蔓4
地を這うおまえから漏れ出る息は
今日への怖れだろうか
踏みつけられ
ちぎれてしまうかもしれない
今日で終わってしまうかもしれぬ命
その絶望の息だろうか
地を這うおまえから漂う息は
明日への祈りだろうか
踏みつけられても ちぎれても
今日まで生かされてきた命
生き継がれてまた誰かへとつながっていく命
その感謝と希望の息だろうか
蔓よ
●ご訪問ありがとうございます。
からみつく蔓でなく、地を這う蔓には、感情と意志を感じます。ちぎれた蔓は、それで命が絶えますが、そこまで伸びてきた時間の重みも感じます。