足尾方面に走っていると、気がつくことはない。逆方向の日光方面に走っていても、気がつかない角度にあるため、知名度が極端に低い。

 

豪雨の谷間、雨が止んだタイミングで、水量が増した豪快な滝を狙って撮影に行った。何しろ、居宅から10分ほどのところにある。

 

 

裏見の滝は、“裏見の・・・”であって、“怨みの・・・”ではない。日光三名瀑(華厳の滝、霧降の滝、そして裏見滝)の1つであるが、華厳の滝、霧降の滝と比較するとマイナーで、訪問者も少ない。

 

国道122号線から清滝安良沢町の階段状の分譲地を抜け、トイレ完備の駐車場にクルマを停め、大谷川の支流荒沢川に沿う遊歩道を10分ほど進むと、高さ約20メートルの裏見の滝にたどり着く。

 

名前の由来となっている滝の裏に不動明王が祀られているが、現在は参拝できない。

 

 

【メモ】

至極個人的な備忘録になることをご容赦いただきたい。

 

2週間ほど前、脳梗塞が愛犬を再び襲った。今年3月に続き2度目。前回は奇跡的な回復で、脳梗塞前の9割以上に回復したが、今回は、前回以上に重篤である。視覚、聴覚、臭覚までも失い、躓きながらもよたよたと徘徊を繰り返す。居たたまれなくて、見ていられない。首が固まってしまい、餌も水も自分では食べることも飲むこともできず、チューブで口に含ませている。医者からは、“看護”でなく“介護”と宣告されてしまった。そんな期間が2週間ほど続いた一昨日、徘徊が治まり、僅かに視覚、聴覚が回復した。一進一退の1つの一進なのかは、わからない。すでに16歳の高齢犬、少しずつでも回復してくれればと思う。

 

愛犬を見ていて思うことは、生きとし生けるもの、必ず最期は来る。医者からは、MRIを薦められたもののお断りした。病名が確定しても、治療できるとは限らないし、治療ができても強い副作用を伴う。犬のMRIは、全身麻酔が必要で、全身麻酔そのものにリスクがある。愛犬が、視覚、聴覚、臭覚を失った暗黒の世界で何を考えているのかは、僕にはわからない。自分自身のこととして考えれば、如何に長く生きたかではなく、如何に良く行きたか、と考えている。

 

僕にも、いずれ最期が到来する。全力疾走する最中にストンと落ちるような最期を迎えられれば幸せだが、長い闘病生活の果てに最期が来るのか、それは、だれもわからない。

 

支離滅裂で、取り留めのないメモランダムとなったことを重ねてお詫びします。

 

 

旅は続く

 

過去記事は、

https://blog.goo.ne.jp/dandyzhen/0


アジアの街角から/ベトナム・ホーチミン 第2回

2024-09-08 23:13:12 | 旅行

2024年の記録

6月にベトナムに出張した時の記録

 

 

ホーチミンの教会と言えば、サイゴン大教会なのだけれど、現在修復工事中。そんな訳で、トップにアップしたのは、タンディン教会。

 

 

出張最終日の土曜日、深夜のフライトまで、ほぼ1日を取引先の社長に案内してもらった。ともかくサイゴン大聖堂とタンディン教会に行きたい、あとはおまかせ!とリクエストしたので、どこをどう周ったのかも不明。次回は、もう少し事前調査、ということで、大いに反省。

 

最近、偉くなった訳ではないが、ソロ出張が減り、部下との出張が増え、このようなシュチュエーションになると、観光ルートは、部下の忖度のお陰で、ほぼ、僕の行きたいところを周ることになる。炎天下の教会巡りに付き合わされた部下には、カフェでコーヒーやビールをご馳走する以上のことができないので、申し訳ないのひと言に尽きる。

 

 

ピンクの教会と呼ばれるタンディン教会、インスタ映えすると、女子に人気の観光スポットになっているが、フランスの統治下だった1876年に建立されたホーチミン市内で2番目に大きな教会である。以前は、礼拝堂に入ることができたが、あまりに増える観光客、それも宗教施設を観光施設と履き違えた観光客が増えたため、現在は、礼拝時に信者さんのみが入場できるようになった。残念なことだけど、やむを得ない措置だと思う。

