ダブの下手の横好き

気の向いたときに、思いついたときに、気ままに書いている私の備忘録です。

悲惨な戦い

2010-05-18 23:15:00 | 音楽
悲惨な戦い   なぎらけんいち

私がかってあのような 
悲惨な光景を見たことがない
それは10年以上も前の 
国技館の話です

片や巨漢の雷電と 片や地獄の料理人若秩父が
両者見合って待ったなし 
ガップリ四つに組んだその額からは
玉のような汗が ダラリンコンと流れ出してきて
若秩父のまわしを湿らすのだったのだ

この湿ったマワシがいずれ
あの不幸な事件を巻き起こすとは誰しも
あの世にも恐ろしい戦いになるとは
誰しも思わなかったのだ

全く引力とは恐ろしいもので
地上に浮いているものは 
下へ落っこちてしまうのだから
アレヨアレヨと思うまに 
若秩父のマワシは・・・落ちた

さすが天下のNHK 
すぐにテレビカメラを消せと命じたが
折も悪くもアルバイトを使っていたために
アップで放映してしまったのだ

ラジオのアナンサーが またアナウンサーで
テレビを見てない人は わからなかったものを
すぐにお近くのテレビのスイッチをひねって下さい
などと言ったものだから
見なくてもいい人まで 見てしまったのだ

さすが天下の国技館 
すぐに照明を消せと命じたが
折も悪くもパートタイムを使っていたために
スポットライトをあててしまったのだ

全く全国3万人の相撲フアンの皆様は
意外な事実を知ってしまったのだ

でかい体にゃ・・・がつきものだと
そういう事実を知ったのだ

さすが木村庄三郎
あの ソウ うちわみたいなヤツで
隠そうとしてやったが
彼も非常に興奮していたもので
股間をイヤというほど 
軍配でなくりつけてしまったのだ

さすが弟子の朝潮は 
大変気が利いているもので
すぐに毛布を持って現れて来たが
彼もまだ心の準備ができていなかったのだ

土俵へ土俵へと一直線に進み
土俵の端につまずいてしまったのだ
全く慣性力とは恐ろしいもので
止まる体も止まらなくなってしまったのだ

その時の彼の脳裏には 
一つの言葉しか浮かばなかった
その時の彼の頭の中は 
一つの言葉しか浮かばなかった

何か体をささえる物はありませんか
何かつかむ物はありませんかと

何かつかむ物はありませんかと 
目をこらしてみたら
目の前に・・・あった

わたしはかってあのような 
悲惨な戦いを見たことがない


まあ、こんな曲でんねん・・・
実におもろいでんねん(笑)。。。




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