パソコンが起動しないという表現でも、実際には以下の3つの現象があります。
1.電源スイッチを押しても、電源ランプが点かない。
2.電源ランプは点くが、画面は真っ黒のまま。
3.Windowsのロゴが表示されるが固まる、再起動を繰り返す。
どれも起動しないという表現になるのかもしれませんが、それぞれ対応の仕方は全く違ってきます。
今回のパソコンは3のパターンでした。Windowsのロゴが表示されるのですが、途中で止まってしまいます。
メーカーに修理の見積を依頼したら、新しいパソコンが買えるくらいの金額だったそうです。
とりあえず、電源を入れてみました。Windowsが起動する以前にハードディスクがものすごい異音を発しています。
これはハードディスクの故障で間違いないです。お客様に確認すると、この音がするようになってからWindowsが起動しなくなったそうです。
かなり激しい音がしているので、最悪修理できない可能性があること、その場合はリカバリーになること、データが取り出せれば、リカバリー後にデータを戻すこと・・・などなどをお話しし了解をいただきました。
どらともでは、ハードディスクのデータ取り出しを専門に行っているわけではないので、作業にも限界があります。
まず、クローンディスクを作成しておきたいので、装置を使ってセクター単位のコピーを試みましたが、厳しい状況で断念。
では、ソフトでバックアップを取る方式に変更。しかし途中でデータが読めなくなってしまいます。う~ん、ここは気分を変えてハードディスクが十分冷えるのを待って再度バックアップを試みました。そして2回目で、なんと丸ごとバックアップを取ることができました。
新しいハードディスクに丸ごと復元を行い、ノートパソコンに取り付けると・・・無事にWindowsが起動し「ようこそ」画面も表示されました。
お客様に動作やファイルの確認をしていただきましたが、問題ないようです。
今回、リカバリーせずに、今まで通りの状態に戻せたこと、メーカー修理見積の4分の1以下の値段で修理できたことで、とてもよろこんでいただけました。
最近の「パソコンサポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事