思ったより、チープな3流映画ではなかったです。
御本人の演技は、顔のふけ具合としては、味が有っていいと思います。
ストーリーは、分かりやすく、復讐劇で、
周りの俳優さん方の演技が冴えていました。
おじいちゃんなので、鍛えているけど、若い頃みたいに、走り回るはほとんど無い。
昔のジャングルで戦うのが、しんどいので、
広い牧場の下に、何故か、長いトンネルを暇つぶしで掘っていて、
その中での戦いで、ベトコンがアメリカ軍に対してやっていた、
ブービートラップをいっぱい仕掛けて、悪い奴らをやっつけるやつで、
ずっと戦争を続けている、戦争のプロだけあって、
人を殺すのは、必ずしも銃はいらないを表しています。
映画の技術が上がったお陰で、最近の人の死に方は、凄くリアルで、凄惨です。
あれで16禁にならないのが、不思議です。
現代は、スプラッターで、慣れてしまったんでしょうか。
もう死に掛けの爺さんが、復讐するんやからか、動きに切れがない分、
頭が切れてしまっているから、怖いもん無しで、躊躇がない。
若い頃は、男前で、体がシャープでカッコ良かったから、殺し方に品が有った。
どうせ、この映画で最後やし、品も糞も有るかい、いてまえ、
という感じが、ひしひしと伝わってきます。
実際、最後のエンドロールで、過去の乱暴のダイジェストが出て来ます。
過去の若くてカッコイイ自分と、老いさらばえた今の自分を出して、
アクション映画は、もうできひんから許してください。
じいちゃんは、もうしんどいねんと、物語っています。
実際、アップシーンが多いので、しっかり、爺さん顔を晒しています。
ひねくれたヨーダのようでした。
ちょっと言い過ぎました。
ひねくれたダースベーダー、元々ひねくれてるわ。
あのお面がひねくれたら、どうなるんでしょう、ちょっと興味が有ります。
しかし、まあまあ、よくできた映画でした。
無理矢理、ほめてるやん。