骨袋

今年の誕生日から新しい仕事を始めた。
長いことやってきた仕事も定年が見えてきたので、今のうちにと求人広告で応募。
惹かれたのは、PC業務があるという点。昔から、小さな事務所を取り仕切るみたいな仕事が向いていると思っていたので、いいかなと思ったのだけれど、現実は厳しい。
しかし、一人で（相方と交代勤務）というのは責任もあるけれど、人間関係のわずらわしさがあまりなく、結構続くかな？と感じている。
古い石材店の支店の事務で、なんとメインの仕事の一つは事務所があるひろ～～いお寺の新墓苑の管理と掃除。
これが辛い。
掃いても掃いても孟宗竹の葉っぱが雨のように降ってくる・・
挫折するとしたら原因はこれ。
真夏の一番暑い時間に、花ガラや落ち葉を焼く仕事なんか体力が続くのかしら？
いい加減にやっていればいいのだろうが、そうは出来ないこの悲しい性分。
どうしても頑張ってしまう。
急坂をあがったり降りたり・・やってもやっても報われないような量・・
相方のように暢気に構えないといけないと思うんだけど。
事務仕事はPCがナントカできるからチョロイ（笑）

今日は、な、なんと「骨袋」を縫った。
古い墓からお骨をこの真っ白な晒の袋に入れて新しい墓に入れるのだという。
一体何年ぶりかと思いながら運針を・・ちくちく縫いながら、亡くなった人たちのお骨が入ると思うと厳粛な気持ちになった。
心をこめて一針一針進めた。
事務員の仕事と思っていたけれどマルチ業（笑）

来客に説明が出来るように部長からは石や燈籠や墓石の講義や、社長からは、石の体積（石の世界は立法メートルではなくて才というらしい）を出し、見積もりをする講義をすると言われている。
寸法は、寸、尺の世界、こんがらがっちゃう～～
今までまったく知らなかった世界に突入だ。
さ～～続くかな。なんせ、掛け持ちで今までの仕事もしているので、毎週１回孫のお守の日が私の休日。年とってからこんなに頑張っちゃって笑えるよね～
私の中ではあと３年は働きたいと思っている。