ドクトルかっちゃん[笑顔で元気] 1314KHzラジオ大阪OBC

ラジオ大阪(水) 17:45~パーソナリティーかっちゃん&仲みゆき・毎週お届けする医療健康情報です。

食欲の秋の肥満予防と感染症の予防にはキノコ

2024-09-25 18:42:12 | 医療健康
おいしい食材が増えて来て、食べ過ぎて肥満気味の方も多いのでは?
そんな人にはキノコ料理がお勧め。
鍋物、味噌汁はサッと湯がく程度にして下さい。
キノコ類は蛋白分解酵素、脂肪分解酵素など各種酵素を含有していますが、長時間加熱すると酵素が壊れて、効果は半減すると30年ほど前に静岡大学名誉教授・水野先生に教えられました。
生の舞茸を刻んで肉と一緒に出汁に漬けると酵素の働きで肉も柔らかくなります。
逆に茶碗蒸しに生舞茸を入れると卵が固まらなくなるので、先に舞茸を加熱処理して、酵素の働きを止めてから茶碗蒸しを作って下さい。
分解酵素の働きが残る様に短時間加熱舞茸と発酵食品を併用すれば、ダイエット効果も抜群です。
肝機能や血糖値、コレステロール、中性脂肪が気になる方にも良いので、肉や油物を食べる時、お酒を飲む人にも良いですね。
舞茸には様々な栄養素が含まれています。
カルシウムの吸収を助け、骨や歯を丈夫にするビタミンD,ナイアシンなどのビタミンB群や亜鉛も豊富です。
特にビタミンB2の含有量はキノコ類の中でも最も多く、皮膚、髪、爪などを健やかに保ち、口内炎や肌荒れ、ニキビを防ぐ効果もあります。
食物繊維も豊富に含み、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維を含有しているので、便秘の改善や食べ過ぎの予防にも繋がります。
そして、ビタミンDの前駆物質のエルゴステロール含有量はキノコ類の中でトップクラスです。
β-グルカンをはじめとして、抗ガン作用が期待できる多くの機能性成分を含有しています。
そして感染症の予防効果も立証されています。
キノコ(舞茸)の免疫活性については、富山大学医学部名誉教授(微生物学)落合宏先生の研究で解明されています。
マイタケは白血球の一種であるマクロファージという免疫細胞を活性します。
マクロファージはサイトカインという生理活性物質を出して、病原微生物などを撃退する働きをします。
落合教授はマクロファージを添加した培地にマイタケ抽出物(濃度1ミリリットルあたり300マイクログラム)を加え、ウイルス増殖にどう影響するかを研究されました。
マクロファージとマイタケ抽出物の接触時間が長いほどウイルスが減り、12時間で3分の1~4分の1までウイルスを抑えることができたのです。
「マイタケ抽出物自体がウイルスを直接攻撃するのではなく、免疫細胞を活性化させることで間接的にウイルスを減らせた」
マイタケ抽出物の刺激時間が長くなるとともに、マクロファージなどが分泌するTNF-α「腫瘍細胞を壊死させる生理活性物質」が増えていることが分かりました。
インフルエンザの予防やウイルス性の感染症には、体重の2千分の1~千分の1のキノコが必要です。
60kgの人は30~60g食べて下さい。
キノコは水分を90%含んでいまから、乾燥舞茸なら3~6g=舞茸粒(10~20粒)で十分です。
舞茸活性粒は蛋白質、繊維質、有機酸も多く便秘やダイエットにもお勧めです。
かなり肥満の人は1~2週間で1キロ以上痩せる人もいます。
逆に痩せている人が食べても痩せる事はありません。
通常キノコの錠剤は「ショ糖脂肪酸エステルや大豆硬化油」等で錠剤にしますが、舞茸活性粒は澱粉1%しか使用していません。
軟らかいから、ポリポリ食べられます。
そして口いっぱいに舞茸の風味が広がります。
純度99%のキノコの錠剤は世界でも舞茸活性粒ぐらいしかありません。
キノコの粉末は固まりにくいので、多い物は添加物その他を30%程添加しています。
味噌汁や鍋物、カップ麺に入れると、美味しい出汁も出ますし、舞茸の香りが食欲をそそります。
私は普段、和食が多く焼肉や揚げ物、炒め物はあまり食べませんが、講演会後など食事に誘われて、肉や揚げ物をご馳走になる事があります。
常時カバンの中には、舞茸活性粒と海草物語、乳酸菌生産物質ビオネを入れています。
一緒に会食する人が欲しがるので持ち歩いても人に差し上げる量の方が多いです。
このラジオ番組のメンバーも食事に行くと、みんな欲しがります。
でも皆さんは普段から、買って飲んでいます。
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感染症の予防には、不足している栄養素「ビタミンD含有食品」

