詩育日誌02.02いま世界はうなだれている㉛、ふかい。闇といふ色
(夜は黄身色の月も、雪も、ウシもいっしょに すこし、ふかい。それはなぜだろう (闇は...
詩育日誌02.03啐啄
ストーブにやかんを置くなかでゆで卵さっそく殻をやぶろうとしてあせっているヒナの未然形...
詩育日誌02.04青いイルカの夢㉕アンデスの月を追う
蛇口くんは水を流してくれるけど月だけ流れないヒイラギのことばかり考えてもう夕方月はどこへいったその球体のなかで戦いはもうおわっているアンデスだれかが叫んだゾウのガードナーあいつそ...
詩育日誌02.05ホースが冬を訛った
ホースもいちずに傷んで例外をきょうは立春このように折りたたんでアイロンかけるもうそう...
ゆらぐかけらShakenFragments⑰音
音のゆらぐかけらをてんぷらぷら像でくくった大根がそえられている おはようのウ音便もひ...
詩育日誌02.07蛇口くん
蛇口くんがまたきもちを凍らせたこちんこちんにかたむいた笑い顔のままつよい風が吹いてきたぜんぶなにかを関連づけて明るくしめすかたちが飛ばされてしまう冬が吃っだ流れが滞ったどっ、どう...
詩育日誌02.08いま世界はうなだれている㉜モリエールの森
土をつくるコンポストのなかにつかい古したワラとヤギのふんかんたんに寒肥ができた (植えるのは森さんが...
詩育日誌02.09月の死語
ことばが死語として流れる川から月が立ったいやぁ、まいった、森のてっぺんで揺れている教訓を舞うすがたは見せんけどケルトの笛太鼓のリズムもブルターニュ風あげんがいな、風の家あっただか...
詩育日誌02.10青いイルカの夢㉖フォントネーの顔
顔のりんかくがかってにそっちに逃げたあぶないワナがあるかもしれないどうしたら助かるだ...
詩育日誌02.11パブロの夕暮れ
フロントガラスに花びら枠のそと梅見えるけど駐禁ぶっ、ブーっうるさいセブンのPから軽ト...