ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

現代人は鉄不足・緑黄色野菜、海藻類、根菜類とミネラルの働き

2024-10-16 17:52:43 | 医療健康
最近増えている食事の傾向は、朝はパンとコーヒー、昼と夜はコンビニ弁当やファーストフード。
外食やファーストフードは、野菜や発酵食品が少なく、食物繊維やミネラル不足にもなります。
食物繊維不足は肥満や糖尿病、大腸がん、直腸癌のリスクが高まります。
特に海藻類、根菜類、緑黄色野菜の摂取量が減っています。
日本人の腸内細菌は欧米人と違い、海藻の繊維を分解する酵素を造ります。
先祖がホンダワラなどの海藻類を食べて、腸内細菌が海藻の繊維などを分解する能力を獲得しました。
その腸内細菌は先祖代々遺伝しています。
そのお陰で皆さんの腸内細菌は海苔やひじきなどの海藻を消化吸収し、栄養にする事が出来ますが、欧米人は消化吸収出来ません。
海藻にはカロチン、ビタミンB12、アミノ酸、アルギン酸ナトリウム・アルギン酸カリウム・アルギン酸カルシウムなどの食物繊維や、多糖類のフコイダン、アミノペプチドの海苔ペプチド・わかめペプチドなどの栄養素やカルシウム・亜鉛・鉄、カルシウム、ヨウ素(ヨード)等のミネラルが多く含まれています。今月のラジオ大阪プレゼントの海草物語の原料は緑黄色野菜、海草類、根菜類の組み合わせです。
主原料の「アッケシ草」は塩田の周囲に群生し、塩が引くと海面の上に出てきます。
海水を吸い上げて、水分を蒸発させ海の栄養素「海水酵素とミネラル100種類以上」を全て凝縮しています。
アッケシ草は特に鉄分やマグネシウムが多く、地球上で一番比重の重い植物と言われています。
ヨーロッパではシーアスパラガスと呼ばれ、湯がいて食べています。
海で育つ植物ですが、ほうれん草の仲間「アカザ科」です。
アッケシ草以外の主な原材料は7種類です。
「青のり」植物では少ない、ビタミンB12を豊富に含有して赤血球を形成するためには不可欠です。
貧血、血圧降下作用、肺粘膜の保護再生、血行促進、口臭予防
「ヒジキ」骨粗鬆症の予防、解毒作用、髪の毛や肌の美容効果、動脈硬化の予防、自律神経を安定させる「メカブ、ワカメ」フコイダン(免疫)胃腸粘膜保護、アンチエイジング、育毛、美白、眼精疲労の予防「昆布」ナトリウム排出(アルギン酸)、動脈硬化、高血圧、脳卒中の予防
「アルファルファ」土中に7m根を伸ばし土中の微量ミネラルを蓄える。
葉緑素を含有し、カルシウムを保持、増加させます。
アルファルファの成分「イプリフラボン」は大豆のイソフラボン同様に「エストロゲン」と同様な作用で更年期などの婦人科の病気の予防(腸内細菌がエクオールに変換します)
それ以外にも骨粗鬆症の予防にも有効です。
「レンコン」胃壁保護、咽喉、鼻、気管支の粘膜を強化
「生姜」咳を鎮め、痰を切り、嘔吐を抑えるほか、解熱や消化器系の機能亢進、体を温め血行促進します。栄養機能食品(鉄)海草物語は全てのミネラルを含有していますが特に「鉄分」の含有量が多く、1日15粒で必要量の鉄分を確保出来ます。鉄分以外にも亜鉛、マグネシウム、カルシウム、食物繊維などが豊富に含まれています。
ミネラル吸収促進に米酢も配合しています。
酢の物も毎日食べて頂きたいけど毎日は無理なので米酢を配合しました。
現代人は鉄不足です。
★不足すると・・・貧血や体内酸素を蓄える蛋白質の減少により、低体温、体力低下、肩こり、疲れやすい、眠気(脳の酸素不足)、イライラする、集中力低下、認知機能低下、学習機能低下、爪が割れる、抜け毛、肌荒れ、抑うつ、睡眠障害、不妊など様々な症状と関係しています。
マグネシウムも、たんぱく質合成、血糖コントロール、血圧調節など、体内の反応を調節する300種類以上の酵素における補因子(酵素の触媒活性に必要な化学物質)です。
マグネシウムは筋肉の収縮、神経筋伝導、インスリン代謝、血圧、心臓の興奮性、血管運動神経緊張度、神経伝達など、非常に多くの生理機能にとって重要な、体内の何百もの生化学的および代謝的反応の促進に役立ちます。
これらすべての機能において重要なため、マグネシウムは多くの病気や症状の予防と治療の両方で重要な役割を果たします。
さらにマグネシウムは、エネルギー生成、骨の構造発達、DNA合成、神経インパルス(伝達)にも必要です。
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「ミネラル」の働き(血液、体内ホルモン、体内酵素の原料)

