祈りを、うたにこめて

祈りうた(つぶや句  二〇二三年十二月二十四日、入院の朝に 二〇二三年十二月二十四日、入院の夜に)

二〇二三年十二月二十四日、入院の朝に



心を傾けていま祈ります
どなたに祈っているか解っています
「できたらもう少し生かしてください」
「死が怖いのでなく 守るべきひと、その人が居るからです」


夜明けは凍えているが
赤ちゃんが命の歓びを天へ響かす
争いをやめよ 奢りで顎(あご)のエラを張るな
何人を愛せるか、幾つアリガトウの星を見つけられるか 今日




二〇二三年十二月二十四日、入院の夜に


病室の窓から鈴の音は聞こえない
病棟に響く咳、しわがれ声、看護師の小走りの音
良きおとずれはトナカイには乗って来ない
明日の退院が希望となる そんな小さな翼に乗ってくるのだ



暁方から夜更けまで
時間はわたしを刻みつづけた
―受付、採血、心臓検査、結果説明
刻み時計のカチコチが死から生へ向かう不思議を告げていた









★覚悟の死 覚悟の生のその続き 
★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。


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