ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

長寿の秘訣、腸内フローラと低リン、高ヒアルロン酸

2024-11-20 17:32:54 | 医療健康
元気で長生きをする為には長生きしている人や動物の真似をする事かもしれません。
一般的にHDL善玉コレステロールが80以上の人は動脈硬化が進みにくい長寿家系の遺伝子です。
低い人は毎日、ゴマや小魚、ナッツ類を食べれば、ある程度、増やす事が出来ます。
ポリフェノールの多い食品を食べる事も活性酸素の害を軽減して血液循環も良くなります。
亀や象など、リンの血中濃度が低い動物も長寿ですのでリン酸塩などの添加物入りの食品も控えた方が良いでしょう。
そして私たちの皮膚や関節、眼球(硝子体)に必要なヒアルロン酸も重要です。
ヒアルロン酸は細胞を保護する働きがあります。
長寿とヒアルロン酸との関係で着目されている動物がいます。
ハダカデバネズミは、ほかのネズミなどのげっ歯類と比較して非常に長寿な生物です。
通常、大型の動物ほど寿命が長いと考えられています。
野生の象は70年ほどの寿命があるといわれていますが、ネズミの寿命は1~2年です。
しかしハダカデバネズミは体長わずか10cmで平均寿命は28年です。
同じネズミであるにもかかわらず10倍も長生きします。人間で換算すると、今の10倍ですから800歳まで生きる計算になります。
ハダカデバネズミは老化の兆候が生存期間の8割まで見られず、超高齢になって初めて老化が進行しそれまでは老けないのです。
特に注目されているのは、がん抑制や細胞周期に関与する特殊な遺伝子です。
これらの遺伝子は、がんや老化への耐性に関与していると考えられています。
さらに、ハダカデバネズミは細胞分裂や代謝の遅さ、心拍数の低さなど、さまざまな特性が長寿の要因として注目されています。
これらの特性は細胞のダメージ修復能力や酸化ストレスへの抵抗力などに関連しています。
特に最近の研究で、ハダカデバネズミにハダカデバネズミが産生する高分子量ヒアルロン酸には、細胞保護特性があり、高分子量ヒアルロン酸が長寿の可能性として報告されました。
ヒアルロン酸は、私たちの体に存在するたんぱく質以外の成分です。
高分子ヒアルロン酸は、フカヒレやオクラ、納豆、山芋などネバネバした食品に多く含まれます。
これらの食品に含まれるヒアルロン酸は、自然界にもともと存在する「高分子ヒアルロン酸」です。
高分子ヒアルロン酸は、粒子の大きさが低分子ヒアルロン酸に比べて大きいため、高い保水力が特徴です。体内外から取り入れることで、お肌の細胞の分化を促し、表面のバリア機能を高められます。
食事から摂取することが可能ですが、熱に弱いため、加熱調理で壊れてしまうという特徴がありますから、炒め物や揚げ物にはしない方が良いでしょう。
生で食べる納豆や山芋がお勧めです。
オクラもさっと湯がく程度が良いでしょう。
ドリンクやサプリで多く使われているヒアルロン酸原料の多くは低分子ヒアルロン酸です。
これは、天然の高分子ヒアルロン酸の分子を構成する粒子を、人工的に小さくしたものです。
高分子ヒアルロン酸に比べ、粒子が小さいため、肌に直接塗布やドリンクなどから吸収されやすい特徴があります。
「吸収」という面では効果の高い低分子ヒアルロン酸ですが、粒子が小さいため、高分子ヒアルロン酸に比べ、体内で早く分解されてしまい、肌のバリア機能は低いというデメリットもあります。
ヒアルロン酸配合の化粧品は肌につけることで、肌から浸透して体内に採り込まれます。
高分子ヒアルロン酸が含まれる化粧品は、粒子が大きいので分解されづらく、ゆっくりと水分が蒸発するので、保湿効果が長持ちします。
今月のプレゼントのプラセンタエキス粒の原料は蛋白質(アミノ酸)以外に様々な栄養成分を含有していますが、全てはまだ解明されていません。
疲労感やお肌の調子などにはとても良い様です。
私も10月から試しに飲んでいますが、1週間程で指先が滑々してきたのにはびっくりしました。
以前は家庭菜園の雑草を抜いたり、土を触ると指先がざらざらになっていたのですが、いつもつるつるしています。
テニスの翌日の疲労感も緩和されています。
多分、ヒアルロン酸、その他の成分の働きだと思います。
ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC241120_Dr_K_Egao.mp3


