実は、本当の話である。京急と国鉄(省線)が繋がっていたって話。正確にはちょっと違っていたが、あったのである。
でも、現代の話ではないのである。ことは終戦直後の話らしい。ワシは、話を聞いたときにそんな馬鹿なと思ったのである。その根拠は、JR/国鉄は狭軌であって、京浜急行は標準軌だから、線路の幅が合わないから意味がないのではってなこと。でも、貨物を運ぶとかしたのかな??と。 そこで、話の元になった国土地理院の昭和22年の蒲田近辺の航空写真に写っているという蒲田~京急蒲田の線路をみることに。
おお、するとあるじゃないですか。左側の国鉄蒲田駅から右の方へ線路らしきものが繋がっていますよ。そして、現在の京急羽田空港線に繋がっているじゃありませんかい。
いつのもの通りWikipediaで調べてみると「戦後に米軍が接収した羽田空港への物資輸送用として、国鉄蒲田駅から京急空港線(当時は東急穴守線)に乗り入れる通称「蒲蒲連絡線」が存在した。1945年9月、京浜蒲田駅(現在の京急蒲田駅)より先は従来の上り線を撤去し、代わりに1,067mm軌間の線路が敷設され、国鉄の運行による米軍貨物輸送が1952年11月まで行われていた。国鉄蒲田駅と京浜蒲田駅の間には小規模の操車場も設置されていた。いずれも現在は撤去され、連絡線跡地は道路などに転用されている。」とあった。
確かに、写真には操車場もある。
となれば現地へ行ってみなければと無謀にも日曜の午後2時に思い立ち3時に家を出て1時間の調査で蒲田周辺を3kmもうろうろし、面倒なので京急蒲田から旗の台まで1時間ジョギングで7kmを帰ったという馬鹿をまたやってしまったのである。
おっと、早速調査結果をお見せしよう。まずは、現在の航空写真に昭和22年の写真をトレースした線路を重ねるとこうなった。
ちょうど、蒲田駅前にニューっとあるニッセイアロマスクウェア横を通り、京浜蒲田に抜けていく道が元の線路であるのね。
つまり、まっすぐに羽田空港に向かっているのが分かりますよね。羽田に着いた荷物を、それとも羽田から運ぶ荷物を国鉄のネットワークを使って運んだのですかね。
では、蒲蒲線のスタートである。写真①②からね。
大田区役所横の駐輪場の3FからJR側を見るとオヨヨ、それっぽい線路があるじゃないのさ。でも、これは保線用の線路なのだが、こんな感じでもう少し外側に出て行くと大田区役所前の通りになるのね。写真③
この辺を蒸気機関車が走っていたのであろうか?さて、この奥の方で線路は右に大きく曲がります。(お立ちの方は揺れますのでつり革に)
この写真をほぼ45度に横切って行っているはず。写真④
こんな感じでカーブを切っていったのでありましょう。
この先は、ほとんど直線で京浜蒲田に向かうのね。
今はバスが走っておりますな。このまま向こうへまっすぐで旧操車場の辺りになります。
写真⑤
ここら辺に操車場が右手にあったようである。右手はニッセイアロマスクウェア。とても昔の想像ができませんな。
写真⑥もうすぐ京急の踏切が見えてきますよ。右側はこの辺も操車場跡と思われますわい。
さて、ハイライトの一つ、京急踏切である。この状態でまっすぐ線路が引かれていると言うことは、完全に京急と平面交叉していたのとしか考えられませんな。でも、ほんとかい?
ここの交叉についてはもう少し調べたいものです。
さて、踏切を越すとすぐに第一京浜国道を突っ切ります。
信号のところがちょうど大田区産業プラザという建物。航空写真だと△に見えるところですな。
線路はちょうど真ん中の建設中の建物辺りを通っていると思いますが。
ちょうどそこが大田区産業プラザ横の駐輪場へ続く小道となります。
写真⑨
この右側を灰色の建物の壁沿いに線路があったのである。ずっと進むと産業プラザの端から急に右に曲がり京急線に交わるのである。
こちらは京急羽田線が第一京浜を越すところですわい。写真⑧
この右の方が合流地点となる。写真⑨の延長とこの上の線路の方向をまとめると次の写真となりますな。想像図ですので、相当誇張してますが
さて、ラストの合流場所は・・・・
ほとんどこの道路が線路跡で正面の壁の向こうが京急線で、ここで見事に合流ってことになるわけです。昔はここを貨物が行き来していたとは到底思えませんがね。
ううう、えらく時間がかかった、眠くなったのでこの続きがあるならまたの機会に
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ほいほい
いや、
hossee
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