うくらいな2022年7月24日
1
うんと痛む心だ! 驚き、怖れ、怒り、哀しみ、無力さ、全部ごちゃまぜにな
って
くるしむ人々が画面に映る 立ちつくす老人、担がれていく妊婦、父と別れる
幼な児、その涙
らくな戦いとなめてかかった独裁者のさかる欲望 緋(あか)い国旗そのままの
いのちだけを持って国を出た人々 襲いかかる砲弾を逃れ真っ青な空のかなた
へ
なぜ? の問いに神の返事はまだない だが問い続ける―神よ、神よ、いつま
でですか?
2
平和をば唯(ただ)祈るより術(すべ)なきか
組織なく気力なきクリスチャン我等(前川正)
(三浦綾子「ごめんなさいといえる」小学館文庫)
クリスチャンはどうしたらよいか?
好転の兆(きざ)しがないまま(港からの穀物輸出について、ほんの少しでも希
望をもちたいと願いますが)祈りのエネルギーをどう保てばいいかと悶々
(もんもん)としていました。
前川正さんのこの短歌は、その私に喝(かつ)を入れてくれました。
「祈ることしかできませんが、と云うのはやめよう。無力に思えても、決
して祈ることは無力ではないのだ。神に願いを届ける力となるのだから。だか
ら、事態がわるいままでも、うちひしがれてはいけない、諦めてはいけない」
という思いを新たにさせてくれました。
前川さんの一見自分を卑下しているような表現の底に、粘り強いものを感じ
取ったのです。
讃美歌に「あきらめません」という歌があります。この歌も、激励してくれ
ています。
あなたの愛で心いやされ
私は知った 十字架の意味を
あなたの愛で心いやされ
私は知った 祈りの意味を
イエスさま 私はあきらめません
どんなに涙がこぼれてきても
必ず夜明けがおとずれるから
心はいつでも安らか
●ご訪問ありがとうございます。
ロシアのウクライナ侵略が始まって今日で五か月も経ちました。ニュースからほとんど消えてしまいました。視聴率がいちばんの、いつもながらの変わり身のはやさです。
だからこそ、と思います。忘れてはいけないことは覚えていよう。そのときどきの課題・話題に自分の軸を動かされないようにしよう。「平和」と「自由」と「真実」、それを求め続けていこうと。