ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

鉄は命の源(地球の三分の一は鉄)

2024-03-27 17:48:32 | 医療健康
現代人は鉄不足と言われています。
一般的に鉄分=血液(赤血球)と思われますが、鉄は赤血球以外に体内で様々な働きをしています。
涙、唾液、粘液、汗にも免疫蛋白のラクトフェリンなどの形で含まれています。
ミネラルの中でも特に鉄は命の源で、地球も三分の一は鉄で出来ています。
だから地球には磁場があります。
生命の元(DNA)の誕生は鉄分を多く含んだ熱水だと言われています。
鉄は赤血球(ヘモグロビン)を生成するのに不可欠です。
血液の赤い色は鉄が酸素を受け取って酸化した錆びた鉄の色です。
成人の体内には約3gの鉄と5ℓの血液があります。
鉄が多すぎると酸化ストレスで体が錆びます。
体の酸化は毒で細胞を傷つけるので、余った鉄は肝臓にフェリチンとして蓄えられます。
鉄は体内で酸素を運んだり、筋肉中ミオグロビンや脳内ニューログロビンなどに酸素を蓄えたりする以外に、様々な酵素の働きもしています。
細胞内ミトコンドリアのエネルギー生産で、脂肪や糖を燃やす働きを助けます。
少しずつ酸素を送ってゆっくり燃やし、少量の熱とエネルギーを作ります。
急激に酸素を送ると発熱しますし、もっと大量に送れば体が燃えちゃうかもしれません。
低体温の人は鉄分や酸素不足かもしれませんね。
細胞や特に遺伝子(DNA)の製造に鉄が酵素として働いています。
体内の鉄はリサイクルをして使用しています。
鉄の排出は、皮膚や腸の細胞から1日1mgですので、1日1mgの鉄が必要ですが、20~30mgの摂取で1mgを吸収しています。
全部吸収できないのは吸収抑制ホルモン(ヘプシジン)が吸収を抑制して、鉄過剰にならない様に調整しています。
草食動物は草しか食べませんが、土を舐めたり、草を食べて血液を造っています。
植物の葉緑素の形成にも鉄が必要で、根から様々なミネラル類を吸収しています。
イネ科の植物は、根でムギネ酸を作り、土の中の酸化鉄を溶かして吸収しています。
それが草食動物の血液になっています。
最近の野菜などの農作物はミネラルの含有量が低下していると言われています。
化学肥料や農薬で土壌微生物が減少して土が痩せているのと、雑草が生えない事が原因です。
昔の農業は雑草も一緒に耕してミネラルも循環していました。
鉄分その他ミネラルを吸収したイネ科の雑草を土に戻して、ミネラルと食物繊維の多い土を土壌微生物が発酵して養分の多い土だったのです。
またそんな土にはミミズも多く、ミミズの腸内細菌も土壌改良を行っています。
ミミズもいない畑で育った農作物を食べている今の日本人は鉄分などのミネラル不足の方が増えて当然です。
何か対策が必要でしょうね。
顔色の悪い人が増えています。
顔色は血流が悪いからと思われがちですが、血色は筋肉中のミオグロビンという蛋白質の色です。
ミオグロビンは血液が運んだ酸素を筋肉(赤筋)の中に蓄える蛋白質で、体内に酸素が不足した時に酸素を放出して補います。
また脳内にも酸素を蓄えるニューログロビンという蛋白質があり、この蛋白質が減ってしまうと脳の老化も促進されてしまいます。
これらの蛋白質は鉄分が原料です。
その他にも脳内ホルモンのセロトニンやドーパミン、メラトニンの生成にも鉄が必要です。
鉄不足は体力の低下、首の凝り、疲れやすい、低体温、不妊症、集中力の低下、認知機能の低下、睡眠障害、爪が割れる、抜け毛、肌荒れ、免疫の低下など、様々な症状の原因にもなります。
爪や髪の毛はケラチンという蛋白質で作られていますが、鉄分が不足すると形成不良を起こします。
十二指腸のミネラル吸収力と鉄分の多い食品の摂取が重要です。
他にも腰痛や肩こり、頭痛、生理痛、視力低下、内臓疾患、癌など様々な症状もミネラル不足の可能性があります。
鉄分、ミネラル不足と思われたら海草物語をお試しください。
甲状腺の病気等で海藻類の摂取を止められている人には、海藻類20%の代わりに10種類の野菜粉末を配合した、食卓のミネラル野菜があります。
鉄分やミネラルの含有量は、ほぼ同じです。
過剰摂取の懸念を考える人がいますが、原料は植物の粉末ですので、栄養バランスは食品です。
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アンチエイジングは血液量の確保と血管の減少予防

2024-03-20 22:59:47 | 医療健康
老化現象・・・嫌な響きがありますね
様々な症状や病気の原因も老化現象と言われると「治らないから諦めなさい」と言われている事になります。