2024-10-09 17:43:12 | 医療健康
健康維持に不可欠なのは、正常な血液と、体内ホルモン、体内酵素の働きです。
それを形成するのに様々なミネラル類が必要です。
でも現代人はミネラル不足ですから吸収を促進する為にも発酵食品(酸っぱい物)を食べて緑黄色野菜や根菜類、海藻類をしっかり食べましょう。
ミネラルは様々な働きをしています。
Ca(カルシウム)体を維持 血小板凝固、骨粗鬆症の予防、脂肪吸収を阻害するのでダイエット効果もあります。
ダイエット中は、食事制限でカルシウムが不足しますので気をつけて下さい。
筋肉細胞にとって潤滑油のような役割で筋肉の働きを良くします。
不足すると、筋肉が痙攣を起こします。
神経の伝達機能及び興奮の抑制などの役割を持っていて精神状態を安定させます。
高血圧は、塩分の過剰摂取が原因といわれていますが、実はカルシウムが不足でも高血圧にもなります。カルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンなどが働きだし、心臓や血管の収縮を助長することで血圧の上昇に関与します。
胃がん、大腸がん、肝臓がんの三種の細胞にカルシウムイオンを加える実験を実施し、がんの治療にカルシウムが役立つ可能性があることを細胞レベルの実験で確認されています。 
✩カルシウム欠乏症✩カルシウム不足は骨や歯の軟化、成長不良、骨粗鬆症などを引き起こす他、脳神経・腎細胞などの組織呼吸を低下させます。
また、神経が過敏になり、精神面にも支障をきたします。
カルシウムの吸収を高めるために、ビタミンDやマグネシウムもいっしょに摂る必要があります。
Mg(マグネシウム)偏頭痛対策のミネラルとも言われています。
現代社会人の代表的な慢性疾患である偏頭痛の予防にマグネシウムが期待されています。
また、中性脂肪や血圧の安定などの効果もあり、生活習慣病予防にも役立ちます。 
Zn(亜鉛)「味覚の正常を保つ効果」や、「女性ホルモンの正常作用」「コラーゲンの生成」などにも関係しています。
Fe(鉄)赤血球の主成分であるヘモグロビンを構成する重要な要素で、不足すれば貧血の原因となります。成人女性の5人に1人は、鉄分不足による貧血といわれています。
血液以外に筋肉に酸素を蓄えるミオグロビン、脳に酸素を蓄えるニューログロビン、脳内ホルモンのセロトニン、ドーパミン、メラトニンの生成にも必要です。
体温上昇や筋肉運動のエネルギー源(ミトコンドリアのATP生産に必要)、活性酸素の除去(SODの働きを活性化)、免疫機能(リンパ球、好中球の働きの維持)爪や髪の毛の形成にも必要です。
Se(セレン)には体内の余分な活性酸素が悪さをしないように除去する働きがあります。
Cr(クロム)正常な糖代謝や脂質代謝を維持するために重要なミネラルで、特に血糖値の調節に対する作用が重要です。
S(硫黄)皮膚や髪などの健康を保つ働きがあります。
また、水銀やヒ素などの有害ミネラルの蓄積防止や細菌感染の抵抗力向上などの働きがあります。
ビタミンB郡とともに脂質などの代謝にも作用します。
Cu(銅)快適な睡眠に必要です。イカ、タコ、貝類、エビ、カニ、昆虫の血液(ヘモシアニン)の原料
Co(コバルト)バイオリズムの正常化に必要です。
外国でコバルトの不足により羊や牛が貧血や筋萎縮を起こした事例があります。
Mo(モリブデン)老廃物である尿酸の代謝に必要です。
モリブデンは、肝臓や腎臓で有害物質を分解する酵素の働きをサポートするミネラルです。
また、鉄の働きを促す酵素の主成分でもあり、血液にも深く関わるミネラルです。
I(ヨウ素)甲状腺ホルモンの成分として発育を促進しますので、幼児には大事なミネラルです。
基礎代謝を高めたり、脂肪を分解する働きがあります。
不足が続くと甲状腺腫を引き起こします。
Mn(マンガン)疲労の蓄積を防ぎます。
マンガンは消化などを助ける働きやタンパク質の合成やエネルギーづくりに役立ちます。
愛情ミネラルとも呼ばれており、不足は愛情志向がなくなるといわれています。
K(カリウム)高血圧の予防や筋肉の収縮を補助します。
腸内の筋肉収縮を促進して便秘の改善にも役立ちます。
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病気の原因で言われる事、遺伝?老化現象?自律神経?ストレス?

