我慢②
1
くるしむ「我」を内心では「自慢」する それが「我慢」
この苦しみは何故? そう抗議もせず、自分を慰めてしまう
毎日の心のささくれは たいがい「我慢」
わたしのうめきも、怒りも、涙も、迷いさえも 「我慢」
2
いっぱいいっぱいです―そう訴えるひとがいる
背中に負った自分の荷物 それが重すぎると
そのひとの視界をふさぐのは 目にたまった涙か
他人の荷物だって重たかろうと 思いやれないエゴか
3
自分の重荷でなく他人の十字架を背負った人
礼を言われるどころか 嗤(わら)われ、悪態さえつかれながら
善意はいつか通じると思いこむ そんな無邪気さは無い
愛すること それが務めだと悟ったひとのすがすがしさ

◆言葉に愛を宿したい。
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