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からだと心を癒す「食事と運動と入浴」

2024-11-13 17:36:51 | 医療健康
ストレスが多い生活環境でイライラする人、すぐに切れる人が増えました。
親がイライラして感情で子供を叱ると子供もストレスが溜まり悪さをします。
少し広い家に引っ越しして子供部屋が出来てから、子供を叱らなくなったお母さんがいました。
心に余裕が出来たのでしょうね。
子供さんも落ち着いて成績も上がりました。
不平不満はストレスを生みます。
同じ環境でも「今ある事に満足する事、感謝する事」が出来れば、ストレスも感じません。
心の問題は、複雑ですが、イライラするのは幸せホルモン不足と脳内酸素不足も要因です。
幸せホルモン「オキシトシン」や「エンドルフィン」の脳下垂体からの分泌が悪い。
幸せホルモン「セロトニン」が小腸で十分造られていない。
低血圧などで首のコリもあり、血流が悪く脳内酸素不足などが考えられます。
オキシトシンやエンドルフィンは、人に優しくしたり、楽しいスキンシップ、笑い、ホットした時などに分泌されますが、低血圧などで脳の血流の悪い人は出にくいかもしれません。
まして慢性的にイライラしていては、人に優しくしたり、笑顔でほほ笑む事も出来ないですね。
セロトニンは腸に90%、血小板に8%、脳には2%しか存在しません。
腸管のセロトニンは脳には行かないのですが不足すれば、腸の蠕動運動などに関係します。
また不足する人は脳内も不足します。
セロトニン不足は「腸内フローラ」にも大きな原因があります。
脳内ホルモンを増加させる為には「トリプトファン」などのアミノ酸や、鉄分、亜鉛などのミネラルも必要です。
特に鉄分や亜鉛は十二指腸で吸収されます。
その為にも腸内細菌を発酵型にする食養生が重要です。
和食中心で発酵食品を種類多く食べる事、焼肉や炒め物、揚げ物などの高温調理を控える事が大事です。そして平穏な時間を過ごせる落ち着ける場所を見つける事。
ストレス発散する為に、適度な運動、発汗による老廃物の排出も大事です。
入浴する事で、エンドルフィンなどのホルモンが増加する事も確認されています。
切れる人の典型は、食事はファーストフードや肉や油の多い弁当で発酵食品や豆類などの穀類、野菜不足。PCやスマホばかり触って人や動物、自然との接触が少ない、運動不足、入浴はシャワーで済ます。・・・などの要因が多いですね。
結果、体の冷えと腸内腐敗⇒血液の汚れと血液の循環不良⇒益々体調不良になります。
血液の問題がある人、特に貧血、低血圧、低体温、高脂血症、糖尿病⇒血液循環不良⇒体内酸素不足でイライラしたり、様々な病気の原因にもなりますので、食養生も大事です。
全てを一気に改善は無理でしょうから、無理せずに出来る事を少しずつ、実践していく事が重要です。
食事の改善と散歩と入浴は可能でしょう。
それだけでも体調の変化は期待できます。
これから益々寒くなり、体が冷えると筋肉が緊張して血液循環が悪化します。
お風呂でゆっくり温まる事も大事ですね。
独身で一人暮らしの方は1年中殆どシャワーで過ごす方が多い様です。
特に春から秋までは、入浴する人は少ない様です。
最近お会いした不眠症の70代の男性は、奥さんが亡くなってからは殆どシャワーで過ごされていました。食事を和食中心にして体温も上がり、更に入浴する様にされてから眠れるようにもなりました。
温かい飲み物を飲んでから、入浴すると、とても温まります。
入浴剤もお薦めです。入浴時の一番のオススメは「富士山の大沢溶岩」入浴用です。
遠赤外線を放出するので、とても温まり、お湯も滑らかになります。
入浴剤と一緒に使用しても問題ありません。
その他、市販の炭酸水や重曹を入れると、体内の一酸化窒素が増えるので血管も拡張されて血行も促進されます。
また、料理酒を50ccほど入れてもとても温まります。
特に冷えが気になる人は朝の味噌汁とご飯、発酵食品、海苔もお勧めです。
お昼は温かい蕎麦、夜は粕汁や豚汁、鍋物も良いでしょうね。
蛋白質は大豆などの豆類を2日に1回は食べて頂きたいです。
私の家では調理に大豆1㎏を使っています。
大豆料理を4~5種類作って小分けして冷凍して使っています。
大豆以外に無調整の豆乳のホットもお勧めです。
ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC241113_Dr_K_Egao.mp3