 

 

サイゴン大教会(聖マリア・ノートル・ダム大聖堂)は、フランスの植民地だった1863年から1880年にかけて建設されたネオ・ゴシック様式の教会である。

 

冒頭では、「修復工事中」とさらり書いたが、実際は、「修復」というより「ガチ復元」で、レンガ一個一個に至るまで、全てフランス産の原材料を取り寄せて作り直しているとのことです。それに加えて、サイゴン大司教区などのカトリック教会信徒の寄付によって大半の費用が賄われている。(ホーチミン市などの税金を使っていないとか) コロナ禍があったとは言え、工事開始の2017年からすでに7年が経過しているが、途上国あるあるのゆる~い工程管理とは一線を画していることを知り、何とも胸熱に。

 

 

サイゴン大教会を正面に左手には、コロニアルスタイルのサイゴン中央郵便局がある。1886年に建設を開始し、1891年に当時のフランス領インドシナの郵便・電信施設として完成した。パリのオルセー美術館(当時駅舎)をモデルにしたといわれる。

 

建物中心ホールの中央部および建物両翼は、観光客相手のみやげ物売り場となっているが、ホール外周のカウンターは、現在でも郵便をはじめとして各種通信・金融サービスカウンターが並ぶ。

 

 

コロニアル様式のサイゴン・オペラハウス(ホーチミン市民劇場)は、1898年竣工。ベトナム戦争時代は、南ベトナム国会議事堂として利用されてた。現在は、市民劇場として現役。

 

 

サイゴン・オペラハウス周辺の建築物が、歴史的建造物か、否かは、わからないが、味のある建物だ。

 

 

人民委員会庁舎は、1908年竣工のコロニアル様式建築。

 

あとで知ったことなのだが、近づいての写真撮影禁止。共産党独裁の専制国家ベトナムの牙を垣間見た気がした。なお、今回の撮影したのは、道路を挟んだサイゴンスクエアという公園から撮影している。

 

ベトナムの国民的英雄・ホーチミンが、胡さんちの志明くんだと、あらためて知った。(笑)

 

 

現在、ホーチミン市立博物館として、一般公開されているが、もともとは、フランス官僚の住居として、1890年竣工の白壁のコロニアル様式建築物。

 

 

Giao Xu Thien Thanは、取引先の社長が案内してくれた教会。どうもカソリックの教会ではなく、新興キリスト教系の教会のようだ。

 

 

最後に訪問したのが、ジャンヌダルク教会。1922年に建設開始、1928年に完成。観光地としては、ほとんど知られていない教会であるが、初ベトナム、そしてASEAN出張のフィナーレとしては、最高の設定だった。フォン社長、ありがとう!

 

 

【メモ】

ベトナム訪問の前後にベトナムについて、調べたり、考えたりしたことを備忘録として残す。

 

僕の出張の目的も調達拠点の「脱・中国」である。しかし、よくよく考えてみると、ベトナムも中国同様に共産党一党独裁の国だ。そのことを上司に言っても、「だって親日国だろ!」と。実際、西側諸国の中国デカップリングの恩恵をベトナムは受けている。ベトナムから西側諸国への工業製品の輸出は増加しているが、ベトナムの基礎工業力は低く、原材料や生産設備の多くを海外に頼っている。実は、中国への依存も少なくない。目的が何なのかわからないけれど、ベトナムの新・国家主席トー・ラム氏の初外遊先は、中国だ。日本人は、中越戦争(1979年)や中越国境紛争(1984年)、南沙諸島の領有権紛争の印象から中国とベトナムは仲が悪いと思っている。実際、反中デモも発生している。1つ言えることは、ベトナムは、強かってことだ。まぁ、アメリカに勝った唯一の国だからな。

 

小国・ベトナムの強かさ、悪く言うと八方美人。日本が経済大国だったのは、過去の話。今は、極東の衰退期の小国であることを認めなくてはならないし、ベトナムにも学ぶべきことがあることに気づく時なのではないだろうか。

 

 

旅は続く

 

過去記事は、

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