橋本さんのフランス人試合との試合は、完全に作戦負けです。
初出場いうのもあってか、外人、特に地元フランス人は、
とにかく、勝つ事が大命題ですから、ルールを最大限利用して、
永瀬さんに、反則をいっぱい付けさせて勝ちました。
その作戦に、まんまとハマったのです。
フランス人も、日本人としっかり組めば投げられると分かっていますから、
組まさない、そしてジャンジャン先にかけまくる。
はっきり言って、柔道をしないんです。
そこを勘違いして、柔道をしてくれるもんと、思ってしまっていた。
それに、審判も外人ですから、フランス人の方をひいき目に見る。
そこが甘かった。
前の試合でも言いましたが、その事をコーチが、細かく教えるべきです。
57kg級 | 舟久保 遥香さんの場合は、とっても日本人らしい、 |
スロースターターで、試合の初盤は、力も気も入っていない。
だから、人形のように、突っ立ってしまっていた所を、
ただ後ろに、こかされただけです。
試合後の顔の表情だけでも、それが、うかがい知れます。
完全に心ここにあらずな感じでした。
彼女のようなタイプには、ボクシングの映画なんかでも良くあるように、
試合前に、心を奮い立たせるように、「お前は強いんだ、絶対負けない !」
ぐらいの事を言った方がいい。
阿部詩さんの場合は、「無理をするな、冷静になれ !」
ぐらいで良かったと思います。
柔道は、フィジカルなスポーツのように見えますが、
本当はとってもメンタルなスポーツです。
私は、メンタルが弱くて、とっても引っ込み思案だったからこそ、
柔道をして変わりたかった。
しかし、柔道こそ、チームプレーや球技と違い、
相手と掴み合っているからこそ、相手に自分の弱気がバレてしまいます。
それを誤魔化す為にも、無理矢理、自分を奮い立たせなくてはいけない。
だけど、それは、とっても怖い、すべてが怖い。
それこそ、とっとと負けて、ここから逃げ出したくなる。
しかし、そんな気持ちで試合をして負けると、
自分がとことん情けなくなります。
自分が自分を全否定しているみたいなもんです。
こんな思いを何度もしました。
柔道は、自分のダメな所と、とことん対峙しなくてはいけない。
しかし、それ以上に、自分で技を極めていけば、簡単に人を投げれます。
それが分かるようになると面白くなる、そして勝てるようになってくる。
そうすると、特に男の子は自分に自信が付いてくる。
その結果、世の中で一番恐ろしい存在である、女の人が怖くなくなる ?
と思います、間違ってたら御免なさい。
そこをしっかり教えてくれる指導者が、なかなかいません。
基本、脳みそ筋肉で出来ていますから、仕方がないです。
この後の重い階級になればなるほど、日本人には厳しくなります。
是非とも健闘を祈ります。