【物件名: ハイツ B】
入居者より、トイレの換気窓の網戸がしっかり閉まらないの見て欲しいと連絡がありました。
さっそく見に行くと、開き網戸をロックする樹脂パーツの爪が割れてしまっていました。
これは補修部品を取り寄せるしかありませんのでサッシのメーカーを調べます。
ステッカーがまだ剥がれずに残っていました。
TOSTEM(現LIXIL)のサッシでした。
入居者には部品入手次第交換すると伝え、出直します。
帰宅後、TOSTEM(LIXIL)の補修部品カタログで調べてみました。
どうやら、商品名は「開き網戸用キャッチャー」というらしいです。
しかし、いくら調べても同じ形状のキャッチャーが見つかりません。
網戸側のオス部をキャッチする部分が似ている物はあるのですが、取り付け穴方向が90度違うものしか無いのです。
(トステムWebカタログより画像転載)
仕方がないので、LIXILお客様センターに直電してみました。
現物の写真をメールで送って欲しいとのことでしたので、上記の写真を送付したところ、後日返信がありました。
な、な、なんと TOSTEMのサッシについている網戸が TOSTEMのものではない!?
そんなことがあり得るんでしょうか??
このマンションを建設した建築会社にも連絡して調べてもらいましたが、図面にはサッシの網戸のメーカーまでは記載されていないという回答でした。
さあ、どうしましょう。
・・・・ここでふと閃きました。
取り付け方向の違うTOSTEMの部品を、サッシではなく窓枠にねじ止めすれば取り付けられないか?
多少位置が違っても、樹脂製なので削ったりスペーサーをかませたりすればなんとかなるのではないかと思い、取り合えず買ってみました。
届いたのがこちらです。
左:今回、一か八かで買ったLIXIL製品 右:爪が割れたメーカー不明の部品
・・・なんとなく行けそうです。
入居者に部品が入荷したと連絡を入れ、工事に伺うことにしました。
取り付けました。
奥行きが少し長かったので、外廊下のコンクリート床をヤスリ代わりに擦りつけて少し削りましたが、爪の嵌り具合はバッチリでした。
網戸を閉めた状態です。 カチッとロックされました。
ただ、気になる点が。
古いキャッチャーを取り外したら、TOSTEM製サッシの外周レール部に可動プレートが入っていて、そのプレートとキャッチャーでレールを挟み込んで固定するようになっており、他社メーカーの網戸を無理やり付けた感は全くありませんでした。(上部写真の銀色のプレートです)
また、このプレートはもう不要なので取り外そうとしたのですが、サッシを分解しないと外れない構造になっていました。
ここまで、サッシと網戸が一体構造になっているにも関わらず、網戸はTOSTEMの製品ではない、っておかしくないですか?
頭の中で、「???」がいっぱいでした。
結局、どこ製の網戸なのかわからずじまいですが、類似部品の流用でお安く(と言っても1000円近くしましたが)修理が出来て良かったです。
ところでこのような案件は、業者に修理を依頼したらどうやって解決してもらえるのでしょうか。
「部品が入手できないのでサッシも一緒に交換ですね」と言われるのかな。