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お母さんが悩む赤ちゃんの離乳食

2024-11-06 17:40:25 | 医療健康
離乳食のお問い合わせが時々ありますが、ネットには様々な情報があって色々と調べると返って悩む原因になります。
昔はお祖母ちゃんや、近所の主婦が教えていたのですが・・・
新生児から離乳食が進むまでの赤ちゃんの栄養は母乳、お母さんの食事は母乳の質に関係しますからお母さんの食養生は大事です。
和食中心に、炒め物、揚げ物、焼肉は控えてご飯と味噌汁、その他発酵食品と小魚、豆類、野菜、根菜類をしっかり食べましょう。
授乳中で便秘の赤ちゃんでお困りの場合は、ビフィズス菌の餌になるオリゴ糖などもお勧めです。
お母さんが乳酸菌生産物質やオリゴ糖を食べると赤ちゃんの腸内フローラも良くなります。
粉ミルクの場合は、ビートオリゴを1g程混ぜて作って下さい。
次に離乳期ですが離乳食は体質の決め手、とても大事な時期です。
腸内細菌は一生の間に大きな変動、小さな変動を繰り返しながら、健康状態を左右しています。
小さな変動は、食事、医薬品(抗生剤や鎮痛剤)、感染症などですが、健康なら元に戻ります。
腸内フローラの悪い人は、悪化が進行して様々な病気の原因になります。
腸内フローラの大きな変動は3回あります。
最初は生後1週間。無菌状態で生まれて直ぐに接触した大腸菌などの日和見菌や腐敗菌が増殖します。
帝王切開で出産すると大腸菌などの接触が無く、大腸菌のいない新生児になると雑菌が増えて乳児湿疹などを発症しやすくなります。
通常は初乳を飲んで生後半日ぐらいから小腸の「乳酸菌」増殖します。
小腸の機能が整って、生後2日目から大腸の「ビフィズス菌」が増殖して、大腸菌や腐敗菌を抑制して生後7日目に乳酸菌、ビフィズス菌優勢の腸内環境が整います。
大腸のビフィズス菌は「嫌気性菌」酸素を嫌うので小腸で酸素を吸収しないと増殖出来ません。
小腸の腸内環境が悪ければ、大腸のビフィズス菌も増えにくいでしょう。
2回目の大きな変動は「離乳期」お乳を発酵させる乳酸菌から穀物を発酵させる乳酸菌に入れ替わります。日和見菌や腐敗菌が増えて、便もだんだん臭くなります。
離乳期は、親から様々な菌をもらい、大人型の腸内細菌に入れ替わる時期ですので大事な時期です。
特に離乳食の時期や食材の選別、調理方法は大事です。
一般的な離乳食の指導も少しずつ変わってきましたがまだ早すぎると思います。 
2~4か月は準備段階で、果汁、スープ、味噌汁の上澄を薄めて飲ませる指導もあります。
5~6か月の離乳初期は、ペースト状の物を食べさせます。
7~8か月中期は、2~3ミリのみじん切り。
9~11か月後期は、5ミリの人参角切りや野菜の細切れ、ハンバーグ、揚げ物などのみじん切り。
1才以上は1cm~と言われています。
でもこれは早すぎると思います。
1才までは母乳という指導をされている先生も中にはいます。
離乳食は歯の成長に合わせて、行うのが理想です。
歯の成長は早く生える子、遅く生える子と個人差があるので、その子に合わせて下さい。
臼歯が生えていなくて噛み砕く事が出来ない間は、みじん切りや5ミリの角切りは腸に負担になります。野菜はすり潰すべきですし、肉や油物は断乳後、歯が生えそろってから与えるべきです。
離乳食が早すぎると肌がざらざらになったり湿疹がでたりします。
そういう時は離乳食を止めると一週間ぐらいで肌も綺麗になります。
3回目の腸内フローラの変動は45歳ぐらいから始まり、老年期へと進みます。
徐々に善玉菌が減少し腐敗菌が増殖していきます。
60歳ぐらいから一気に腸の老化が促進されていきます。
45歳、60歳以降と、腸の老化に伴って様々な病気のリスクが生じます。
45才から腸内フローラを元気にする食事を始めて、60歳からは益々健康な腸内フローラを考えて食養生するべきでしょうね。
大腸のビフィズス菌が減少すると腸内腐敗が進行し、血液も汚れていきます。
大腸を汚さない為には、乳酸菌やビフィズス菌を増やす食事です。
それは和食が一番。
ご飯、みそ汁、豆類、さつま芋などの穀物、根菜類、海藻類、小魚、発酵食品をしっかり食べる事です。ビフィズス菌の栄養にオリゴ糖もお奨めです。
フラクトオリゴ糖を甘味料として使用するか、ご飯を炊くときにビートオリゴを入れて炊くと家族皆さんの便のにおいが変わります。
ラジオ大阪放送音声⇒http://www.bione.co.jp/tenpo/OBC241106_Dr_K_Egao.mp3


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