祈りを、うたにこめて

祈りうた・いのちうた(葉っぱの童話)

葉っぱの童話




―わたしがいちばんきれいよと こちらの葉っぱが自慢した

―ぼくがいちばんおおきいよと むこうの葉っぱが自慢した

秋がすぎて冬になった

きれいな葉っぱもおおきな葉っぱも 地に落ちて犬にふまれた



 

落ちるときは最後がいいなと 葉っぱが枝の先でつぶやいた

そうでなければ最初がいいなと 葉っぱは考えをかえた

ある晩 風がはげしく吹いた

朝になると 公園は葉っぱだらけになっていた





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