猛暑で使用環境温度が高くて発生しやすいのか不明ですが、いずれも内蔵バッテリーの取り外しやC-MOS電池の取り外し(リセット)で復旧しました。
しかし・・・今回は様子が違いました。
今回は、Inspiron15-5567で、4年くらい前にWindows10のバージョンアップを行ったパソコンです。
電源が全く入らなくなった、ということでパソコン本体とACアダプターを持って来てもらいました。
まずACアダプターをコンセントにさすと、アダプターのLEDが点灯して(無負荷ですが)定格電圧は出力されていました。
パソコンに接続して、電源ボタンを押してみると・・・うん???全く反応がありません。
詳細をお聞きすると・・・数年ずっと使用していない状態で、先日使おうとしたらこのような状態だったということです。
この機種は、バッテリーの取り外しは底面カバーを外さないとダメなので、一旦パソコン、ACアダプターをお預かりしました。
底面カバーを開けてみました。
C-MOS電池は、CR2032にケーブルが付いていてマザーボードに接続されていました。とりあえず電圧を計ってみると・・・0Vです。
ずっと使わずにいて内蔵バッテリーも消耗してしまうと、BIOS保持のためにC-MOS電池の消耗が激しくなってしまいます。
内蔵バッテリーの取り外しも試してみましたが、ダメでした。
ケーブル付きのC-MOS電池でしたので、ネットで手配、購入し交換しました。(ちなみに新品は3.2V出力されていました)
交換後確認してみると・・・状況は全く変わらず、電源が入りません
C-MOS電池が消耗していたのは確かなので、交換はしないといけなかったのですが・・・原因は別みたいです。
メモリーの抜き差し、電源スイッチ基盤からのフレキシブルケーブルの抜き差し、導通チェックやテスターを使ってもいろいろ調べましたが・・・どらともでは原因の特定に至りませんでした。
そうすると・・・同じマザーボードを用意して交換する方法が確実です。お客様に状況と概略費用のご説明をして、マザーボード交換の了解をいただきました。
入荷に一週間かかりました
早速マザーボードを交換して、元の状態に組み直しました。
今度は、問題なく電源が入りました。
Windowsも起動してきました。
マザーボードを交換した場合に、認証関係が心配になりますが・・・OS(Windows10)は問題ありませんでしたが、Officeは再認証が必要でした。
他のアプリも一通り起動を行い確認しましたが、問題ありませんでした。
パソコンは、何年も通電せずに置いておくと、内部の内蔵バッテリー(ノートパソコンの場合)の消耗・過放電や、C-MOS電池の消耗により、パソコン自体が起動しなくなってしまうことがあります。それ以外でも、他の部品が劣化することもありますので、時々は通電して動作に問題ないか確認し、WindowsUpdateが溜まっていたら実行するなどするとよいと思います。
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