2024-09-18 18:29:02 | 医療健康
この夏もコロナ感染者が多かったです。
秋から冬にかけても感染予防が重要です。
腸内フローラを発酵型にして腸管免疫を高める事と、ビタミンDの摂取が重要です。
東京慈恵会医科大学が、2019年4月から20年3月までの期間に東京都内で健康診断を受けた5518人を対象に栄養調査を行なったところ、何と98%の人がビタミンD不足という事が分かりました。
ビタミンDが不足すると「骨粗しょう症」や「くる病」などになる為、昔から骨の健康に重要な役割を持つと言われてきました。
高齢者で骨折、骨粗しょう症の方は、血清中のビタミンD濃度が30ng(ナノグラム)/ミリリットル未満の人が多い事も分かっています。
日本整形外科学会が提唱するビタミンDの基準濃度は30ng/ミリリットル以上と定められています。
健常者を対象とした今回の大規模調査では男女を問わず、ほとんどの人がこの基準を下回っていて、また若い人ほどビタミンD不足という結果が分かりました。
ビタミンDは「骨の健康」だけではなく、私たちの免疫や様々な健康面に幅広く関係しています。
ビタミンDには免疫機能のバランスを調整し、過剰な免疫を抑えてくれる役割があると考えられています。それが心筋梗塞、動脈硬化といった心血管疾患のリスクを下げることにも関係しているのです。
国際共同研究では、アメリカ、フィンランド、オーストラリア、ニュージーランドなどの10万人分のデータを分析したところ、ビタミンDのサプリメントを毎日取り続けた人は癌の種類に関係なく、癌による死亡率が12%も減少しています。
また、免疫が自分の体を攻撃してしまう関節リウマチや膠原病のような病気に対しても抑制効果があり、新型コロナの重症化の要因として考えられている『サイトカインストーム』(免疫暴走)とビタミンDの関係も注目されています。
また新型コロナやインフルエンザは口や鼻、喉などの上気道にウイルスが感染するのですが、そこでウイルスを体内に入れないようにするのが粘膜免疫です。
ビタミンDはその粘膜免疫にも関わっています。
また、私たちの細胞には細菌やウイルスを殺す『抗菌タンパク』を作るのを粘膜レベルで行っているのもビタミンDの働きです。
ウイルスや細菌だけではなく、アレルギーへの初期防御にもビタミンDが大きく関係していると考えられています。
ビタミンD不足の主な原因は二つあります。
一番は日焼けをしなくなった事です。
特に冬は紫外線が少なく、日焼けしませんのでビタミンDの血中濃度が低下しますから、食事やサプリで補う事が重要です。
ビタミンD不足のもう一つの原因は食事の内容です。
食物を通して摂取するビタミンDには、イワシやシラス、サケなどの魚に多く含まれるビタミンD3と、干しシイタケやキクラゲ、舞茸などに多く含まれるビタミンD2の2種類があります。
キノコ類はエルゴステロールという成分を含有していて、日に当てるとビタミンDに変わります。
だから干シイタケはビタミンDの含有量が多いのです。
但、天日乾燥をしないと増えません。
値段の安い干シイタケは熱風乾燥ですので、多少高くても天日干しの商品を購入してください。
ただ最近は干シイタケを調理に使う主婦は少ない様です。
私の家では干シイタケやキクラゲは煮物などに良く使います。
干シイタケなどを使わない人は、とりあえず舞茸やシメジ、シイタケ、エノキなどを買って、パックのままで良いので数時間天日に当ててから調理してください。
ビタミンDはある程度は増加します。
そして魚はなるべくイワシやシラスを食べて下さい。
ビタミンD以外に動脈硬化を予防するDHAなどの栄養素も含有しています。
魚の中ではイワシの含有量が多いです。
その他サケの切り身もビタミンDは多いです。
卵もビタミンDを含有していますが、多少高くても良い餌で育った卵がお勧めです。
稀に、毎日1個食べるとコレステロール値が上がる人がいます。
そういう方は週に3~4個にして下さい。
小魚やキノコ、発酵食品を食べるには、朝は和食がお勧めです。
夜は鍋物が良いですね。
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アンチエイジング②血液総量の確保と血管の減少予防

