ドクター吉田たかよしの医学・脳科学解説!

医学博士・心療内科医師
受験生専門の心療内科「本郷赤門前クリニック」院長
元NHKアナウンサー
【吉田たかよし】

7月11日(水)のつぶやき

2012年07月12日 | 脳科学・受験勉強の医学
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でも、東大は嫌いなのは本心ではなく、脳が心身を休ませるためにだましている。それが証拠に、退学して休養をとると「退学しなければよかった」と後悔。キムヨナ選手も休養がとれたことは良かった。金メダルをとった後の苦悩を率直に語り、吹っ切れた表情。「燃え尽き症候群」は乗り越えたようだ。

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「燃え尽き症候群」の真っ最中に人生の決断をしないこと。脳は心身を休ませるために、自分自身をだます。毎年、せっかく合格した東大を退学していく学生がいる。本人は、「こんな大学、俺は嫌いだ」などと感じているから、退学を決断する。

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本人は目標が見つからないからヤル気が出ないと感じるが、本当はそれだけではない。疲れ果てた心身を休ませるため、脳はわざとヤル気を低下させる。つまり、「燃え尽き症候群」は、脳や体を守る人体の知恵。大切なのは、回復するまで休むこと。

19:00 from web
大きな目標を達成するため、体内ではストレスホルモンが増加する。これによって脳は機能を高まり、演技が上達したり勉強がはかどったりする。ただし、スーパーマンになるわけではなく、一時的に無理をして脳機能を高めているだけ。オリンピックや受験が終われば、そのしわ寄せが一気に出てくる。

19:03 from web
実は多くの受験生が「燃え尽き症候群」に蝕まれている。私のクリニックでは受験生の脳機能や心の病気を扱っているが、せっかく志望校に合格できたのに自宅に引きこもって大学を退学してしまう場合もある。オウム真理教にのめり込んだ人も「燃え尽き症候群」がかかわっている。

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会見でキム・ヨナは、バンクーバーオリンピックで金をとった後の心の苦悩を率直に語った。より大きな目標を見出せない。国民の期待が大きなプレッシャーとなる。そこから逃れたいと思いながら悩んだという。とことんまで努力して大きな結果を出した人に見られる。「燃え尽き症候群」と呼ばれることも。

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FM「Oh!Happy Morning」先週、番組で話した内容をご紹介します!第23回:キム・ヨナ選手!燃え尽き症候群を乗り越えられるか?フィギュアスケートのキム・ヨナ選手が、ソチオリンピックまでは現役を続行することを表明。心療内科学で分析します!

by doctor_yoshida on Twitter

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