ほいほいとぼとぼ日記・爺爺刻々

恐るべし末吉公園(その1)

那覇には自然がそのままに残った公園が多いのであります。ウチのそばのモノレール駅が古島といいますが、そのそばに安謝川という小さな川沿いに住宅地がモノレールで言うと古島駅から市民病院前駅方面に並んでいるのであります。市民病院前あたりからすぐに谷間となり住宅地が切れ、ジャングルっぽい雰囲気がでてくるところから公園が始まる。公園と言っても、新都心公園とかのように沢山の人が集まるという感じではなく、ぐるっと周囲は、住宅地に囲まれ東京で言えば手つかずの自然をそのまま残した目黒の自然教育園のような感じなのだ。広さは、アタクシの計算では、東京ドーム3個分という結構広い(面積の時に東京ドーム何個分ってよく例えで言うが、本当に実感できるかいつも疑問に思ってますが・・・)。また、斜面に広がっていて、高低差も50m以上もあるため、思ったよりも広く感じるのである。しかし、これだけの立派な公園だが、会社のウチナンチューに聞いても、有名ではないようでどうも肝試しに夜行ったとか、遠足で行ったとか、怖そうとか、遠い過去の公園みたいで、市民に好かれているのか嫌われているのかオジさんはよく分からん!!という微妙な感じなのであります。あとで分かるのでありますが、この微妙直感は当たりだったのであります。

アプローチはモノレールの市立病院前から首里方面を左に下り、川沿いの登っていけば自然と公園の中に入っていくのであります。ちょうど市立病院前辺りから川はなだらかな中流域から首里台地(?)を駆け上る急流に変わるのであります。いきなり、小さな滝の音が聞こえてくる凄い自然だらけなのであります。

行ったときは、台風直撃の後でしたので倒木だらけで、公園内の歩道も各所で寸断されたままなので、木を乗り越えて進まなければ前に行けない状態でありました。倒木も半端な大きさでなく橋を完全に覆い完全な通行止めとなっているところも自然のまま残されている(?)のだ。ここはさすがに渡れないので、回り道である。しかし、そこも倒木だらけ。石川啄木ならぬ安謝川倒木なのであります。

なんとか倒木を乗り越えて、道にでると、なんと「ハブ注意」看板が突如現れたのであります。ちょっと待ってくださいな。ここまでの道のりもここと結構似た自然環境だったのに、散々危険を冒してこんなに登ってきたら、突然注意もあったもんじゃありません。「大丈夫と思う場所でも気をつけよう!!危険と思う心構えが大切です。事前に考えよう!!」だって。

「事前に考えろ」というなら何で公園の入り口の目立つところにこの看板がないのだ!!こっちはスニーカーに短パンだぞ!!どうぞ噛んでくださいというスタイル丸出しなのに、心構えも事前の考えも、いまさら遅い。帰るのも怖いじゃないの。行くに行けない、退くに退けないじゃないかぁ!!!!それにこの看板はなんんとパウチで出来ていて、なんかついでに置きましたって感じで、簡単にこんなの風で飛んじゃうんじゃないのと公園管理部の「心がまえ」がなってない!!と一人で怒っていたのであります。

ま、怒っていても仕方がない。注意一瞬ケガ一生。と訳の分からない言葉を唱えながら、安謝川に沿って登っていったのであります。登っていけば末吉宮というお宮に出ると思っていたのでありますが、どうも道を間違えたようで、iPhoneの地図でみるとどんどん離れていくばかり。お宮方面に行く道はあるのですが、行こうにも道が倒木で覆われてしまっている。ましてや「ハブ」の看板を見たら広い道しか歩く気にならないでしょう。ここを突破する気にはなりません。

ショートカットを断念せざるをえずそのまま頂上まで行ったのでありますが、なんとそこには立派な管理事務所があるのでびっくり。しかし、人気がなく、建物の立派さと反比例して倒木はいつ無くなるのかという心配の方が先立つ微妙な空間なのでありました。

次回は、さらに恐るべしディープな末吉宮へのアプローチである。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ディープOKINAWA」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事