メール
1
パソコンにたまったメールを消した
百二十二通
「ごみ箱」に移したひと月分
大事なメールは保存するので喪失感はない
むしろスッキリ
「ごみ箱」と名付けたひとに感心する
ただちょっとと 卑屈な俺が口をはさむ
ひと月もたたずに「ごみ箱」行きになったかもしれない俺からのメール それも
相手にスッキリ されたかな
2
メールを見続けている同僚がいた
ときどき仕事 あとメールという日もあった
たしかにメールはどっさりきた 毎日毎日
出張を終えると
出張報告 交通費の精算 メールのチェック それで半日
コンビニおにぎりを齧(かじ)りながら昼休みもつぶした
業務改革必要ですよ、メール減らしましょう そう呟きながら
さて、その同僚 社内情報に精通したひと
読まずに捨ててしまったメールがあとで重要と分かり
あわてて彼に助けを求めたこともあった
もう定年で退職したが
メールチェックに励んでいるだろうか 自宅でも
●ご訪問ありがとうございます。
若い人はラインが中心かもしれませんが、私の世代はパソコンでのメールが主流です。企業からのDMが多いですが、友人知人からの大事な便りも、メールで来ます。いろんな思い出や感慨が、このパソコンのメールにはあります。