2024-10-03 01:09:07 | 医療健康
 
病気の原因について、遺伝?老化現象?自律神経?ストレス? と言われる事があります。
これを言われて納得する人も多いでしょうが、治らないと言われている事になります。
血液循環の悪い部位は遺伝する事があります。
老化現象も血液量と毛細血管が減少していきますので、やはり血液循環が悪くなります。
自律神経やストレスは様々な要因が関与していて複雑です。
日常的にストレスという言葉はよく使われる事がありますが、ストレスの語源は物理学の材料力学(破壊の原理)の説明で使われてきました。
ゴムやスプリングがストレスで破断する。
ゴムやスプリングのストレスの原因は、過労(使いすぎ)ですね。
人のストレスは、脳や神経のオーバーワークかもしれません。
ストレス以外にも病気の原因があり、ストレスは一つの要因に過ぎないと思います。
ストレスは筋肉の緊張をまねき、血液循環が悪くなる原因の一つです。
私の考えた病気の原因は、血液の汚れと血液の循環不良、そして体内酸素不足です。
血液の汚れは、腸の内容物の酸化と腐敗です。
腐敗酸化する物を食べない事。(肉等の動物性タンパク質、炒め物、揚物を控える)
血液循環不良は肥満、高脂血症、糖尿病、低体温、貧血、低血圧、筋肉の緊張などが主な原因です。
健康管理は、自分の体と血液の状態を考えて実践する事が重要です。
西洋医学で治らない病気が沢山あります。
結構多いのは低血圧の人が発症する病気です。
なぜなら、西洋医学は低血圧を症状と見なしていませんでした。
しかし漢方、中医学には血虚という症状があります。
血虚は汗が出にくいという理論があります。
その他、血流の悪い事を血が滞ると書いて血滞といいます。
私は1985年から、低血圧と病気の話をしてきましたが、たくさんの専門家から否定されてきました。
でも私と親しい医者や医学博士はみんな認めてくれました。
医療機関にも低血圧の情報は全く無く、長年悔しい思いをして来ました。
でも2011年頃にWHOが低血圧の基準を設けてから、今は病院のHPにも低血圧の情報が書かれています。WHOでは収縮期100以下、拡張期60以下と定義していますが、私の判断では成人は115未満なら低血圧だと思います。
115未満の方は様々な症状が現れやすくなります。
低血圧は血液の量と毛細血管が少ない貧血です。
低血圧の人は肩甲骨から首のコリも酷いです。
筋肉は酸素不足で固くなり、首から上の血流も悪化します。
脳、神経系、耳鳴り、目の病気、味覚障害、甲状腺、1型糖尿病、虚血性心疾患、脳梗塞、卵巣嚢腫、不妊症、前立腺、アレルギー全般、その他低血圧の人が発症しやすい病気は沢山あります。
筋肉組織に酸素を蓄えるタンパク質「ミオグロビン」が少ないので、血色も悪いです。
ミオグロビンが減ると、ますます筋肉が緊張して血液循環も悪化します。
ミオグロビンや血液量を増やす為には全てのミネラル、特に鉄分とマグネシウムの多い食品を食べる事です。
貧血、低血圧の方は小腸上部(十二指腸)の働きを良くする発酵食品を食べて、ミネラルの吸収を高める事も重要です。
一般的には高血圧を要注意として、基準が設けられていますが、その基準も年々低くなってきました。
そして降圧剤を処方される患者が増えました。
正常血圧の基準は収縮期(上)が120以下、拡張期(下)は80以下です。
上が130以上、下が80以上から高いと言われ、140-90以上は治療が必要です。
昔は、年齢+90以下なら良いとされていましたが、今は医師の判断で135でお薬を処方する先生と150でも経過観察をされる先生もいます。
血管が丈夫であれば180でも大丈夫ですが、年と共に動脈硬化が進行すれば、高血圧は危険な場合があり、そういう人は血圧のコントロールも必要です。
しかし元々低血圧だったのに、年と共に高血圧になって、お薬を飲んでいる人が結構います。
いずれにしても血圧が上がっている原因を改善して、血液循環を良くする事が重要です。
糖尿病、高脂血症、多血症(赤血球が多い)などで血圧が上がる人がありますので食養生も重要です。
首のコリでも血圧が上がりますので肩甲骨のストレッチや首の指圧も有効です。
筋肉の酸素不足で筋肉が緊張すると、血圧も上がりますので、筋肉に酸素を蓄えるミオグロビンを増やす為に鉄分不足を解消する食事も重要です。
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食欲の秋の肥満予防と感染症の予防にはキノコ

2024-09-25 18:42:12 | 医療健康
おいしい食材が増えて来て、食べ過ぎて肥満気味の方も多いのでは?