認知症も脳の血流低下ですが、老化現象とも言われます。
加齢と共に脳が萎縮していきます。
皮膚も萎縮して小皺が増えます。
老化や病気の原因の多くは「血液の汚れ、血液の循環不良、体内酸素不足」です。
血液の汚れは、腸の内容物の腐敗と排毒機能の低下です。
食養生で腸内フローラを発酵型にする事が大事です。
排毒は毎日の排便75%、排尿20%、発汗5%ですが適度な運動も必要です。
腎機能が悪くても運動、入浴やサウナで汗を流すと老廃物はある程度は排出出来ます。
透析患者でもスポーツを週3日以上される人はカリウムなども高くならず血圧も安定している人がいます。
血液循環不良は、貧血、低血圧、低体温、高脂血症、糖尿病、筋肉の緊張などがあります。
特に低血圧の人は血液量が少なく、動脈や静脈が細く、毛細血管も少ない傾向があります。
十二指腸で鉄分や亜鉛が十分に吸収されなく、小腸全体の栄養吸収も悪いです。
そこに老化が加わると、毛細血管はどんどん減少していきます。
老化は25才から徐々に進んでいきます。
25才からの老化は各駅停車の速度、45才から急行、60才からは特急になります。
80過ぎは新幹線かな?
老化は血管と血液の減少です。
60代になると毛細血管が40%も減少します。10万kmあった血管の長さが、6万kmになります。
皮膚に小皺が出来たり、脳が萎縮するのも当然ですね。
特に全身の毛細血管の55%が腸に集まっています。
腸の毛細血管だけで22,000mも減少し、腸の機能は40%低下すると思います。
腸の機能が少しでも改善出来れば、老化現象にブレーキがかかります。
特に体内酵素がしっかり働く体を維持する事ですが、低体温の人は要注意です。
昭和30年代の日本人の平均体温は36.89±0.34度でした。
単純に計算すると36.55~37.23度です。
脳やお腹の中の臓器の深部体温は38度以上が好ましいです。
酵素の反応速度が高まる温度が38度~40度だからです。
だから低体温の方は冷たい飲み物は控えた方が良いでしょう。
いずれにしても小腸と大腸の腸内フローラの改善と食養生が大事です。
小腸の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌、大腸のビフィズス菌、フィーカリバクテリウム、クロストリジウムブチリカム、全てを増やす事。
これを改善するのは、小腸はポストバイオティクス(バイオジェニックス・乳酸菌生産物質)大腸はオリゴ糖や水溶性食物繊維が重要です。
特に栄養吸収(十二指腸から小腸の機能)も重要です。
血液、体内ホルモン、体内酵素の原料は腸から吸収されます。
吸収できる状態でないと、食べても身に付きません。
そして不足している栄養素、特に鉄分や亜鉛、その他ミネラル類の多い食品を食べる事です。
ただ、野菜や海藻類、その他ミネラルの多い食品を沢山食べるには限度がありますので、普通に食べて、不足分は海草物語などで補う事も重要でしょう。
主原料の「アッケシ草」は塩田の周囲に群生し、塩が引くと海面の上に出てきます。
ほうれん草の仲間「アカザ科」ですが、海水を吸い上げて、水分を蒸発させ海の栄養素「海水酵素とミネラル100種類以上」を全て凝縮しています。
アッケシ草は特に鉄分が多く、地球上で一番比重の重い植物と言われています。
ヨーロッパではシーアスパラガスと呼ばれ、湯がいて食べています。
その次に配合している「アルファルファ」は土中に7m根を伸ばし土中の微量ミネラルを蓄えています。
葉緑素を含有し、カルシウムを保持、増加させる働きもあります。
アルファルファの成分「イプリフラボン」は大豆のイソフラボン同様に「エストロゲン」と同様な作用で更年期や骨粗鬆症の予防にも有効です。
海草物語には、5種類の海藻類、蓮根、生姜なども配合しています。
現代人は鉄不足です。
不足すると貧血、低体温、体力低下、肩こり、疲れやすい、眠気(脳の酸素不足)、感情の減退、イライラ、集中力低下、認知機能低下、学習機能低下、爪が割れる、抜け毛、肌荒れ、抑うつ、睡眠障害、不妊などに関係しています。
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黄色ブドウ球菌は病原菌?人の体は沢山の菌と共棲している

2024-03-13 17:37:58 | 医療健康
皆さんの体には黄色ブドウ球菌が棲んでいます。
と言われたら気持ち悪いと思う人が多いでしょう。
目や咽喉や鼻、皮膚、腸内にも微生物が沢山棲んでいて私たちの健康状態を左右しています。
目の中の常在菌は主に、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌です。
インフルエンザ菌とは?
