知られざる「デジタル赤字」がもたらす絶望的な未来と、
古賀茂明さんが書いています。
情報処理の基盤は、2000年代まではメインフレームが中心で、01年のメインフレーム市場でのシェアは、日本が38.6％で首位、米国23.1％、西欧27.3％だったことがわかる。
情報処理においてクラウドサービスが中心的な役割を占めるようになると、この市場では、20年に米国が60.2％のシェアを取り他を圧倒している。欧州21.9％、中国5.5％と続くが、日本はわずかに2.6％
このまま放置すれば、当面の情報処理ビジネスの利益を失うだけでなく、将来にわたってこの分野での技術的な知見も失うことになると経産省のレポートは警告している。
日本企業や個人がGAFAMなどの米IT企業に支払う金額は急増している。この分野での収支はもちろん大幅な赤字
日本の化石燃料の輸入額は約26兆円（23年度）だが、それを上回る赤字が発生し、国富の流出が止まらなくなるという深刻な状況に至るのだ。
だから、言わんこっちゃない !
米テスラ社は、同社の人型ロボット「Optimus」に最先端AIを搭載して100億台生産すると発表している。世界の人口80億人より大きな数だ。
テスラ社だけで、100億台ですよ !
中国も同じ事をしようとしているし、アマゾンやグーグルも同じです。
半導体・生成AIと人型ロボット両方の市場で出遅れた日本は、追いつこうにも、そもそも必要な計算リソースを確保することが難しいので、今後は、半導体やロボットの部品や材料を生産することでしか儲けることができなくなるだろう。
自動車もロボット化されるだろうし、日本が稼げるところが無くなり、
世界のただの下請け企業でしかなくなります。
それも、ロボットが何でもするようになれば、それさえ無くなるでしょう。
これを大逆転しようと思えば、前から言っているように、
とことんＩＴ化、ＡＩ化して、量子コンピューターなどの最先端科学を
駆使して、今でもまだ強い素材産業の開発を、
やっていくぐらいしかないでしょう。
そのためには、大学も、全部、理系学部に代えるぐらいの事をしなくては、
大逆転は出来ない。
それをあきらめて、逆に超ローテク国家になるのもいいでしょうが、
現代の便利さを全部捨てて、ほぼ自給自足で生活するのも手です。
しかし、現代では、周りの国が許してくれる訳がなく、
そうなると、明治維新の頃のように、植民地化されて、搾取されるでしょう。
まあ、今でもほぼそんな感じですけどね。
インバウンド需要なんて喜んでいますけど、
あれは、現実に植民地化された結果でしょう。
カリブ海沿岸の国で起こっているように、風光明媚な海岸は、
海外資本に買われ、地元の人間は、入る事も漁業も出来なくなります。
実際、日本でも、いろんな所でそれが起こっていて、
そこでの売上は、海外に出て行っている。
だから、普通の日本人は迷惑なだけで、貧乏になっていく。
それでも、これまでの植民地なら、下働きの雑用の仕事で、
現地民を雇ってくれましたが、ロボットが出て来ると、その仕事も無くなる。
もうすぐ、サラリーマンの定年退職後の再雇用も無くなるか、
超低賃金になってしまうでしょう。
かつて日本は数字でも出ていましたが、ＩＣチップも、コンピューターも、
ロボットも世界最先端を走っていましたが、完全に出遅れてしまいました。
今から必死になって、追いつこうと、巨額の投資をしていますが、
失敗するだろうと、経産省の役人が記事の中で言っています。
とにかく、世界のＡＩ化のスピードは、指数関数的で、
ボーとしていたら、数年で取り残されます。
これからのリーダーは、それを理解できる頭脳を持った超優秀な人でないと、
とことんアメリカの言いなりになり、
おいしい所を全部持って行かれるでしょう。
東京都知事選の公約で言っている、安心安全なんて、
本来、当たり前の事であって、目標とする事ではない。
しっかり、お金儲けが出来ないと、安心安全も出来ません。
根本的に、皆さん現状維持を望まれるかもしれませんが、
それ自体、これから余程の努力をしないと、無理なんです。
その為の先見性の有る、現状打破を出来る優秀なリーダーが必要です。
この国の将来の予測の前哨戦として、東京都知事選があると思います。
しかし、まあ無理でしょうね、数字の分からないお二人では。