2024-09-12 07:44:36 | 医療健康
先週はアンチエイジング1~4のお話をさせて頂きました。
今日はアンチエイジング5です。
老化現象・・・嫌な響きがありますね。
様々な症状や病気の原因も老化現象と言われると「治らないから諦めなさい」と言われている事になります。
認知症も脳の血流量の低下ですが、老化現象とも言われます。
加齢と共に脳が萎縮していきます。
皮膚も萎縮して小皺が増えます。
老化や病気の原因の多くは「血液の汚れ、血液の循環不良、体内酸素不足」です。
血液の汚れは、腸の内容物の腐敗と排毒機能の低下です。
食養生で腸内フローラを発酵型にする事が大事です。
排毒は毎日の排便75%、排尿20%、発汗5%ですが適度な運動も必要です。
腎機能が悪くても運動、入浴やサウナで汗を流すと老廃物はある程度は排出出来ます。
透析患者でもスポーツを週3日以上される人はカリウムなども高くならず血圧も安定している人がいます。
ただ、先週お話した老化の原因物質(リン)は、汗で排出出来ませんので、腎機能の弱い方は摂取を控える食事も大事です。
血液循環不良は、貧血、低血圧、低体温、高脂血症、糖尿病、筋肉の緊張などがあります。
特に低血圧の人は血液量が少なく、動脈や静脈が細く、毛細血管も少ない傾向があります。
十二指腸で鉄分や亜鉛が十分に吸収されなく、小腸全体の栄養吸収も悪いです。
そこに加齢が加わると、毛細血管はどんどん減少していきます。
老化は25才から各駅停車の速度で徐々に進んでいきます。
45才から急行、60才からは特急になります。
80過ぎは新幹線から飛行機でしょうね?
老化は血管と血液の減少です。
60代になると25才と比較して毛細血管が40%も減少します。
10万kmあった血管の長さが、6万kmになります。
皮膚に小皺が出来たり、脳が萎縮するのも当然ですね。
皮膚の下の毛細血管も減少するので、擦り傷のかさぶたも治るのに時間がかかる様になります。
特に全身の毛細血管の55%が腸に集まっています。
腸の毛細血管だけで22,000mも減少し、腸の機能は40%低下すると思います。
腸の機能が少しでも改善出来れば、老化現象にブレーキがかかります。
特に体内酵素がしっかり働く体を維持する事ですが、低体温の人は要注意です。
昭和30年代の日本人の平均体温は36.89±0.34度でした。
単純に計算すると36.55~37.23度です。
脳やお腹の中の臓器の深部体温は38度以上が好ましいです。
酵素の反応速度が高まる温度が38度~40度だからです。
だから低体温の方は冷たい飲み物は控えた方が良いでしょう。
また、低体温の方はご飯(お米)と酸っぱい発酵食品が不足しているかもしれません。
いずれにしても小腸と大腸の善玉菌を増やす為の「腸内フローラの改善と食養生」が大事です。
小腸の乳酸桿菌、乳酸球菌、酵母菌、大腸のビフィズス菌、フィーカリバクテリウム、クロストリジウムブチリカム、バクテロイデスなど全ての善玉菌を増やす事です。
お勧めの食事は和食。
ご飯は小腸の乳酸菌の餌になりますし、糠漬けなどの発酵食品の乳酸菌発酵物質は乳酸菌を元気にして、腐敗菌を抑制します。
また糠漬けには酪酸菌も含まれていて、大腸の酪酸菌の働きを助けます。
味噌汁はアミノ酸が豊富に含まれていますし、心筋梗塞、脳卒中、認知症、癌など様々な予防効果が確認されています。
味噌、その他の発酵食品には老化抑制機能があります。
舞茸、シメジ、エノキなどを入れれば、現代人が不足しているビタミンDを補う事も出来ます。
特に貧血、低血圧の方、朝は必ず、ごはんと味噌汁、納豆、漬物、海苔などを食べて下さい。
海苔は植物の中で唯一、造血ビタミンB12を豊富に含んでいます。
とにかく年と共に血液量と毛細血管が減っていきますので、血液を増やす事が重要です。
特に高齢者だけではなく若い方も現代人は鉄不足です。
不足すると貧血、低体温、体力低下、肩こり、疲れやすい、眠気(脳の酸素不足)、感情の減退、イライラ、集中力低下、認知機能低下、学習機能低下、爪が割れる、抜け毛、肌荒れ、抑うつ、睡眠障害、不妊などに関係しています。
鉄分の多い食品を摂取しましょう。
鉄分が豊富なアッケシ草を主原料にした海草物語などもお勧めです。
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アンチエイジング①「いつまでも若くありたい」リン、活性酸素、AGEの除去