インフルエンザのウイルスとは違い、細菌です。
1892年にドイツの医師リヒャルト・プファイファーと北里柴三郎が当時流行していたインフルエンザ(ロシア風邪)の病原菌として培養に成功した細菌です。
1918年にスペイン風邪が流行した時に日本でインフルエンザ菌のワクチンを製造し、500万人が摂取しましたが、効果は無かったのです。
その後、1933年にインフルエンザのウイルス説が認められインフルエンザは細菌が原因ではない事が広く認められました。
細菌とウイルスの違いは、細菌は自立増殖が出来る生物ですが、ウイルスはもっと小さくて生物ではありません。
1995年にインフルエンザ菌の遺伝子が解明されましたが、インフルエンザとは関係が無いのにインフルエンザ菌という名称はそのまま使われています。
インフルエンザ菌は人の喉や鼻にも生存しています。
免疫が低下した時に、肺炎球菌、黄色ブドウ球菌などと同様に感染症を発症します。
しかし、免疫機能が正常であれば、他の細菌感染症などの予防をしていると思われます。
黄色ブドウ球菌は、健康な人でも約3割の人の鼻から検出されます。
恐いのはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)です。
黄色ブドウ球菌は肺炎や心内膜炎、敗血症の原因になる場合があり、MRSAなどは院内感染の原因菌にもなっています。
健康な人は黄色ブドウ球菌やMRSAにも免疫が働いています。
人間の皮膚や鼻の中に普段からいる特定の「有用常在菌」が分泌する酵素によって、病原菌の 一種「黄色ブドウ球菌」を覆う菌膜が破壊され、菌が排除する事が確認されています。
この酵素は抗生物質が効かない薬剤耐性菌にも効果があり、新たな治療法開発に役立つ可能性もあります。鼻の中に多い常在菌の表皮ブドウ球菌には、黄色ブドウ球菌の菌膜を壊すタイプと壊さないタイプがあり、壊すタイプは「Esp」という酵素(表皮ブドウ球菌が生み出す蛋白質分解酵素「セリンプロテアーゼ」)を分泌し、これが菌膜を破壊し、菌が排除されます 。
この酵素は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)などの耐性菌にも効果があり、1年間一緒に培養しても耐性はできなかった事が確認されています。
という事は名称は気持ち悪いけど、ブドウ球菌も体に良い働きをしているのですね。
時々院内感染のニュースを見ますが、全員感染発症する訳ではなく、発症しない人もいます。
それは腸内細菌が大きく関わっています。
皮膚や粘膜の常在菌の状態が良好な人は、腸内細菌の状態も良いのでしょうね。
腸内細菌は1000種類、1000兆個とも言われています。
発酵して有益な働きをする善玉菌、毒素腐敗産物を作る腐敗菌(悪玉菌)、そして一番数が多いのが大腸菌などの日和見菌。
日和見菌は悪玉菌が増えてしまうと毒素を作ります。
でも善玉菌優勢の腸の中ではビタミン合成や免疫刺激など有効な働きをしてくれます。
善玉菌優勢の腸を作って置けば、粘膜や皮膚常在菌の状態も良くなります。
腸内細菌の事は、また後日に詳しくおはなしさせて頂きますが、とりあえず今は、腸内発酵を促進して健康維持できる食養生を実践してください。
その原点は日本古来の和食です。
腸内細菌は先祖代々遺伝して来ましたので、皆さんの善玉菌を元気にするのは、先祖が食べていた和食中心の食事です。
そして不足しがちな栄養素を務めて摂取する事も重要です。
現代人に不足しているのはビタミンDで、適度な日焼けとキノコ類、小魚を食べるといいです。
そして鉄分などのミネラル類の多い食材も多めに食べてください。
腸内細菌が発酵するとビタミンB群、アミノ酸などの栄養素は作りますが、食物繊維や鉄分その他ミネラル類は作れません。
今月のプレゼントの海草物語は食物繊維、鉄分などのミネラルも豊富に含有しています。
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コレステロールは体に悪い物かしら?