そんな人にはキノコ料理がお勧め。
鍋物、味噌汁はサッと湯がく程度にして下さい。
キノコ類は蛋白分解酵素、脂肪分解酵素など各種酵素を含有していますが、長時間加熱すると酵素が壊れて、効果は半減すると30年ほど前に静岡大学名誉教授・水野先生に教えられました。
生の舞茸を刻んで肉と一緒に出汁に漬けると酵素の働きで肉も柔らかくなります。
逆に茶碗蒸しに生舞茸を入れると卵が固まらなくなるので、先に舞茸を加熱処理して、酵素の働きを止めてから茶碗蒸しを作って下さい。
分解酵素の働きが残る様に短時間加熱舞茸と発酵食品を併用すれば、ダイエット効果も抜群です。
肝機能や血糖値、コレステロール、中性脂肪が気になる方にも良いので、肉や油物を食べる時、お酒を飲む人にも良いですね。
舞茸には様々な栄養素が含まれています。
カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にするビタミンD,ナイアシンなどのビタミンB群や亜鉛も豊富です。
特にビタミンB2の含有量はキノコ類の中でも最も多く、皮膚、髪、爪などを健やかに保ち、口内炎や肌荒れ、ニキビを防ぐ効果もあります。
食物繊維も豊富に含み、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維を含有しているので、便秘の改善や食べ過ぎの予防にも繋がります。
そして、ビタミンDの前駆物質のエルゴステロール含有量はキノコ類の中でトップクラスです。
β-グルカンをはじめとして、抗ガン作用が期待できる多くの機能性成分を含有しています。
そして感染症の予防効果も立証されています。
キノコ(舞茸)の免疫活性については、富山大学医学部名誉教授(微生物学)落合宏先生の研究で解明されています。
マイタケは白血球の一種であるマクロファージという免疫細胞を活性します。
マクロファージはサイトカインという生理活性物質を出して、病原微生物などを撃退する働きをします。
落合教授はマクロファージを添加した培地にマイタケ抽出物(濃度1ミリリットルあたり300マイクログラム)を加え、ウイルス増殖にどう影響するかを研究されました。
マクロファージとマイタケ抽出物の接触時間が長いほどウイルスが減り、12時間で3分の1~4分の1までウイルスを抑えることができたのです。
「マイタケ抽出物自体がウイルスを直接攻撃するのではなく、免疫細胞を活性化させることで間接的にウイルスを減らせた」
マイタケ抽出物の刺激時間が長くなるとともに、マクロファージなどが分泌するTNF-α「腫瘍細胞を壊死させる生理活性物質」が増えていることが分かりました。
インフルエンザの予防やウイルス性の感染症には、体重の2千分の1~千分の1のキノコが必要です。
60kgの人は30~60g食べて下さい。
キノコは水分を90%含んでいまから、乾燥舞茸なら3~6g=舞茸粒(10~20粒)で十分です。
舞茸活性粒は蛋白質、繊維質、有機酸も多く便秘やダイエットにもお勧めです。
かなり肥満の人は1~2週間で1キロ以上痩せる人もいます。
逆に痩せている人が食べても痩せる事はありません。
通常キノコの錠剤は「ショ糖脂肪酸エステルや大豆硬化油」等で錠剤にしますが、舞茸活性粒は澱粉1%しか使用していません。
軟らかいから、ポリポリ食べられます。
そして口いっぱいに舞茸の風味が広がります。
純度99%のキノコの錠剤は世界でも舞茸活性粒ぐらいしかありません。
キノコの粉末は固まりにくいので、多い物は添加物その他を30%程添加しています。
味噌汁や鍋物、カップ麺に入れると、美味しい出汁も出ますし、舞茸の香りが食欲をそそります。
私は普段、和食が多く焼肉や揚げ物、炒め物はあまり食べませんが、講演会後など食事に誘われて、肉や揚げ物をご馳走になる事があります。
常時カバンの中には、舞茸活性粒と海草物語、乳酸菌生産物質ビオネを入れています。
一緒に会食する人が欲しがるので持ち歩いても人に差し上げる量の方が多いです。
このラジオ番組のメンバーも食事に行くと、みんな欲しがります。
でも皆さんは普段から、買って飲んでいます。
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感染症の予防には、不足している栄養素「ビタミンD含有食品」

