祈りを、うたにこめて

祈りうた(ウクライナ  臆病と優しさと)

臆病と優しさと


波風の立たないところに真実はないのだ
つぶった片方の目で むごたらしい光景が隠されている
開きかけた舌の裏に 呻き声がはりついたまま 

臆病と優しさとを混同してはいけない
見ぬふりも よどむ言葉も
ここぞというときには卑怯と指さされるかもしれぬ

己を害する者に抗議の声をあげる 
それを勇気とだれが呼ぶ?
胸の中、のどの奥を人のためにかきむしれないなら

きみが眠るなら僕は目を覚ましていよう
僕の手はちいさく 愛はいまにもこぼれ落ちそうだが
解き放たれた魂が翔けあがるさま、それをこの目で見届けるまで



●ご訪問ありがとうございます。
 「ウクライナ疲れ」という言葉を、マスコミが多用するようになりました。ベテラン・新人問わず、司会者もコメンテーターも口にします。自分の心臓を決して弾が貫かないという安全な席で。
  わたしも、恥ずかしい話ですが、その中のひとりです。2022年2月24日、ロシアがウクライナへ攻めこんだ日が、すこしずつ遠くなっていくようです。
 けれど、まだ何も解決していません。だから、真冬のウクライナ、火の気も明かりも閉ざされた所で、希望を燃やし続けている方々のことを忘れまい、そう自分に言いきかせているのです。



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