2024-09-04 23:19:22 | 医療健康
 
アンチエイジング「いつまでも若くありたい」子供の頃は考えないけど、いつしかみんなが思う事。
寿命の短いネズミや長生きする象や長寿の亀などの動物の違いは何でしょうか?
実は血液中のリンが多い動物は短命で、リンが少ない動物は長命です。
動物の寿命を比較すると血中リンの含有量と相関関係があります。
私たちは食事でリンを摂取しますが、腎臓の働きで尿となって排出されます。
汗ではリンは排出されません。
という事はリンの多い食品ばかり食べていると腎臓に負担がかかり、病気になる可能性もあります。
そうなれば、体内のリンの濃度が上がり、寿命も短くなっていくかもしれません。
食品から摂取するリンは有機リンと無機リンがあります。
有機リンは乳製品や肉類に含まれる動物性と大豆などに含まれる植物性があります。
様々なTV番組で長寿の為に蛋白質を摂取しなさい。
「肉を食べなさい」
と言われますが、動物性リンは吸収されやすく、逆に寿命を縮めているかもしれません。
大豆などの植物が含有するリンはあまり吸収されず安心です。
特に気をつけないといけないのは無機リン含有食品です。
加工食品の食品添加物として使用され、カップ麺、加工肉、練り製品など、様々な食品に使用されています。
無機リンは何と90%が吸収されます。
加工食品の原材料表示を見て、リンの文字が無いか見て頂くと無機リンを含有しているかが分かります。化合物ですので、りん・・・などの品名で書かれています。
水溶性なので食べると直ぐに吸収されてしまいますが、リン化合物を軽減する方法があります。
竹輪など食材によっては調理前にボイルすれば、リンやカリウムの含有量を減らす事が出来ます。
おでんなども良いかもしれませんね。
アンチエイジング1はリンの摂取量を減らす。
2番目に重要なのは、体内の細胞中のエネルギー生産工場「ミトコンドリア活性」に必要な5―ALA(5―アミノレブリン酸)です。
人の体内産生のピークは17歳です。
つまり加齢によって減少していきます。
それを補うのに鉄分が必要です。
特に現代人は鉄不足です。
アンチエイジング3番目は細胞の糖化予防。
AGE(終末糖化産物)を作らない。
簡単に言えば、糖尿病にならない食養生です。
予備軍の方も要注意(終末糖化産物)は作られています。
空腹時血糖値基準値は110未満ですが、90以上は糖尿病注意報、95以上は糖尿病予備軍、100以上は血糖値スパイク(食後の血糖値の上昇)を起こし、糖尿病発症の可能性もあります。
食品に含まれるAGEもあります。
糖質+蛋白質+加熱した物。
具体的には小麦粉+卵を焼いた食品です。
いっぱいありますね。
アンチエイジング4番目は活性酸素を減らす事。
活性酸素は細胞を傷つけます。
さらに、全ての細胞の表面には、先ほどのAGE(終末糖化産物)と結合する鍵穴(RAGE=レイジ)が存在し、AGEがRAGEと結びつくと細胞に慢性炎症が起こります。

その過程でも活性酸素が産生され、活性酸素によって局所でAGEが作られ、鍵穴RAGEも更に増えます。
つまり、「糖化でAGE増加」→「酸化が進む」→「活性酸素の増加」→「慢性炎症」→「活性酸素産生」→「AGE増加」という悪循環が生じます。
そしてアンチエイジング5、これはとても重要です。
25才と60歳以上の体の違いの根本、これは来週にお話させて頂きます。
AGE(終末糖化産物)と活性酸素については、またいつか詳しくご説明させていただきます。
アンチエイジングで先ずすべきことは、食養生。
和食中心にして、リンの多い食品を控える。
動物性食品、粉製品、炒め物、揚げ物を控える。
毎日食べる物は、お米、みそ汁、糠漬けやラッキョウなどの発酵食品、野菜、海藻、根菜類、小魚、ゴマなど、昔から日本人が食べてきた物が日本人の腸内フローラを元気にしてくれます。
健康な腸内フローラを造れば、腸内発酵が進み、腸内で水素ガスが発生して活性酸素を除去してくれます。
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