2024-09-18 18:29:02 | 医療健康
この夏もコロナ感染者が多かったです。
秋から冬にかけても感染予防が重要です。
腸内フローラを発酵型にして腸管免疫を高める事と、ビタミンDの摂取が重要です。
東京慈恵会医科大学が、2019年4月から20年3月までの期間に東京都内で健康診断を受けた5518人を対象に栄養調査を行なったところ、何と98%の人がビタミンD不足という事が分かりました。
ビタミンDが不足すると「骨粗しょう症」や「くる病」などになる為、昔から骨の健康に重要な役割を持つと言われてきました。
高齢者で骨折、骨粗しょう症の方は、血清中のビタミンD濃度が30ng(ナノグラム)/ミリリットル未満の人が多い事も分かっています。
日本整形外科学会が提唱するビタミンDの基準濃度は30ng/ミリリットル以上と定められています。
健常者を対象とした今回の大規模調査では男女を問わず、ほとんどの人がこの基準を下回っていて、また若い人ほどビタミンD不足という結果が分かりました。
ビタミンDは「骨の健康」だけではなく、私たちの免疫や様々な健康面に幅広く関係しています。
ビタミンDには免疫機能のバランスを調整し、過剰な免疫を抑えてくれる役割があると考えられています。それが心筋梗塞、動脈硬化といった心血管疾患のリスクを下げることにも関係しているのです。
国際共同研究では、アメリカ、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドなどの10万人分のデータを分析したところ、ビタミンDのサプリメントを毎日取り続けた人は癌の種類に関係なく、癌による死亡率が12%も減少しています。
また、免疫が自分の体を攻撃してしまう関節リウマチや膠原病のような病気に対しても抑制効果があり、新型コロナの重症化の要因として考えられている『サイトカインストーム』(免疫暴走)とビタミンDの関係も注目されています。
また新型コロナやインフルエンザは口や鼻、喉などの上気道にウイルスが感染するのですが、そこでウイルスを体内に入れないようにするのが粘膜免疫です。
ビタミンDはその粘膜免疫にも関わっています。
また、私たちの細胞には細菌やウイルスを殺す『抗菌タンパク』を作るのを粘膜レベルで行っているのもビタミンDの働きです。
ウイルスや細菌だけではなく、アレルギーへの初期防御にもビタミンDが大きく関係していると考えられています。
ビタミンD不足の主な原因は二つあります。
一番は日焼けをしなくなった事です。
特に冬は紫外線が少なく、日焼けしませんのでビタミンDの血中濃度が低下しますから、食事やサプリで補う事が重要です。
ビタミンD不足のもう一つの原因は食事の内容です。
食物を通して摂取するビタミンDには、イワシやシラス、サケなどの魚に多く含まれるビタミンD3と、干しシイタケやキクラゲ、舞茸などに多く含まれるビタミンD2の2種類があります。
キノコ類はエルゴステロールという成分を含有していて、日に当てるとビタミンDに変わります。
だから干シイタケはビタミンDの含有量が多いのです。
但、天日乾燥をしないと増えません。
値段の安い干シイタケは熱風乾燥ですので、多少高くても天日干しの商品を購入してください。
ただ最近は干シイタケを調理に使う主婦は少ない様です。
私の家では干シイタケやキクラゲは煮物などに良く使います。
干シイタケなどを使わない人は、とりあえず舞茸やシメジ、シイタケ、エノキなどを買って、パックのままで良いので数時間天日に当ててから調理してください。
ビタミンDはある程度は増加します。
そして魚はなるべくイワシやシラスを食べて下さい。
ビタミンD以外に動脈硬化を予防するDHAなどの栄養素も含有しています。
魚の中ではイワシの含有量が多いです。
その他サケの切り身もビタミンDは多いです。
卵もビタミンDを含有していますが、多少高くても良い餌で育った卵がお勧めです。
稀に、毎日1個食べるとコレステロール値が上がる人がいます。
そういう方は週に3~4個にして下さい。
小魚やキノコ、発酵食品を食べるには、朝は和食がお勧めです。
夜は鍋物が良いですね。
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