2024-03-06 22:46:20 | 医療健康
コレステロールは体に悪い物?と思っている人が多いとおもいますが、体内で重要な働きをしています。約4分の1が脳に集まっていて神経細胞などを守っています。
その他、細胞膜やホルモン、胆汁酸の原料にもなります。
コレステロールの摂取量は個人差がありますが、食事で1日約0.4gを摂取し、0.6gが体内(肝臓や小腸など)で合成され、原料は脂質、糖質、蛋白質です。
但し増えすぎると血液がドロドロになり血管壁をもろくして動脈硬化の原因になります。
特に超悪玉コレステロールは要注意です。
超悪玉コレステロール?
大きさが小さくて、肝臓で吸収されにくく、血中濃度が上がり、血管壁に侵入して動脈硬化の原因になります。
コレステロールの大きさはHDL>LDL>超悪玉コレステロール(小型コレステロール)で、超悪玉コレステロールを増やさない事が重要です。
日本人の食事の平均コレステロール摂取量は海外よりも多いです。
意外なのはアメリカよりも20~30%も多いのです。
超悪玉コレステロールの多い人の特徴は、内臓脂肪型肥満(腹囲女性90以上、男性85以上)
中性脂肪、血糖値、血圧の高い人、
善玉コレステロールHDLの低い人や、狭心症、脳梗塞、心筋梗塞を起こした人などです。
血液検査でLDLコレステロールが少し高く、血糖値か中性脂肪がやや多い人で、たいして問題の無かった人が脳梗塞を発症しています。
多分、超悪玉コレステロールが多かったのかもしれません。
超悪玉コレステロールは、悪玉LDLが酸化して生成しますので、LDLの酸化を防ぐ事と、食事で酸化コレステロールの摂取を控える事です。
インスタント食品、ファーストフードの油を使用した料理、焼肉を良く食べる人、自宅でも2回以上使用した油の揚げ物、炒め物などの高温調理は控えましょう。
野菜炒めも120度以下の弱火で油を使わずに蒸し焼きにして、火を止めてから油を混ぜると、酸化も防げますし食感も変わりません。
野菜も高温で炒めると、発癌性物質のアクリルアミドが発生しますから、煮炊き物や蒸し物調理が良いでしょうね。
超悪玉コレステロールは通常のLDLコレステロールが酸化して生成しますから、腸内環境を発酵型にしてくれる和食、特に発酵食品は重要です。
腸内細菌が発酵すると腸内で水素ガスが発生し、この水素が酸化を促進する活性酸素を除去してくれます。
その他、抗酸化作用(酸化を防ぐもの)緑黄色野菜に含まれるビタミンC,D,β-カロチン、トマトのリコピン、ナスのアントシアニンなどの天然色素、キャベツ、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜に含まれるアミノ酸も酸化を防ぎます。
蛋白質は肉類よりも大豆などの豆類と魚を多くする事とコレステロールの多い食品、魚卵、卵、レバー(多い順番、鳥、豚、牛)は控える事も大事です。
血液検査で全く問題の無い人は神経質にならなくても良いですが、高脂血症や高血糖の方は注意してください。
食物繊維の摂取も重要です。
野菜やきのこ、海藻類、また大豆製品に含まれる食物繊維は余分な脂質を吸着して体外への排出してくれます。
更に食物繊維はコレステロールから作られる胆汁酸の排泄を促して、コレステロール値を下げてくれる働きがあります。
私は肉類や油物はあまり食べませんが、たまにイワシやアジのフライも食べます。
外食でも小まめに油を変える店でしか揚げ物は食べません。
そして換気扇から油の臭いがする店には入りません。
飲食店でもフライヤーが見える店が多いです。
外食でも家庭でも使用中の油の酸化チェックは5項目あります。
  • 白い小皿に入れて黄色や茶色に変色していないか?
  • サラサラだったのが、ドロッとしていないか?
  • 加熱した時に嫌なにおいがしないか?
  • 煙が出ないか?(通常は230度ぐらいで煙が出ますが、酸化すると、揚げる温度の180度で煙が出
  • ブクブクという泡が大きく消えにくい。(新しい油は細かい気泡が出て直ぐに消える)
以上の5点をチェックして、油の管理をしてください。
揚げ物は少ない油で、毎回交換する方が良いでしょうね。
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