馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌12.04いま世界はうなだれている⑱じっくりと

(肯定に―否定として―流された否定が―肯定として)

ひたすら慎ましく
ひたすらヤギを明示する原っぱ
のかたちで

(風に名言が削られるほどの営みがある)

ことばが風に晒されている
気もちよく天国
はい。としての、いいえ。
どちらの風食も
砂漠化の要因となるから
かたちを遺して流れる
ひたすら、を、流れる。

(風の神アイオロスがやってくる)

粒子になりたい
鳥なのだが
そもそも暗示的よ、それは。を
遠ざける
とっても周到にうつくしい
はずだった

(つまり経済のこと侵食されるべきものとしての大地を糧にしてあるいは本当にそれらしくあること、また、その脱音声を手段として)

そんな大きな力で
カタくん、質問です。
なんで電気をつくらんの?

(などの疑問に公共と福祉を従属させて)

ペットボトルの茶は飲まん
じゃけぇ。
おまえの食パンをワシにくれ

(それが正解であるかどうかよりもほんとうに好きなほうを選んだかそのほうがたいせつ)

ほんま、そうじゃな。
「等しく」
しかも「茫漠と」
ワシのわたしがウシのわたしとして
じっくり生きられる
もう少し
じぶんの小屋でじっくり待てば

(つづく)


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