野菜の声 遺されたたくあん漬け
Iさんのたくあん漬けをたべた
友だちが 生前にもらったレシピで再現した
ゆずと切り昆布のはいったたくあん漬け
ほんのり甘かった ほんのりすっぱかった
ほんのり磯の風がただよってきた
ほんのりのいっぱい詰まったたくあん漬け
教会の礼拝堂 いつもの席
小柄な体で祈っていた
その後ろ姿にほんのり 神さまの香りがしていた
●ご訪問ありがとうございます。
同じ教会で親しくしていただいたご婦人が亡くなったあと、レシピをもらっていたのでと、沢庵漬けを作ったひとからいただきました。Iさんは、わたしのようなガサツな信徒でなく、目立つことの嫌いな、それでいていつも人のためにできることを探している人でした。
教会の花壇は、Iさんが亡くなったあとも美しく咲いています。人知れず手入れが行き届いていた花壇なのです。